TBS 1979年6月28日
あらすじ
舞台はわんこそば屋の“伊和田”。 亡き夫の法要の日から始まる。 母にすればこの日に跡継ぎを決めてしまおうと長男の遺産相続と3人の娘たちの遺産放棄を提案する。 だが、長男の嫁はお店の跡継ぎを拒否する…
2023.8.8 BS11(イレブン)録画。
主な登場人物
伊和田(いわた)家
わか(京塚昌子)…わんこそば屋「伊和田」の女主人。
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亜紀(長山藍子)…長男の嫁。「伊和田」の若女将。息子が2人いる。
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高子/こうこ(結城美栄子)…長女。元・レコード会社のプロデューサー。28歳。
周子/しゅうこ(中田喜子)…次女。元・男子高の教師。25歳。
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小玉栄二(佐藤英夫)…郁の夫。定年退職後、おもちゃ屋を開く。
小玉郁(乙羽信子)…わかの姉。
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従業員
古出長子/ちょうこ(泉ピン子)…29歳。今は国夫が好き。
三浦太平/たへい(岡本信人)…時枝に告白するも店は辞めた。
中田国夫(尾藤イサオ)…朋子が好き。
松島時枝(茅島成美)…福太郎が好き。
泊三生/みつお(金子扇太呂)…「心」では「一村」の従業員・太郎。
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酒井夏子(木原光知子)…亜紀不在のため雇われた山形出身の女性。24歳。
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時枝の息子・松島哲也(吉田紀人)…「心」のター坊。
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藤原市郎(中村勘九郎)…朋子の恋人。来春大学卒業予定。
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大坊/たいぼう/吾郎(渡辺篤史)…周子の見合い相手。元・高校教師。
大坊恭助(松下達夫)…吾郎の父。
大坊豊子(三崎千恵子)…吾郎の母。
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高野(長谷川哲夫)…高子の見合い相手。
日曜日の朝
福太郎を起こす子供たち。亜紀は「今がお義母さんのいちばんお辛い時」なので遊びに行こうとしていた。いざとなったら「伊和田」に帰ろうと思ってると話す亜紀。福太郎は亜紀の過去の家出、別居という行動からわかが亜紀を許さないだろうと言う。福太郎は今みたいに一歩引いてる感じがいいのかも。
しかし、結局、亜紀は孫の顔を見せるという口実で会いに行く。
朋子と市郎のデート。朋子はわかをひとりぼっちにさせられないと話す。高子は「伊和田」には向いてないと言う朋子。なんかねえ、私も中間子なので、高子や周子なんてみたいな感じの朋子がちょーっと嫌かも。末っ子で可愛がられてるの分かってるからね。
結局、福太郎も一緒に伊和田へ。娘たちはそれぞれデートで不在。亜紀は夏子が郁のコーヒーショップの手伝いに行き、人手が足りないのではと店の手伝いでもと目を輝かせるが、周子がハワイに行くのは7月。朋子は来年春までこっちにいるから人手は足りてるとわかにやんわり断わられる。娘たちもそれぞれ結婚するかもしれないし、高子は変わり者なのに…って、おい!
高野のマンション
クレープを作っている高野。ベランダにはニラ、パセリ、生姜、トマト、ナスなど亡くなった妻が育てていた野菜を枯らさないようにしている。料理も掃除も得意。亡くなった妻の話ばかりしている高野は英語の話せるパートナーを探していると話した。妻が欲しいのは世間体。でもまあ、ハウスキーパーを求めてないと言うなら割り切った関係でいいのかも? 最近の漫画によくある偽装結婚ものみたい。
夕食も食べずに帰ってきた高子はわかにも福太郎にも一言も話さない。福太郎も「高子みたいな女」と言うし、家族からも高子の評価は散々なのね。周子はまだ子供たちの面倒とか見てたしなあ。
大坊家
豊子は周子を夕食に誘うが、周子は母についてあげたいからと帰ろうとする。恭助も周子が実家で暮らすのは残り少ないんだから帰らせろと言う。インゴウの横車を押したのはお前じゃないかという恭助。因業?
豊子もまたハワイ行きを後押ししたものの息子が出ていくのはつらい。婿養子の話はなくなって、大坊周子になるのかな?
伊和田家のダイニングには兄妹全員揃っていたところに郁と夏子が帰って来た。夏子はコーヒーショップの手伝いをして郁を送り届けてそのまま帰った。コーヒーショップは盛況。そうそう、亜紀がいなくなってからしょっちゅう郁が遊びに来るようになってるけど、仮に伊和田に戻ったら耐えられるのか!?
茶の間
わか、福太郎、亜紀、小玉夫婦、高子、周子、朋子が揃って高子の結婚について話す。何かと言えば死んだ女房と言い、ベランダで野菜を作ってるのも薄気味悪いって…。朋子や周子が店を継いでくれる婿養子を探せばいいと言い始めると、やっぱり高野さんと結婚する!だって。
福太郎のマンション
亜紀はわかに拒絶されてることをひしひし感じた。亜紀に関しては、わかの気持ちの方が分かる。都合良すぎるんだもん。「心」の友を思い出すよ。
わかの部屋
朋子が市郎との結婚をやめることにしたと話した。それだけの仲だったの? そんなことされても嬉しくもありがたくもなんともないと朋子の申し出を断る。母さんだって再婚するかもしれないしねとも言う。朋子は国夫と継いでもいいと思ったのね。ま、市郎より国夫ちゃんの方がいいけどね! その場合、長子が怖い。
わんこそば「伊和田」
周子が朋子を探していると、わかは市郎とケンカして仲直りに行ってると話す。
ラーメン屋
なぜか昼休みに福太郎とラーメン食べてる朋子。わかが再婚するかも?と言うことに引っかかってる朋子にそんなわけないだろ〜と鼻で笑う福太郎。兄さんしか相談する人がいないと言うのも寂し~。ここの姉妹、バラバラだもんね。
「伊和田」厨房
周子が哲也の帰りが遅いことを心配する。
外を見に行った時枝は哲也を連れた太平と再会。太平は今の店のチーフで伊和田の給料の倍もらっているが、伊和田のことを心配していて哲也の顔を見たくなり、哲也の学校前で待っていた。そんなことやめてと時枝は哲也を連れ帰った。
昼休み中
太平の話になり、哲也がかばうようなことを言うので、時枝が哲也を店の外へ連れ出した。長子がすかさず両思いだもんね〜みたいなこと言うんだもんなあ。余計なことを言うな!
朋子が国夫を呼び出し、一生店にいて欲しい、後継者になって欲しいと言うと、好きな女がいると断った。国夫ちゃ〜ん、そんなあ!
朋子はわかに国夫ちゃんにフラれちゃったと言う。わかは長子が国夫を気にかけた光景をさっき見てるから、そっち方面に勘違いするか?(つづく)
うわうわ〜、朋子も国夫もそれでいいのか!
しかし、橋田脚本で最後は小料理屋の女主人と料理人がくっついたパターンがあるから分からんぞ〜。わかだってそうだったし。ていうか、市郎より国夫派なので、そっちならそっちでもいいが、朋子って家のためなら結婚相手も変えられるとはすごいぞ。