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ドラマの感想など

【ネタバレ】橋田壽賀子脚本ドラマ 道 第28話「嫁姑の行き違い」

TBS 1979年5月17日

 

あらすじ

舞台はわんこそば屋の“伊和田”。 亡き夫の法要の日から始まる。 母にすればこの日に跡継ぎを決めてしまおうと長男の遺産相続と3人の娘たちの遺産放棄を提案する。 だが、長男の嫁はお店の跡継ぎを拒否する…

2023.7.27 BS11(イレブン)録画。

peachredrum.hateblo.jp

主な登場人物

伊和田(いわた)家

わか(京塚昌子)…わんこそば屋「伊和田」の女主人。

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福太郎(小野寺昭)…長男。家庭裁判所の調査官。

亜紀(長山藍子)…長男の嫁。「伊和田」の若女将。息子が2人いる。

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高子/こうこ(結城美栄子)…長女。レコード会社のプロデューサー。29歳。

周子/しゅうこ(中田喜子)…次女。男子高の教師。25歳。

朋子(大竹しのぶ)…三女。獣医学生

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従業員

古出長子/ちょうこ(泉ピン子)…高子と同じ歳。福太郎→国夫が好き?

三浦太平/たへい(岡本信人)…時枝が好き。

中田国夫(尾藤イサオ)…朋子が好き。

松島時枝(茅島成美)…福太郎が好き。

泊三生/みつお(金子扇太呂)…「心」では「一村」の従業員・太郎。

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酒井夏子(木原光知子)…亜紀不在のため雇われた山形出身の女性。24歳。

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時枝の息子・松島哲也(吉田紀人)…「心」のター坊。

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森村初子(園佳也子)…スナック葵のママ。亜紀や健の親代わり。

健(田嶋真吾)…亜紀の弟。スナック葵で働いている。

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藤原市郎(中村勘九郎)…朋子の恋人。

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大坊/たいぼう/吾郎(渡辺篤史)…周子の見合い相手。高校教師。

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長谷部克利(豊田清)…周子の教え子。歌手を目指している。

長谷部定子(大森暁美)…克利の母。

 

茶の間

仏壇に向かい厳しい表情のわか。朋子は10年も働いてきた太平を引き止めた方がいいと言う。国夫もまた太平を引き止められなかったとわかに頭を下げる。太平は中卒で10年働いてるとわかが言うから25歳くらい!? 岡本信人さん、年齢不詳だな〜。当時は30歳だったみたい。

 

国夫の話によると、太平は国夫とともにわんこそばをやりたいという人の話に乗った。国夫が店に残るという意思を確かめられて、わかは喜ぶ。尾藤イサオさんは岡本信人さんより5歳上。

 

ダイニング

伊和田に来たことで店の和を乱してしまったと落ち込む吾郎。周子はこれから不愉快なこともあるだろうし、こんな店に縛られるくらいなら結婚もなかったことにしようとまで言い出す。

 

しかし、国夫が顔を出し、吾郎には今日から太平の仕事をやってもらう、河岸にも明日からいきましょうと低姿勢で話しかける。高子がやって来て、いよいよ克利がテレビ番組に出ると言う。国夫や吾郎がいなくなると、周子は高子を私たちに辛い思いをさせて、そんなフワフワした仕事して〜と責める。

 

前々からわかや周子が高子の仕事を軽んじてるのは少し気になるな。ちゃんとした会社員だろうに。高子は継ぐ者がいなければ店なんか辞めちまえ!とわかに言う。わかも一人になるとそうかもしれないと納得する。

 

ダイニングに来た時枝をわかが呼び止めた。太平と時枝の仲を知っていて太平について行ったら?と言うわかだったが、時枝はああやってサッと辞めてしまった太平にはついていけない、わかと働きたいと言う。時枝さん、一番好きだな。

 

福太郎のマンション

太平が辞めたことを周子から電話で聞いて知った福太郎が亜紀に話した。亜紀は店やわかのことを気にして店に行きたいと言うが、もう俺たちは関係ないとそういうことはするなと止める。

 

茶の間

朋子は忙しい時間だけでも亜紀さんに来てもらったら?とわかに言うが、店が嫌で出て行ったんでしょ、太平が辞めたことを聞いても何の連絡もないのだからとちょっと怒っている。朋子も店に入ったばかりの周子を使えないみたいに何度も言うのはどうかと思う。今まで手伝ってなかったと言ってもさ。

 

福太郎のマンション

外で体操している福太郎。住んでいるマンションの1階で小さな庭みたいなのがある。

 

日曜日なので亜紀が子供たちを連れて伊和田に行こうとしていたが、ママと健が引っ越し祝いにやって来た。ママは1日いるつもりで大きなお重持参。

 

茶の間

周子と朋子はそれぞれデートに出かける。周子は病欠扱いだが、わかは吾郎に申し訳が立たないと辞職を急かす。わかは周子にお小遣いいいの?って。橋田脚本の世界だとサラリーマンが異常に薄給で自営業者はめちゃくちゃ金持ちって感じだね。普通に教師してて家にお金入れてないならそこそこお金持ってなーい?

 

家にいた長子はわかに代わり、掃除機をかける。わかは長子に留守番を任せて出かけた。

 

福太郎のマンション

ママは静かな住宅街の環境を褒めるが、亜紀は静かすぎるし、マンションも狭いと愚痴をこぼす。伊和田は広々してのびのびできてた? あんなに小姑たちや従業員がいるのにね。福太郎の給料だけでやっていかないといけないから食費も切り詰めてるみたいなこと言ってて、伊和田なら使い放題ってこともないでしょ。健は福太郎が出してくれた保釈金を貯めて亜紀に返した。

 

マンションのベランダ側からわかが顔を出した。玄関から来てよ〜。わかはママや健がいたので子供たちにデパートで買った服を渡すとサッサと帰って行った。ああいう態度は気分悪いと怒り出す健。気持ちは分かるよ。

 

ダイニング

長子はわかがしばらく帰って来ないと踏んで国夫を呼んで料理を振る舞っていると、わかが帰宅。機嫌の悪そうなわかを見て国夫は帰った。長子は完全に福太郎から国夫になったのね。

 

レストラン

吾郎と周子のデート。吾郎は先生を辞めることない、店に女の子を雇えばいいと言うが、周子は先生という仕事にも自信をなくしていると話す。

 

市郎は伊和田の前まで朋子を送るが、挨拶をするという市郎に朋子がお母さんに顔を合わせたらまずいと会わせなかった。

 

わかはふて寝。長子も周子も朋子もそれぞれ自分のせいと思うが、福太郎が今日のことを説明に来た。亜紀の身内が入り浸るのは当然よねと嫌味を言い、福太郎にも早くお帰りくださいとそっけない。

 

茶の間

わか、福太郎、周子、朋子がいるところに高子が来てテレビをつけた。克利がテレビで歌う。豊田清が芸名ということにしたのね。福太郎は両親が見たらどうする?と気にする。

 

翌朝、高子は従業員たちに克利の歌のことを聞く。そんなほんわかムードの時、克利の母が怒鳴り込みに来た。周子は小さくなり、反論しないが、高子は言いたいことがたくさんあると家にあげた。(つづく)

 

歌手デビューするのに親に一切報告してないというのは不自然に思う。未成年だし。

 

わかの機嫌一つで周りが気を遣う雰囲気になるのがやだね~。だけど、わかの中ではめちゃくちゃ我慢してると思ってるんだろうけどさ。