徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】きっと、うまくいく

2009年 インド

 

あらすじ

エリート集団を養成するインド屈指の工科大学に入学した3人の男子学生。型破りの自由人ランチョー、機械より動物写真家を夢みるファルハーン、何でも神頼みの苦学生ラージューが、傲慢な学長と対立しながら巻き起こす騒動と、行方不明になったランチョーを捜す10年後の物語を描く。インドの国民的人気スター、アーミル・カーンがランチョーを演じ、歌とダンスも織り交ぜて大ヒットとなった涙と感動のヒューマン・コメディー。

2022.1.1 BSプレミアム録画。3時間近くある。

 

9月5日 大学時代の同窓生チャトゥルから呼び出されたファルファーンとラージューは母校のICE工科大学に呼び出された。チャトゥルは10年前、ファルファーンたちの親友・ランチョーとどちらが成功するかで賭けていた。チャトゥルは妻もいて、家の写真も自慢げに見せた。

 

大学卒業以来、音信不通になっているランチョーに会えると旅行を取りやめたファルファーンとズボンも履かずに駆けつけたラージュー。しかし、ランチョーの姿はなく、チャトゥルから避暑地のシムラにいると言われ、2人はシムラに向かった。

 

回想

入学早々、上級生に呼び出されて、パンツ一丁にさせられたファルファーンとラージューたち新入生。しかし、ランチョーは上級生や学長にも反抗する。

 

4年生のジョイ・ロボが卒業制作の飛行機作りの締め切りを伸ばして欲しいと学長に直談判するが断られた。ジョイ・ロボは村で最初の学位をもらうと張り切っていたが、学長はジョイ・ロボに電話をさせ、父親に留年だと告げた。ゴミ箱に捨てられた飛行機を見つけ、なんとかしようとするランチョー。カメラも付けて飛ばせるようになり、ジョイ・ロボの部屋まで飛ばす。

 

しかし、ジョイ・ロボの部屋から見えたのは首吊り自殺したジョイ・ロボの姿だった。その前まで歌にダンスにインド映画らしいなと思ってたから展開にびっくり。インドは自殺率が高いと話すランチョー。知らなかった。

 

学長はファルファーンとラージューの家にランチョーに悪い影響を与えられていると手紙を出した。それを原爆がヒロシマナガサキに落とされたようなものと例えたのはドキッとした。ん〜、そういうことに使う〜?

 

それぞれの実家に行くファルファーンたち。ファルファーンは生まれた瞬間、父親からエンジニアになれと言われて育ったが、本当は動物写真家になりたい。ラージューの家は父親が倒れてかなり貧しい。姉は28歳になっても結婚できず、ラージューの卒業を待っている。

 

ランチョーたちは学長の娘の結婚式に忍び込んで、ごちそうを食べていると、結婚式をしている娘とは別の娘・ピアと知り合う。ピアは医者の卵で銀行員と婚約していたが、ランチョーから全て損得勘定で動く男だと指摘される。ランチョーはピアにグイグイいくなあ。

 

庶民のファルファーン、苦学生のラージューと比べると、ランチョーはかなり裕福らしい。

 

突然始まるランチョーとピアの歌とダンス。ピアの妄想の世界? 学長もかなりダンスうまい。

 

ラージューの父親が倒れて付き添っていたラージュー達だが、試験に向かう。試験の結果が発表されるまで、それぞれ神頼みする。ファルファーンがワースト1位。ラージューは落第。ランチョーは1位。チャトゥルは2位になったことを悔しがっていた。

 

現在

チャトゥルの運転でシムラに向かうファルファーンとラージュー。シムラに着いて、住人に聞くと、ランチョーは丘の上の豪邸に住んでいた。大勢の人が集まり、父親の葬儀が行われていた。しかし、ランチョーだと言われた男は別人だった。壁に飾られた卒業写真もランチョーではなくなっていた。

 

卒業証書を不正しただろうと偽ランチョーに言うが、偽ランチョーは銃口をファルファーンたちに向ける。ファルファーンたちは父親の遺灰をトイレに捨てると脅迫して、真実を話させた。

 

偽ランチョーこそがランチョーで、ファルファーンたちと大学にいたのは“チビ”とあだ名されたランチョーの家で働く庭師の息子だった。子供の頃から優秀でランチョーがイギリスへ行っている間に工科大学で学位を取得するために通ったと秘密を明かされた。

 

回想

相変わらず成績の悪いファルファーンとラージュー。ランチョーは自分は機械が好きだから1番になれる、ファルファーンは工科をやめて動物写真家になれという。ラージューは指よりお守りの指輪の数が多いと指摘する。

 

ファルファーンたちはランチョーがピアに告白したら、それぞれのやることをやるという。ランチョーは真っ暗なピアの部屋に忍び込んで愛の告白をするが、明かりがつくとピアと同じベッドに姉もいた。お腹が大きいから里帰り出産!?

