2019年 インド
あらすじ
受験生の息子が病院に担ぎ込まれたのをきっかけに、親世代になったかつての仲間7人が集まった。年齢を重ねていろいろ変化はあるが、泣いて笑ってバカをやったあの日の友情は変わらない。受験に失敗した親友アニの息子を励ますため、彼らは“負け犬時代”の奮闘を語り出す。
2022.2.28 ムービープラス録画。
タイトルが似ている。大学の寮で男たちが真夜中にバケツに汲んだ水を掛け合う。この大学の寮の感じも似てるな〜と思ったら、こっちはボンベイ工科大学なんだね。
時が経ち、アニはタワーマンションに息子・ラーガヴと暮らしていた。ラーガヴもまた工科大学への入学を目指していた。妻とは離婚して、息子だけが妻と面会していた。
ラーガヴは毎日18時間勉強したにもかかわらず、大学に不合格になり、負け犬の烙印を押されたと自分の家のベランダから飛び降りた。飛び降り…「きっと、うまくいく」でも見た。ラーガヴは脳に損傷を負い、予断を許さない状態。
家に帰ったアニは埃をかぶったアルバムを持って、ラーガヴの枕元で大学の思い出話を始めた。
回想
名門・ボンベイ工科大学に入学したアニ。設備がひどい4号棟(H4)に入ることになった。しかし、上級生たちは優しかった。その中の一人、負け犬1号のセクサはエロのことしか頭にない。
現在
セクサのことを話していると、ラーガヴの血圧が一旦急降下したが、意識を取り戻してアニの話に興味を持った。セクサを呼ぼうにも卒業後は忙しく、セクサというあだ名で呼んでいたため、本名が思い出せない。ようやく思い出したグルミート・シンに連絡をした。海外にいたセクサはアニのために帰国した。アニはラーガヴにセクサを紹介した。セクサはアニの1年先輩。
回想
大学の男女比は40対1。のちにアニの妻になったマヤの周囲にはいつも男たちがついて回っていた。まず女性がいるのにびっくりよ! 「きっと、うまくいく」にもチラホラ女生徒の姿は見えたけど完全にモブ扱いだったな。
現在
負け犬2号のマミーはマザコン(本名スンダル)。入学当初は気弱だったが、今は渡米して20年。すっかりアメリカ英語も板についていた。アシッド(本名ヒマンシュ)は神童だったが、大学に入って普通になり、毒舌になった。
過去
アニは積極的にマヤに声をかけ、仲良くなってきた。
セクサはいじられても怒らない先輩という感じ? アシッドもセクサと同学年かな。アニ、セクサ、マミー、アシッドの4人は行動を共にし、かけがえのない日を過ごした。
H3はアニたちのいるH4とは大違いで豪華。留学生が多いせい。ある日、ラギーという男にH3に誘われるが、仲間ができたため断った。アニと同じようにH3を断った負け犬たちの兄貴分デレクと知り合ったアニ。
現在
デレクはすっかり薄毛になっていて、セクサたちにいじられた。
回想
デレクがリーダーとなり、GC優勝を目指すことになった。
現在
ラーガヴの状態は良くない。
アニの家に集まるセクサたち。デレクはハゲヅラだな!? 負け犬5号のへべれけも登場。いつも酒を飲んでおり、アニたちの大先輩。
過去
GCは寮対抗のスポーツ大会みたいなもの? バスケ、サッカー、卓球、クリケット、重量挙げ、陸上、テニス、バトミントン、カバディなどなど。H3は白星を重ね、ラギーに挑発され、一触即発。
GCに参加しないマヤに臆病だと責めるアニ。H4のミーティングで絶対に手放せないものを断つと約束しあった。アニはマヤ、マミーも母と話さない、アシッドは毒舌、デレクはタバコ、へべれけは酒、セクサは自慰。GCは随分長いことやってんだねえ。
さらっと流すシーンだけど、寮対抗なら女性が参加するのは不利なのに、それを参加しないことを責めるのはどうなんだ〜?
そんな中、へべれけが酒の禁断症状で入院。アニたちは苦しんでいるのだからもうやめようと言い合うが、へべれけは友達のおかげで禁酒できていると話した。
H4は積極的に野次って相手を動揺させる作戦に出た。マヤを無視し続けるアニに事情を話すセクサ。マヤもアニに声をかけなくなった。
現在
すれ違ってしまったアニはセクサと、マヤはマミーにお互い自分が悪いのだと話していた。
回想
正攻法というより、ファールを誘ったり、野次で挑発したりでH3への差を詰めていくH4。食堂で乱闘騒ぎを起こし、指先を怪我したマミーが得意としているキャロムは惨敗。
誰も出場者のいない42キロ級の重量挙げに44キロのモヤシと呼ばれている華奢な男性をさらにダイエットさせ、参加させた。しかし、H10(女子寮)から一人出ていて、モヤシとの対決になった。モヤシは見事勝利! へべれけも退院した。
トリックや実力で勝ち進み、優勝が見えてきたH4。へべれけは実力でチェスを勝ち進んだ。リレーはデレクとアシッドが出場する。
現在
ラーガヴの脳の腫れが引かないので手術することになった。家に帰り、アニを励ます仲間たち。合格したら〜という話しかしてこなかったアニは逃げ道を作らなかったことを深く後悔していた。
マミーは自分の子供に電話をかけ、数学の成績が悪くても自転車を買うと約束した。
マヤもあなたはいい父親だったとアニに謝った。
ラーガヴは激しく痙攣し、出血が広がり、緊急手術することになった。
回想
決勝前日。ラギーは今日は飲むなよとへべれけに酒を渡した。翌日、へべれけは飲んでチェスの決勝戦に現れ、デレクはスパイクで思い切り足を踏まれ、怪我をした。アニの出場するバスケ、アシッドとデレクの出場するリレーもそれぞれ決勝戦。
デレクの力走でリレーは勝利。へべれけも見事勝利を収めた。「だましたな」とセクサは言ってたけど、飲んだふりだった!?
アニのいたバスケチームは最後にゴールを外して負け。話を聞いたラーガヴは負けて死にたくなっただろうと涙を流したが、アニはその日生まれ変わって負け犬卒業だと言った。試合後のラギーも接戦だったと観客を煽って拍手させた。
失敗した者が負け犬になるわけじゃない。どれだけ努力したかが重要だとアニは言う。
手術室に向かうラーガヴにアニたちが送り出す。アニたちが若返る演出いいね〜。
翌年、ラーガヴは大学に合格した。
エンディングは現在のアニたちと若いアニたちが歌い踊る。(終)
アニ役の人、今何歳くらいなんだろう?と調べたら2020年に34歳で亡くなった…って、ええ!? 他の出演者も1980年代後半生まれの同年代。
前向きないい映画と思ったけど、う〜ん、ショック…