TBS 1978年11月16日
あらすじ
舞台はわんこそば屋の“伊和田”。 亡き夫の法要の日から始まる。 母にすればこの日に跡継ぎを決めてしまおうと長男の遺産相続と3人の娘たちの遺産放棄を提案する。 だが、長男の嫁はお店の跡継ぎを拒否する…
2023.6.13 BS11(イレブン)録画。
主な登場人物
伊和田(いわた)家
わか(京塚昌子)…わんこそば屋「伊和田」の女主人。
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亜紀(長山藍子)…長男の嫁。「伊和田」の若女将。息子が2人いる。
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高子/こうこ(結城美栄子)…長女。レコード会社のプロデューサー。
周子/しゅうこ(中田喜子)…次女。教師。
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小玉栄二(佐藤英夫)…わかの義兄。
小玉郁(乙羽信子)…わかの姉。
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従業員
古出長子(ちょうこ)…泉ピン子
三浦太平…岡本信人
中田国夫…尾藤イサオ
松島時枝…茅島成美
泊三生…金子扇太呂(「心」では「一村」の従業員・太郎)
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時枝の息子・松島哲也…吉田紀人(「心」のター坊)
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藤原市郎…中村勘九郎
丸山敏之…赤塚真人
「心」は家族が従業員だけど、「道」は家族がそれぞれ仕事を持ってるから登場人物が多くなってしまうんだね。が、人数は多いのに平ちゃんや寛ちゃん的な人がいない。
伊和田家ダイニング
従業員の長子が朝食を作っている。起きてきたわかが亜紀が後継者になると語る。長子は10年働いていて高子と同じ歳の28歳。わかは亜紀が起きて来ないことを何度も言う。一人になった長子は「やっぱり収まるところに収まったんだ」と嫌味っぽくつぶやく。
福太郎たちの部屋
布団で寝ていた福太郎に別居のことを伝えて欲しいと言う亜紀。はっきりしない福太郎と言い争いになる。子供たちも起きてきた。
伊和田家ダイニング
郁は、わかのいびきがうるさくて眠れなかったと起きてきた。わかも郁の歯ぎしりがうるさかったと応酬。福太郎と亜紀がケンカしていると知り、わかが見にいこうとするが、亜紀と子供たちが起きてきた。
洗面所
周子、朋子、福太郎が集まる。周子は24歳。
伊和田家ダイニング
周子たちの弁当も亜紀が作っている。周子は男子高の教師。郁は周子や朋子に少しは台所仕事を手伝うように言う。高子はまだ起きてこない。わかは夜、遺産相続の手続きがあり、周子たちも遺産放棄の書類を書かなくてはいけないため、その場にいるように言った。福太郎は亜紀のことを言えず、そのまま子供たちと仕事へ。わかも子供を送りに出て行った。
亜紀、長子が朝食をとってるところに高子が起きてきた。どっかり座って新聞を読む高子に亜紀が牛乳を出す。長子は店、高子は部屋に戻り、朝食をかき込む亜紀に「あら、まだ片付けてないの?」とわか。
「伊和田」厨房
太平と国夫に話があるというわか。
わんこそば「伊和田」
福太郎に好意があった?長子は亜紀に対しての愚痴を時枝にぶつける。時枝は亜紀に対して好意的っぽく感じる。ママ友みたいな間柄なのかな。
店は忙しい。わんこそばやってるもんねえ。全席ではなく、奥は普通のそばだと思う。
伊和田家玄関
亜紀の子2人と哲也が帰ってきた。3人とも幼稚園児。亜紀は帳簿付けに忙しく子供たちの相手が出来ず、おやつを分け合う時枝と哲也をうらやましそうに見つめる。茅島成美さんと吉田紀人さんは「本日も晴天なり」では叔母と甥の関係だったから、ジーンときちゃうな。哲也が着ていた黒と黄色の縞のセーターは「心」でも着てなかった?
わんこそば「伊和田」
従業員たちの休憩。男の従業員4人もいた。店内で喫煙。長子はポッと出の亜紀が財産をもらうことを国夫たちにも愚痴る。さすがに従業員の分際でそこまで言うのはどうなのさ? 財産は長子によると億あるらしい。
市郎と敏之の部屋
小型犬の名前は“モンタ”。敏之は居候らしい。その部屋にモンタの様子を見に朋子が訪れた。犬があまりにもおとなしすぎて心配になる。モンタが元気になったのを見届けた朋子はすぐ帰って行った。あんな女にもフラれて〜って、敏之、ひでぇぞ!
