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ドラマの感想など

【ネタバレ】橋田壽賀子脚本ドラマ 道 第27話「婿は来たけれど」

TBS 1979年5月10日

 

あらすじ

舞台はわんこそば屋の“伊和田”。 亡き夫の法要の日から始まる。 母にすればこの日に跡継ぎを決めてしまおうと長男の遺産相続と3人の娘たちの遺産放棄を提案する。 だが、長男の嫁はお店の跡継ぎを拒否する…

2023.7.26 BS11(イレブン)録画。

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主な登場人物

伊和田(いわた)家

わか(京塚昌子)…わんこそば屋「伊和田」の女主人。

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福太郎(小野寺昭)…長男。家庭裁判所の調査官。

亜紀(長山藍子)…長男の嫁。「伊和田」の若女将。息子が2人いる。

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高子/こうこ(結城美栄子)…長女。レコード会社のプロデューサー。29歳。

周子/しゅうこ(中田喜子)…次女。男子高の教師。25歳。

朋子(大竹しのぶ)…三女。獣医学生

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小玉栄二(佐藤英夫)…郁の夫。定年退職後、おもちゃ屋を開く。

小玉郁(乙羽信子)…わかの姉。

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従業員

古出長子/ちょうこ(泉ピン子)…高子と同じ歳。福太郎が好き。

三浦太平/たへい(岡本信人)

中田国夫(尾藤イサオ)…朋子が好き。

松島時枝(茅島成美)…福太郎が好き。

泊三生/みつお(金子扇太呂)…「心」では「一村」の従業員・太郎。

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酒井夏子(木原光知子)…亜紀不在のため雇われた山形出身の女性。24歳。

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時枝の息子・松島哲也(吉田紀人)…「心」のター坊。

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森村初子(園佳也子)…スナック葵のママ。亜紀や健の親代わり。

健(田嶋真吾)…亜紀の弟。スナック葵で働いている。

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大坊/たいぼう/吾郎(渡辺篤史)…周子の見合い相手。高校教師。

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長谷部克利(豊田清)…周子の教え子。歌手を目指している。

 

ダイニング

長子が朝食を作っているとわかが起きてきて、またパン?と不満を漏らす。高子や周子の希望でパン食にしていたが、わかは福太郎がいなくなると食事も変わるのねと嫌味。

 

周子と朋子が起きてきた。朋子は3年生になり、学校が忙しく、あまりあてにされても困ると言うとわかが機嫌を損ねる。わかがもう手伝いしなくていいと怒って出ていくと、高子が起きてきた。相変わらずマイペース。克利の売り込みで「戦士の出発」のレコードジャケットを持っていた。名前は豊田清のままだけどね。克利もスーツに着替えている。

 

一人、福太郎たちの空き部屋に座っていたわかを高子が励ます。わかは福太郎を家から出したのは失敗だったかも…大坊さんがどこまで店のことを考えてくれるか分からないし…他人だし…まーたそれか。

 

吾郎は教師を辞めてきた。周子は驚くが、わかはそこまでの覚悟で!と喜ぶ。周子まで学校を休んだ。吾郎は一従業員として働くと従業員たちに頭を下げた。

 

わかは周子に吾郎のことを褒めちぎる。さっきまで他人だと言ってたのによく言うよ! わかはこれから吾郎の両親に挨拶に行く。

 

厨房

太平や国夫から指導を受ける吾郎。

 

店では長子が吾郎の悪口を言いまくり、時枝や夏子は吾郎をかばう。長子のキレ方が分からないな〜。10年以上働く太平や国夫がないがしろにされた気になってるんだろうけど、嫌なら辞めろとしか言えないよ。伊和田の誰かと結婚できると思ってるならそれはそれでどうなの~?

