【蔵出し名画座】にて
— 日本映画専門チャンネル (@nihoneiga) April 26, 2022
解説をご執筆いただいた
映画評論家・佐藤忠男さんのご逝去を悼み
過去の放送回から厳選した解説と作品をお届け💐
5月は
「#無鉄砲大将」未ソフト化📀
◆5/11(水)よる7時10分ほか#鈴木清順 監督と度々組んだ#和田浩治 が熱血漢を好演する活劇🎬https://t.co/miLdys0DGl pic.twitter.com/8MdVH4cLto
1961年 日本
あらすじ
街を牛耳る卑劣なやくざと、正義感溢れる高校生との闘いを描くアクション。鬼才・鈴木清順監督と度々組んだ日活若手スターの和田浩治が、熱血漢を好演する活劇。ローラースケートの指導員を務める傍ら、街を闊歩する組織の横暴に対抗し自警団を率いる空手部員の英次(和田浩治)は、組織がたむろする喫茶店で働く雪代(芦川いづみ)に好意を寄せていたが、堅気になりたい彼女の恋人や組織のボスと恋仲の実母らと関わる中で、熾烈な抗争に巻き込まれる。
2022.5.11 日本映画専門チャンネル録画。
海津英次はローラースケート場の指導員のアルバイトをする高校生。アイススケート場みたいなリンクのあるローラースケート場を初めて見た。アイススケート場と違って1年やれるのに普及しなかったんだね。ローラースケート場のオーナー?は高品格さん。この時代からおじいさん役をやってたことにびっくり。
父は戦死、母・秋江は新界組というヤクザの親分に目をかけられているバーのママ。演じるのは山岡久乃さん。英次役の和田浩治さんは見た目が石原裕次郎さんにそっくり。高校の友達と自警団を作って新界組のヤクザたちと諍いを起こしている。ある時、労組の組合長が殺されているのを英次たちが偶然発見。
英次はジャズ喫茶で働く雪代に憧れているが、雪代は新界組の五郎と付き合っていて、五郎は雪代と結婚するためヤクザから足を洗おうと思っている。五郎は孤児で子供の頃から新界に育てられているため言いづらい。
雪代の父・津山は町医者だが、金もないのに酒ばかり飲んでいる。元は有名な外科医だったらしい。貧乏人から金も取らずに治療し、酒を報酬代わりにしていた。
堀本産業の社長がスト破りをするために新界に依頼して労組組合長を殺させていた。えー! 実行犯の坂崎は江幡高志さん。若いけど、あまり変わってない気がする。
バー・ベニの雇われママだった秋江は新界から新しいママにするから店をやめろと言われた。秋江は新界が好きらしい。えええ〜。新界は次の店を雪代にやらせようとしていた。
坂崎と諍いを起こし、坂崎に腕を撃たれた英次。ひえ〜、街中で銃撃戦。
秋江は新界の世話になっているが、英次が撃たれたことで坂崎のことを警察に訴えた。坂崎の手配書に坂崎が28歳、5尺3寸と出ていた。28!?
坂崎が警官に見つかり、揉み合いになり、警官は死亡。警官が放った銃で坂崎は足を負傷。津山は連れてこられ、麻酔なしで坂崎を手術した。
五郎は新界組を抜けたいということが新界にバレて、新界組の地下で拷問を受けていた。
津山は雪代を呼び出す手紙を書くよう新界に言われるが、拒否し続けていた。しかし、目の前にウイスキーを出され、我慢できずに飲んだ。
雪代は父からの手紙を読んで新界組からの迎えの車に乗った。
英次たち高校生は新界組に乗り込むことにした。女子の仲間もいる。そのうちの1人は堀本の娘・京子で父からもらった外車を200万で売って英次の母にコーヒーショップをやるための資金をあげようとしていた。女子高生が外車…。
新界は雪代に襲いかかるが、英次が乗り込んだ。ヤクザとの大立ち回り。
200万で店の権利を買い取り、ニューベニがオープン。英次の友達、歌手志望の森野役の佐川ミツオさんが歌い、英次がギターを弾く。
歌上手いけど、ちょっとクセ強い。
京子の売った車は堀本が買い取っていた。堀本は罪に問われないのか??
英次たちは五郎と雪代の見送りに行った。津山は入院。笑顔で送り出したものの、1人になった英次の切ない顔で終わり。
昭和36年の映画。バラックとかまだ焼け野原みたいなところがあるんだと思ったら、ロケ地は池袋らしい。あんな感じだったんだ〜。ローラースケート場は豊島園にあったもの。
高校生でヤクザと渡り合うけど、不良ではない英次たち。サラッと見られる映画でした。
ヤクザの一人、野呂圭介という名前に見覚えがあった。「元祖どっきりカメラ」でヘルメットかぶってプラカードを掲げていた人だった。顔、こんなだっけ?とあんまり覚えてないけど、なぜか名前は覚えてた。