高校
カンニングした生徒をかばった周子は同僚教師に褒められる。真夏竜さんは「キッズ・ウォー」の伯父さんだ。
わんこそば「伊和田」
朋子が店を手伝う。
茶の間
遺産相続は妻1/3、子供たち2/3なのはおかしいと福太郎が言い、子供たちは全員遺産放棄すると言うのだが、わかは財産を半分譲りたいと聞かない。八田弁護士は庄司永建さん。とうとう亜紀が別居を願い出る。このままでは私は私でなくなってしまうと泣く亜紀をビンタする福太郎。もー、頼りにならないねえ。
わかは情けないと泣き出し、部屋を出ていく。
亜紀も別の部屋で子供たちを抱きしめて泣く。
店はいつものように忙しく、わかも店に出た。(つづく)
今日もギスギスしてるねえ。小姑より義母の姉より厄介そうな長子。
佐藤英夫さんは「おしん」の再放送の時に、当初おしんの義父役を演じるはずだったとツイッターで見かけました。当時のガイドブックは北村和夫さんではなく、佐藤英夫さんの写真だったので、本当にギリギリになっての降板だったのかな? それで何となく顔を覚えてました。初期の渡鬼にも出てたり、橋田ファミリーなんですね。
それにしても橋田壽賀子さんって意外と変わった読み方をする名前が好きだなと思う。高子、周子の読みが”こうこ”、”しゅうこ”で、字だけ見たときは、”たかこ”、”ちかこ”だと思ってました。あ、長子の読みの”ちょうこ”も”ながこ”だと思ってた。
あとあんまり苗字と名前の組み合わせを気にしない。「心」での佐和は旧姓・沢木で沢木佐和(さわきさわ)、母・沢木喜和(さわききわ)、妹・沢木三和(さわきみわ)で三和はともかく佐和や喜和は沢木という苗字との組み合わせが悪いように思ってしまう。伊和田わか(いわたわか)も”わ”が2個入ってるもんね。
「心」の一村姉弟は、糸以外はちょっと複雑な読みだった。平と書いて”まさる”、寛で”かん”、友も”とも”でも”ゆう”とも読めるしね。「おしん」でも征男で”いさお”っていたなあ。今、並行して山田太一さんのドラマを見ていても、それほど変わった名前だなと感じたことがそういえばないな。
「心」のター坊役の吉田紀人さんはwikiだと数本のドラマしか書かれてなかったけど、テレビドラマデータベースだともっと本数があったし、1987年の金八スペシャル6にも出演とあったので、ブルーレイに録画してあったものをチェック。このスペシャルの時の校長先生は織本順吉さんで青森からの転校生・君子の父が前田吟さん。服部先生はいない、君塚元校長は出てきた。あとは大体いつもの先生たち。
吉田紀人さんは3Bの生徒の一人でエンドクレジットで名前は確認できた。多分、廊下側から2列目の後ろから3番目の子かな? サラサラのやや茶髪のセンター分けで金八の説教に「また始まったよ」ってセリフの子。子どもの時の顔しか知らないけど、たぶん目がそんな感じ。このスペシャルの3Bの生徒でちゃんと役名が出てくるのは2人だけ。ほかに「天までとどけ」の長男役の人がいたのは分かった。
ドラマのラストは浅井雪乃と宮沢保の結婚式だったけど、トシちゃんは出演せず。教室での結婚式だったので現3Bの生徒も何人かいたけど、ター坊は哲ちゃんの花嫁姿を見ることができたのだろうか? 初期金八の生徒たちはバブル世代で2の学級委員の美保子がめちゃくちゃ派手になってたな~。あと建設業界の保も景気良さそうだった。
でも、本筋に関係ない?けど、いくらなんでも1987年の青森の描写が昔の田舎過ぎる気がした。1970年の「二人の世界」の田舎描写と変わりない。東京はあんなにバブルなのに、君子の青森の家は、いろりとかまどがあって、外には大根が干してあって、雪が降り積もる…。君子も綿入れ着てるし。おばあちゃんと暮らしてるから古い家としてもさあ。「俺ら東京さ行ぐだ」の発売が1984年でヒットしたのは翌年だから、そんなイメージだったのかな。
1978年発売の曲なのでこのドラマくらいのター坊が歌ってたんだね。
今日は6話。
恒雄の憧れの年上女性・片桐弓子さん役の水原英子さんは、このドラマから7年後の「岸辺のアルバム」では竹脇無我さん演じる北川の妻を演じています。