 

周子もまた学校を辞めて店に出ると言う。吾郎は自分では料理人の方が向いてるとは言ってるけど、吾郎も周子も先生やってる方がいいのにね。周子もやっと伊和田の娘になりましたと吾郎に感謝するわかだけど、吾郎の夢や周子のやりたいことを捨てさせることについては何も思わないんだね。

 

わかと小玉夫婦が大坊家へ。元々、吾郎と知り合ったきっかけは栄二の行きつけの店の息子だよね。吾郎の母は三崎千恵子さん。こないだおいちゃんが出たばかり。何気においちゃんおばちゃんタコ社長が出ている。渡辺篤史さんも三崎千恵子さんも「マー姉ちゃん」に出てたね。父は松下達夫さん。

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松下さんは「原爆の子」にも出演。ヒロインは乙羽信子さん。

 

わかは大坊家が三兄弟で長男次男は既に結婚して家を出ているので、三男で一人家に残った吾郎を婿養子にもらうことを申し訳なく思っていたが、大坊夫婦は子供は家を出るのが当たり前くらいの考えで若い者には若い者の生活がある、もう嫁姑の時代じゃないと笑う。わかとは正反対の考えの両親。4人育てて手元に1人も残らないなんて損したみたいな考えの人、あんまりいないと思うけどな。

 

小玉家

わかはビールを飲んで大騒ぎ。栄二や郁相手にはしゃぎまくる。全てわかの思い通りに進んでるから楽しいだろうねえ。郁は亜紀さんにやってたようなことしてたら出ていかれるよと釘を刺すけど聞いてないだろうね。

 

帰って来ないわかを心配する周子と吾郎。周子は母さんは人を平気で傷つける人だからだって。さすが分かってる。

 

酔っ払ったわかは小玉夫婦に連れられて帰宅。

 

わんこそば「伊和田」

従業員たちの休憩。太平や長子はポッと出の吾郎が主人になることに不満を持つ。そこまで言うかね。太平は亜紀が店を継いだら骨を埋める覚悟だったと言い、国夫と言い争いになる。だったら出てけよと言う国夫の言葉に太平は出ていく。あんたはそれでいいの?と国夫に詰め寄る長子は国夫が残るなら店は辞めないと言う。はあ? お前こそ人をたきつけまくって辞めないのかよ!

 

夜の営業

朋子や周子も手伝う。福太郎が店を訪れ、周子や吾郎が店にいることに驚いている。こんなに早く店に出るとは思ってなかったんだね。

 

茶の間

寝ていたわかを具合悪くて寝ているものと思った福太郎は起きてきたわかを心配する。わかは酔っ払っていたと言い、息子ができたと喜ぶ。期限の迫った遺産の1/3は吾郎と周子に譲ると話し、夕食は家で食べてねと帰す。

 

福太郎のマンション

子供たちは遊ぶところがない、おばあちゃんのところがよかったと不満を漏らす。福太郎帰宅。亜紀は福太郎は長男なんだから夕食くらい出してくれたってと言う。福太郎夫婦、どちらも特別扱いされないのが不満みたい。

 

ダイニング

従業員たちはご飯を食べている。お兄ちゃんご飯食べていかなかったの?と朋子。太平はボソボソご飯を食べている。先に食べるのをやめた太平に吾郎が俺のせいかな?と言う。答えない国夫と長子。

 

茶の間

寝ている哲也を起こそうとした時枝と太平の手が触れる。太平は時枝に告白した。時枝は年上だからと気にするが、悪い気はしてない!? しかし、時枝にも一緒に辞めてくれと言い出し、時枝はわかへ恩を感じているため応じなかった。

 

わかは太平と時枝の雰囲気を察してピンと来る。わかはそういうのめちゃくちゃ鋭い。

 

翌日、早速太平と話をしようとするが辞めると言われて態度が変わる。吾郎にも主人が使用人に頭を下げるべきではないと太平の退職に応じた。(つづく)

 

まあこのままではいかないのでしょう。何だかギスギスし過ぎ。大坊さんがいい人なだけにつらいね。ツイッターなどを見るとマイペースな高子や周子にあたりがきついけど、中間子としては分かるな~。わかは子供のころから福太郎は特別扱い、朋子も末っ子だからかわいがる。