徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】ハゲタカ 全6話

2007/02/17~2007/03/24 NHK

 

あらすじ

(1)「日本を買い叩(たた)け!」

1998年、米国投資ファンドの敏腕マネージャー鷲津政彦(大森南朋)が「日本買い」ビジネスのため帰国。かつて勤めた三葉銀行の不良債権をまとめて買いたたき、元上司の芝野健夫(柴田恭兵)を驚かせる。さらに芝野が目をかけていた旅館の債権を売り飛ばし大もうけ、経営者は事故死する。父親と旅館の両方を一度に失った西野治(松田龍平)。その一部始終を見届ける経済記者、三島由香(栗山千明)。4人のドラマが胎動する。

(2)「ゴールデン・パラシュート」

2000年、鷲津(大森南朋)は本業の企業買収を開始。玩具メーカー「サンデートイズ」の債権を取得、社長大河内瑞恵(冨士眞奈美)に会社売却を迫る。一方芝野(柴田恭兵)はメインバンクの立場でサンデー社の再建に奔走、鷲津と激突する。社長交代をねらい、瑞恵の息子伸彰(小林正寛)にゴールデンパラシュートと呼ばれる札束攻勢を仕掛ける鷲津。怒った芝野は、取締役会で瑞恵の解任動議を成立させ、新たな再建に乗り出す。

(3)「終わりなき入札」

スポンサーに三葉銀行系ファンドを配したサンデー再建策をもくろむ芝野(柴田恭兵)。しかし鷲津(大森南朋)のホライズン社も、解任された前社長大河内瑞恵(冨士眞奈美)を担ぎ再建に名乗りをあげたことから、スポンサーの選定は両者の入札方式に。そんな中、鷲津は新社長大河内伸彰(小林正寛)の横領疑惑の情報をテレビ局記者の三島由香(栗山千明)にリークし、それが入札の行方のカギを握ることになる。

(4)「激震!株主総会

2004年、銀行を辞し企業再生家となった芝野(柴田恭兵)は、大手メーカー「大空電機」の再建を頼まれる。一方鷲津(大森南朋)は大空電機の株を大量取得、筆頭株主として赤字部門の切り離しを会社に要求。鷲津の狙いは、日本型経営の象徴である病床の現会長・大木(菅原文太)に経営のあり方を真っ向から問うことにあった。経営陣・芝野側と株主である鷲津の激しい議決権争奪戦が繰り広げられる。

(5)「ホワイトナイト

株主総会での敗北を受け、大空電機へTOB(株式公開買付)をかける決意をする鷲津(大森南朋)。同時に由香(栗山千明)の工場を救うべく買収後の提携先として、ニューヨーク本社の意に反し中国の大手電機メーカーと交渉を始める。そこに一世を風びするIT企業の社長に成長した治(松田龍平)がホワイトナイトとして登場、大空電機へ友好的TOBをかける。しれつを極めた両者のTOB合戦は悲劇的な結末へと向かっていく。

(6)<終> 「新しきバイアウト」

TOB合戦の後、大空電機を買収したのはホライズンNY本社だった。大暴落した大空電機株を過半数強取得、鷲津(大森南朋)を解雇してしまう。一方、旧経営陣が一掃される中、大空電機に一人残った芝野(柴田恭兵)は急激な組織改革とリストラを担当、苦悩を深めていく。やがて、鷲津と芝野は大空電機の再生へ向け手を組むことに。2人が目指したのは、従業員が自らの会社を買収するEBO(エンプロイイー・バイアウト)だった。

このドラマはリアルタイムじゃなく、確か2009年の再放送で初めて見ました。このドラマの翌年、2008年1月に「あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜」に出ていた松田龍平さんと栗山千明さんが共演してたというので何となく見たら、ハマった。喜多善男も好きなドラマです。

当時は映画館に映画版ハゲタカも観に行ったな~。

 

1話は老舗旅館・西乃屋のバルクセール不良債権という言葉が出てきたけど、2006年の秋クールの「のだめカンタービレ」にも、のだめのことを両親が「うちの不良債権」みたいに言ってたことを思い出しました。同じ時期だもんねえ。

 

そして、「ハゲタカ」と同時期にやってたのが、今、再放送で初見の「芋たこなんきん」。朝ドラは、このころはホントにチェックすらしてなかった。今、楽しく見ていますが、惜しいことをしました。

 

3話に出演していた弁護士役の光石研さんと「アイアン・オックス」代表の矢島健一さんは一昨年再放送の1986年の朝ドラ「はね駒」にヒロイン・りんの家で始めた下宿屋にやってきた学生として登場してました。バイプレーヤー同士その後共演があったかなーと思ってたら、このドラマだったか。西野治の母役の永島暎子さんも出てた。

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そういえば、鷲津や芝野がかつて働いていた三葉銀行は住倉銀行と合併してMGS銀行になったけど、住倉銀行といえば、「ザ・商社」。

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「ザ・商社」みたいな時代だとビジネスの話に女が絡んできたりしてたけど、「ハゲタカ」だと、そういう要素を一切排除してあったのが面白かったのかも。女が絡むというのは仕事仲間とかじゃなく愛人とかそういう方面ね。仕事もバリバリ、タバコもスパスパ、女関係も派手という男性像。

 

芋たこなんきん」といい、この00年代(というのか? 2000年~2009年)のドラマは、80年代や90年代の過激さがなく、かといって昨今みたいにいろんな方向に配慮し過ぎているという感じもない、ちょうどいい面白さがあるのかも? 思い返せば好きなドラマも多い。

 

大空電機の社長が塚本(大杉漣さん)から大賀(松重豊さん)へ。松重豊さんのことは当時知らなかったかも?

 

見どころのあるドラマだったな〜。やっぱりNHKのドラマはいい! 土曜ドラマは、じゃんじゃん再放送してほしいな。好きだったのは、高橋克実さんが主演した「フルスイング」だな〜。これも喜多善男と同じ2008年1月クールだった。おじさん主演ドラマいいよね。