TBS 1979年6月14日
あらすじ
舞台はわんこそば屋の“伊和田”。 亡き夫の法要の日から始まる。 母にすればこの日に跡継ぎを決めてしまおうと長男の遺産相続と3人の娘たちの遺産放棄を提案する。 だが、長男の嫁はお店の跡継ぎを拒否する…
2023.8.3 BS11(イレブン)録画。
主な登場人物
伊和田(いわた)家
わか(京塚昌子)…わんこそば屋「伊和田」の女主人。
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亜紀(長山藍子)…長男の嫁。「伊和田」の若女将。息子が2人いる。
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高子/こうこ(結城美栄子)…長女。元・レコード会社のプロデューサー。28歳。
周子/しゅうこ(中田喜子)…次女。元・男子高の教師。25歳。
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小玉栄二(佐藤英夫)…郁の夫。定年退職後、おもちゃ屋を開く。
小玉郁(乙羽信子)…わかの姉。
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従業員
古出長子/ちょうこ(泉ピン子)…29歳。今は国夫が好き。
三浦太平/たへい(岡本信人)…時枝に告白するも店は辞めた。
中田国夫(尾藤イサオ)…朋子が好き。
松島時枝(茅島成美)…福太郎が好き。
泊三生/みつお(金子扇太呂)…「心」では「一村」の従業員・太郎。
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酒井夏子(木原光知子)…亜紀不在のため雇われた山形出身の女性。24歳。
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時枝の息子・松島哲也(吉田紀人)…「心」のター坊。
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藤原市郎(中村勘九郎)…朋子の恋人。来春大学卒業。
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大坊/たいぼう/吾郎(渡辺篤史)…周子の見合い相手。元・高校教師。
大坊恭助(松下達夫)…吾郎の父。
大坊豊子(三崎千恵子)…吾郎の母。
外の黄色い公衆電話で電話しているわか。郁に高子の縁談についてお願いしている。
初の洗面脱衣所!
洗濯しようとしていた周子のところに来た高子が洗濯機に洗濯物を突っ込む。高子を注意する周子に泣いて抗議する高子。わかにも死んじゃいたいと泣きつく。
喫茶店
朋子と市郎のデート。朋子は前期の授業料を払っていたため、夏までは学校に通う予定。まだ辞めてないの?という市郎ひどくない!? 跡継ぎが決まったからこれから口出ししたらいけないと手伝いもあまりしなくなった。今日もこれから映画に行く。
高子の部屋
克利のレコードを聴いている高子は帰ってきた朋子にデートしてたんでしょ?などと絡み、逆に朋子に正論で詰められる。
厨房までやってきてわかに泣きつく高子。吾郎を赤の他人なのにとまた言う〜。
店でも長子と夏子が吾郎のことで言い争いになってしまい、周子が止めた。他人が入ってきて〜って亜紀だってそうだろうよ。長子の好き嫌いの基準が分からない。亜紀にもいきなり懐くしさ。長子は率直すぎるというか、夏子のバランス感覚が欲しい。
周子は吾郎が責められるのを見るのが辛く、ハワイに行って欲しいとお願いする。吾郎は認められるように頑張ると前向き。吾郎より周子が参ってんのよね〜。
わかに跡を継がないと言いに行こうとしたが、わかの元には郁が来ており、高子へ縁談を持ってきた。相手は再婚。周子は跡継ぎのことを言いそびれてしまった。
お見合い当日
高子はわかに着物を着付けられていた。薄ピンクにマッシュルームカット。相手は和服が似合う人が好きらしい。再婚というか奥さんは交通事故で死別。生き別れより死に別れの方が大変だと朋子が指摘し、姉さんならまだまだ初婚のいい男がいると言う。だよねえ、行き遅れ扱いされてるけど20代だよ。
客間
高子の着替えも終わり、小玉夫婦や吾郎も高子の着物姿を褒める。
レストラン
見合い相手は高野(長谷川哲夫)というデパート勤めのサラリーマン。両親は既に亡くなっている。
「二人の世界」では栗原小巻さんの婚約者。
わんこそば「伊和田」
高子の噂をし合う長子たち。思いの外早く帰ってきたわかと高子。今日は高野の仕事が忙しく日曜日にドライブデートの約束した。日がいいからと平日にお見合いしたんだね。
茶の間
わかと小玉夫婦、朋子で雑談。高野は奥さん亡くして2年、不自由していた。高子が家事ができないことは承知の上。高子は着物から着替えて、「燃えろいい女」を歌っている。
1979年4月発売。CMでもバンバン流れてたんだろうか。さすが、元・音楽プロデューサー流行りの曲知ってるね~。
すっかり高野を気に入ってるけど、高野高子になるのかな〜。橋田さんのネーミングの面白さ。「心」の沢木佐和とか沢木喜和とか。喜和は結婚してそうなったからまだ分かるけど、沢木という苗字で佐和って名付けるか?みたいな。結婚後の一村佐和の方がしっくりくる。
周子は店を出られなくなるのではとハラハラ。
福太郎のマンション
高子のことを噂する。高子や朋子がお嫁に行けば、大坊だけになり敷居が高くなると亜紀が言う。周子もいるのにそんなこと言わなくてもいいでしょ。なんで吾郎ってそんなに嫌われてるの?
亜紀は生きがいのために店をやりたいと言い出す。福太郎が常識がないのか?と言うけど、私は福太郎派。そんなに店がやりたいのなら離婚だと言う。わかが怒るの目に見えるだろ〜。亜紀は家を出て葵に行く。ん〜、これは亜紀が伊和田に戻る流れか? 子供にも手がかからなくなったしとか言うけど、上の子が小学生になったばかりよ?
大坊家
吾郎にハワイ行きを勧める母。やっぱり橋田壽賀子の世界では理解のある親に見えても嫁の尻に敷かれてとか姑っぽいこと言うのね。父は吾郎の言う通りにさせろと言う。
わかが福太郎のマンションに電話したが誰も出ない。別居してるんだから好きにさせてよ。高子はデートに行くための服を買うためにわかからお小遣いをもらう。
周子は追い出されるほうがいいと言い、わかがヨーロッパに新婚旅行に行けばいいと言い出す。わかが出すんでしょうねえ、きっと。
吾郎の母が菓子折りを持って訪れた。ハワイのことを言うんだ!と察した吾郎の周子も駆けつける。何のことか訳の分からないわか。(つづく)
周子たちは出て行き、亜紀が戻る流れか? やっかいな長子は亜紀派だもんね。わかは最初から高子や周子には期待してない感じだったから、周子もそんなに跡継ぎになったんだからと気負わなくていいのにと思ってしまう。
橋田ドラマは途中でイライラするんだけど、なぜか終わり方が好きなんだよね。まとめ方が力業でもうまい感じがするというか好きな終わらせ方なのかも。だから癖になる。