徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】橋田壽賀子脚本ドラマ 道 第26話「別れのとき」

TBS 1979年5月3日

 

あらすじ

舞台はわんこそば屋の“伊和田”。 亡き夫の法要の日から始まる。 母にすればこの日に跡継ぎを決めてしまおうと長男の遺産相続と3人の娘たちの遺産放棄を提案する。 だが、長男の嫁はお店の跡継ぎを拒否する…

2023.7.25 BS11(イレブン)録画。

peachredrum.hateblo.jp

主な登場人物

伊和田(いわた)家

わか(京塚昌子)…わんこそば屋「伊和田」の女主人。

*

福太郎(小野寺昭)…長男。家庭裁判所の調査官。

亜紀(長山藍子)…長男の嫁。「伊和田」の若女将。息子が2人いる。

*

高子/こうこ(結城美栄子)…長女。レコード会社のプロデューサー。29歳。

周子/しゅうこ(中田喜子)…次女。男子高の教師。25歳。

朋子(大竹しのぶ)…三女。獣医学生

*

小玉栄二(佐藤英夫)…郁の夫。定年退職後、おもちゃ屋を開く。

小玉郁(乙羽信子)…わかの姉。

*

従業員

古出長子/ちょうこ(泉ピン子)…高子と同じ歳。福太郎が好き。

三浦太平/たへい(岡本信人)

中田国夫(尾藤イサオ)…朋子が好き。

松島時枝(茅島成美)…福太郎が好き。

泊三生/みつお(金子扇太呂)…「心」では「一村」の従業員・太郎。

*

酒井夏子(木原光知子)…亜紀不在のため雇われた山形出身の女性。24歳。

*

時枝の息子・松島哲也(吉田紀人)…「心」のター坊。

*

藤原市郎(中村勘九郎)…朋子の恋人。

藤原菊乃(風見章子)…市郎の母。

藤原笑子(里見奈保)…市郎の妹。

*

大坊/たいぼう/吾郎(渡辺篤史)…周子の見合い相手。高校教師。

 

わんこそば「伊和田」

女性従業員たちは店舗で休憩。国夫や太平も話に加わる。わかと亜紀は部屋を見に行っている。亜紀たちが出て行き、朋子も結婚するのなら高子や周子が跡を継ぐのだろうと噂し合う。春休み中、吾郎が奥に入り浸っていたのは、そのせいなのかと国夫と太平は納得する。

 

亜紀は最近貫禄もついたし、女将さんに似てきたのにもったいないと夏子は言うが、時枝は立ち入らない方がいいとたしなめる。時枝さん、いつも冷静で一番好きかも。意外と核心を突く夏ちゃんも好きだけどね。

 

おもちゃ屋「メリーゴーランド」

わかから郁に今度の日曜日に吾郎に婿入りを申し込むので来て欲しいと電話があった。おもちゃ屋は日曜日はいつもなら店を開けているが、この日は伊和田の一大事なので行くことにした。

 

茶店

周子は今は担任を外されて数学教師だけをしている。吾郎は教師より料理人の方が気楽だと言う。周子は吾郎とは結婚できないと語り出した。吾郎は自分の店を持ちたいという夢を持っているのにわかや福太郎が勝手に伊和田の跡継ぎにするつもりで周子と引き合わせたのだと知ったということを話した。日曜日は来なくていいと別れ話を切り出し、周子が席を立っても吾郎は考え込むような表情をしてじっと座っていた。

 

福太郎たちの部屋

恨んでも怒ってもいませんよとわかは言うけど、本心でしょ? 別居のことをいつまでも未練がましく言うなよ。わかは遺産とは関係ない亜紀へのお手当として500万円の入った通帳を差し出す。7年分の給料と思えば、まあ…いや月給でくれよ! 亜紀はわかの気持ちを知り、寂しい。

 

周子の部屋

周子が福太郎を呼び出し、吾郎とは別れたと話したが、福太郎たちに別居をやめて欲しいと言い出す。吾郎と家を出て結婚するつもりだったと言われた福太郎は動揺する。

 

ダイニング

わかと亜紀は食事の準備。わかは亜紀に日曜日なんだから引っ越しの準備をするように言う。

 

茶の間

お昼近くになっても吾郎は現れない。亜紀は別居しなくてもいいから吾郎を諦めないで欲しいと周子に言う。なんでこんな家に生まれたんだろうと福太郎に問いかける周子。

 

小玉夫婦が訪れ、吾郎は郁たちと一緒にやって来た。郁が道すがら伊和田の事情を話して聞かせ、吾郎も納得したと言う。高子は克利の売り込み、朋子はデートで不在。福太郎は吾郎が婿入りを承諾したことが信じられない。

 

吾郎は周子と一緒になりたいから婿養子になることに決めたと周子に話した。

 

市郎のマンション

朋子、菊乃、笑子もいて食事をしている。農家なのに割と家を空けるよね。

 

伊和田家客間

遅れて帰って来た朋子は周子と吾郎が跡継ぎになると聞き、自由の身になれるとハイテンションで喜ぶ。

 

休業日の伊和田に菊乃が周子のお祝いを持って来た。わかは朋子の結婚はまだまだ先のことですからと濁すが、菊乃は今すぐにでもという勢い。朋子が「お義母(かあ)さん!」と菊乃に呼びかけるので、わかは寂しい。

 

国夫や長子も引っ越しの手伝いをしていて、菊乃を見かけた。わかはダイニングに行き、時枝や夏子に盛大に愚痴る。4人も子供がいて1人しか残らないなんて割に合わないと言うけど、高子が勘定に入ってないのね。

 

亜紀はこの期に及んでメソメソ。わかの方があっさりしてる…ように見えるだけ? わかはお重の弁当を亜紀に持たせ、いざ出ていくと泣き出す。でもさ、近くなんでしょ。どうもこういう場面、地方者としては醒めた目で見ちゃうね。

 

茶の間

わか、周子、吾郎、朋子が集まる。高子は福太郎の部屋に移動し、高子の部屋を克利に住まわせると言うが、わかは強く拒絶する。吾郎は教師を辞めると言う。

 

わかはがらんとした福太郎たちの部屋に佇む。(つづく)

 

亜紀が「心」の友みたいにメソメソ度が上がってきたな。わかも朋子のことを菊乃に褒められたら素直に喜んでりゃいいのに。