2016年 アイルランド
あらすじ
君の夢は、僕の夢になったーー。『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』のジョン・カーニー監督がおくる、甘酸っぱくも苦い自伝的音楽映画。デュラン・デュランやザ・ジャムなどのヒット曲も聞きどころ。 1985年、大不況のダブリン。コナーは、父親の失業のため公立の荒れた学校に転校させられ、家庭は両親のけんかで崩壊寸前。ある日、街で見かけたラフィナの美しさにひと目で心を撃ち抜かれたコナーは……。
2024.1.13 BS松竹東急録画。音楽映画が好きなのです。
この映画の監督か。
父が無職、母が週3日働いている状態のコナー・ローラーは私立高校から公立高校へ編入することになった。制服はきちんと着ているけど、かなりガラの悪い学校でケンカをしたり、タバコを吸ったり、先生も酒を飲んだり…。
校則違反の茶色い革靴を履いていたため、没収されたコナー。バリーという生徒にもいきなり殴られた。ダーレンという小柄な少年に声をかけられ仲良くなる。
コナーは女性モデルのラフィーナに一目惚れし、バンドのMVを撮るから電話番号を教えて欲しいと嘘を言い、本当にバンドを作ることにした。
ダーレンにエイモンという楽器の得意な少年を紹介されたが、バンドの方向性も決まっていない。コナーたちは街で唯一の黒人であるンギグも誘い、貼り紙を見たギャリーとラリーも加わる。バンド名はシング・ストリート。
コナーの兄のブレンダンからカバーはダメだと言われて、オリジナル曲を作り始めた。
ラフィーナにデモテープを渡したコナーは土曜日にMVを撮ると知らせた。ダーレンはコンサルタントでバンドメンバーではないんだね。カメラなど担当。
撮影が始まる。なぜか中華テイスト入り。
コナーはラフィーナを自転車で送った。ラフィーナの恋人・エヴァンがラフィーナを乗せて行ってしまった。
家に帰ってブラウン管テレビと大きな撮影用カメラを見て、ようやく1980年代の話と気付いた。まあ、MVもちょっと古くさいと思ったけど、あえてレトロにしてるのかと思った。エイモン親子のメガネとファッションで気付け!
コナーはエイモンの家で曲作り。
コナーは前髪に金メッシュ、メイクをして学校に通うようになり、校長に呼び出され、化粧を落とすように言われる。廊下を歩いていたコナーはトイレに連れて行かれ、洗面所で無理矢理メイクを落とされた。
帰りにラフィーナがコナーを待っていて、エヴァンとロンドンへ行くと聞かされた。「悲しみの中の喜び」というテーマで曲を作り始めたコナー。ファッションも変わった。
2曲目のMVの撮影。
服のまま海に飛び込んだラフィーナと助けに入ったコナーの撮影を続ける。海から上がったラフィーナにキスするコナー。このバンドの子たち、本当に子供にしか見えないから、ちょっと引いてしまうんだよな。
いじめっ子のバリーに君は暴力だけとはっきり立ち向かうコナーは、学期末ディスコで初ギグをやろうとエイモンやダーレンに言う。エイモンとダーレン以外の影が薄い。
曲の練習。
コナーはラフィーナを海に誘い、小さなモーターボートに乗って島へ行く。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいなMVを撮ろうと言い、激しいキス。次の土曜日に撮影しようと約束する。
コナーの両親が別居することになった。法律で離婚は禁止!? 母は新恋人と暮らし、父はアパートを借りる。子供たちは2箇所の家を行き来する。反発するブレンダン。カトリック教徒だから離婚はダメなのか。なんでコナーにブレンダンが怒ってたんだかよく分からない。
撮影の日、ラフィーナが来ず、撮影は1時間遅れて始まった。
これは妄想の世界!?
夜、コナーがラフィーナの家を訪ねるとルームメイト?からロンドンへ旅立ったと言われた。
ある日、ラフィーナを見かけたコナー。エヴァンは何のツテもなく出て行き飛行機にも乗れず、ラフィーナは家へ戻っていた。
再び曲作りを始めたコナー。
ダーレンはバリーをローディーに誘った。ローディーとはバンドの裏方全般。
プロムパーティー。ホモ野郎というヤジを受けながら演奏を始める。
次は「君をさがして」というバラード。仲間からはバラードは盛り下がると言われながらも歌い始める。
次は校長に捧げる「茶色い靴」
校長の顔写真をお面にして歌う。ギグは大盛り上がり。
コナーとラフィーナはブレンダンに車を運転してもらい家を出た。モーターボートに乗って2人は海を進む。ええ!? 水かぶって寒そう。大きなフェリーの後をついていく。(終)
ええ〜!?
もう少しリアルに1980年代を描いてくれないと、レトロなものが好きな若者に見えていた。
コナー役のフェルディア・ウォルシュ=ピーロが「コーダ あいのうた」のマイルズだってことに驚いたよ! ヒロイン憧れの歌の上手い少年。
「コーダ あいのうた」のマイルズは大人っぽい少年。
「はじまりのうた」もそうだったけど、イマイチこの監督の作品は好みじゃないかも。