思わずバラを愛でたくなる。この季節に鑑賞するのにぴったりな、良質エンターテインメント作『ローズメイカー 奇跡のバラ』。【今月のプロ押し映画!】 https://t.co/BTA2kApyN6 pic.twitter.com/TXkRkyN0XG
— VOGUE JAPAN (@voguejp) June 4, 2021
2020年 フランス
あらすじ
フランス郊外。あふれる才能と魔法のような指で新種のバラを開発し、数々の賞に輝いてきたエヴ。だが数年前から巨大企業のラマルゼル社に賞も顧客も奪われ、亡き父が遺してくれたバラ園も今では倒産寸前に。何とか立て直そうと、職業訓練所から全くの素人の、はみだし者3人を雇うが・・・。
2023.4.10 ムービープラス録画。CS初放送。フランス映画は苦手だけど、あらすじとコメディというジャンルを信じてみます。
美しいバラ庭園。バラの品評会? ヴェルネ・バラ園のエヴ(カトリーヌ・フロ)は新作のバラは発表せず、白いバラを植えた。
ラマルゼル社の“ルビー・ロリータ”が受賞。今年で8年連続だという。
ヴェルネ・バラ園に帰って来たエヴ。相棒のヴェラ(オリビア・コート)は何とかバラ園を立て直そうと職業訓練所から3人の男女を連れてくる。人を雇う予定はなかったが、格安で雇えるという。
素人の3人は勝手に温室の暖房を全開にして200鉢のバラを枯らした。腕にライオンのタトゥーがあるフレッド(メラン・オメルタ)は減刑のために働いていたが、みんなクビにする!と怒っていたエヴ。フレッド、サミール(サッシャ・ブヤメッド)、ナデージュ(マリー・プショー)らにバラの品種“ライオン”を他のバラ園から借りて(盗んで)くるように言う。
ヴェラには本当の理由を言わずに車で出かけたエヴたち。ラマルゼル社に行き、エヴがラマルゼル(バンサン・ドゥディエンヌ)に会い、広大な温室や厳重に管理されている希少種コレクションを見せてもらい、ラマルゼルに一緒に組もうと言われる。
バラ園に帰ったエヴはこっそり撮影した内部の写真をフレッドたちに見せた。夜、フレッドが温室に忍び込み、エヴから指示されたバラの鉢を盗む。外で待っていたサミールとナデージュは職質を受けるが、サミールが人種差別と騒いで切り抜けた。
朝、交配するために温室に一人で閉じこもろうとしたエヴだが、サミールたちが外で騒ぐ。ヴェラが出社してきたので、研修中だとサミールたちを入れようとしたが、警官たちが近所に強盗が出たと知らせに来た。
エヴはフレッドたちを温室に入れ、照葉野いばらの交配を実践した。
ほ~、映画では黄色だった。
ヴェルネ・バラ園は減収していて管財人からバラ園を売るように言われるが、エヴは抵抗する。夜、パイプを吹かせたエヴは、温室に灯りがついて消えるのを見た。温室に行くと施設の門限に遅れたというフレッドが寝ていた。
フレッドを家に案内して、ご飯を食べさせた。エヴは独身。父は15年前に亡くなったと生い立ちを話す。フレッドはほかに“ライオン”と“ソレイユ・ドール“の花も盗んでいた。匂いで違いの分かるフレッド。
ヴェルネ・バラ園は1週間に最低300鉢売らないと倒産の危機であることをフレッドたちに言い、サミールたちは手売りを始めた。万聖節(フランスのお盆)でお墓に供える花は菊と言っていて万国共通なんだな〜。
何とかお金を作ることもでき、エヴは種を植えた。
フレッドの両親は育児放棄で親権を失っており、フレッドからの連絡にも応じない。イラついてタバコを吸うフレッドに嗅覚によくないとエヴは諭すが、説教するなとますますイライラ。
ラマルゼルがバラの花束を持参してエヴを訪ねた。破産する前にバラ園を売って欲しいという。
万聖節。お墓にバラの鉢をたくさん持ち込み、♪今日は日曜日~という曲を流す。墓地を訪れていた老人たちがバラを買って行った。
フレッドの嗅覚が優れていることに気付いたエヴは調香師を紹介するという。フレッドは母に会いに行くが、小さな女の子を連れていてこれから病院に行くから忙しいと拒絶された。フレッドって20代前半くらい?
12月 移植作業中、突然の激しい雷雨。…というかヒョウ? 育苗室は無事だったが、温室はズタズタ。何とか融資を受け、畑にバラを植える。
4月 畑のバラも咲き始めた頃、育苗室のバラの交配は失敗し、エヴは荒れる。父のバラ園を潰したくないというエヴといつまで先代にとらわれているのかというヴェラ。
ヴェルネ・バラ園をラマルゼル社に売ることにしたエヴ。フレッドたち3人は正社員となるが、エヴはバラを商品としか考えていないラマルゼルと働く気はなく、ここを出ていくという。ナデージュやフレッドは抵抗するが、50歳で定職の欲しいサミールは正社員になるという。
契約書にサインしようとしたエヴにナデージュは待つようにいう。畑から自然交配の紅白のバラを持ってきた。エヴはこのバラをコンクールに出すことに決め、フレッドが“イパネマの娘”と名付けた。
フレッドは両親にバラの花束を持って訪ね、バラを育てるには交配した後、大切に育てることが重要だと話し、別れのしるしだとバラを渡した。
バラ園に戻ったフレッドは一人一人に別れを告げて、香水を作るために旅立って行った。フレッドとナデージュ、ちょっとかわいい組み合わせ。でもナデージュも何かしらやらかした人なんだよな。
授賞式。私の作ったバラではありませんとヴェラやフレッドたちに感謝を述べるエヴ。ここはずいぶんあっさりした描写。
広大なバラ畑をエヴ、ヴェラ、サミール、ナデージュが歩いていく。(終)
おー! エロ要素のないさわやかなフランス映画! 96分と長さもちょうどいい。このくらいのあっさりさでいいのよ。ただ、エヴは交配に失敗した時、鉢をぶん投げて荒れてて、バラを大切にしてる人がこれ?とは思ったけどね。