 

外に出ると学長も出てきたが、未来の婿と友達だよ〜と逃げた。

 

ラム酒で酔っ払って授業に出たラージューは学長から退学すると書けと言われる。しかし、ランチョーを売れば退学は取り消すと言われて、どうしたらいいか分からず、学長室から飛び降りた。

 

ラージューは手術を終えたが、一時的に全身麻痺の状態になった。ランチョーやファルファーンや友達を呼んで励ます。母はサリーを新調した姿を見せ、ランチョーはラージューの姉が持参金なしでファルファーンと結婚すると告げた。嘘をつくなとランチョーに耳打ちするラージュー。

 

ファルファーンが憧れの写真家に書いていた手紙をランチョーが勝手に出し、写真家から撮影助手として1年間、熱帯雨林についてくるよう返事がきた。

 

ラージューは車椅子のまま就職試験を受けに行った。

 

ファルファーンは父親に動物写真家になりたいということを正面から訴える。父とは決裂しそうになるが、母は自殺でもされたらと泣く。ファルファーンはランチョーが財布に両親の写真を入れさせ、めげたときはこれを見ろと言ったから自殺は絶対しないという。金持ちになれなくても好きな仕事をしたいと言い、ついに父の許しを得た。

 

ラージューは正直に自分の恐怖心を告白する。正直すぎるのはこの仕事に向かないと一旦は断られるが、その正直さで仕事が決まった。

 

ランチョーは2人の進路が決まったことに泣いて喜ぶ。

 

ファルファーンかラージューの就職が決まったらヒゲを落とすと言っていた学長のヒゲを使用人が本当に落とした。裸にされたみたいだと娘の前で落ち込む学長。卒業試験を自ら作ると意気込む。

 

酔っ払ってランチョーたちの部屋に遊びにきたピア。いつものスクーターに乗ってる。ランチョーはピアに結婚できないという。

 

現在

ピアがマリーナーで今日結婚すると知ったファルファーンたちはマリーナーへ向かう。え、あの婚約者!? 式場に忍び込んだファルファーンはピアと話し、ラージューは婚約者の衣装をめちゃくちゃにする。100万ルピーの衣装が〜と激ギレする婚約者。

 

ラージューは婚約者の衣装を着て、顔を隠してピアの隣に立つ。ピアはラージューの手を取り、ファルファーンの運転する車に乗った。車が走り出してからランチョーは未婚かどうか分からないとピアに言って怒らせた。

 

回想

ランチョーとファルファーンはラージューが落第にならないよう、学長室に忍び込んで試験問題を盗んだ。しかし、ラージューは実力でパスすると試験問題を捨てた。

 

学長が棒を持って乗り込んで3人は退学だと殴りつけた。

 

学長が家に帰ると、鍵を渡したのはピアで、自殺した兄のようになって欲しくなかったと涙ながらに訴え、出て行った。

 

土砂降りの雨の中、ピアの姉が産気づいた。雨で救急車は来ない。寮を出ようとしたランチョーたちがピアの姉を運んだ。ランチョーたちが出産を手伝う。ピアが病院から指示を出す。吸引機がないなら掃除機でつくるというランチョー。他の学生も集め、車のバッテリーを集めさせる。

 

明かりがついた。手作り吸引機も完成。学長は失神して倒れた。ラージューが腹を押し、ランチョーが取り上げた。しかし、産声はしない。みんなで「うまくいく」と唱えると、赤ちゃんが泣き出した。

 

いつの間にか目覚めた学長は赤ちゃんを抱き、好きなことをしろと泣きながら言った。

 

出て行こうとしたランチョーを学長が止めた。1位になったのはランチョーだった。ファルファーンはカメラを構えて撮影した。

 

現在

田舎の小学校にたどり着くと、大学で雑用していたミリ坊主が成長して、ランチョーと同じ小学校で働いていた。部屋にはファルファーンの写真集、ピアのヘルメットがあった。ランチョーはラージューのブログもチェックしていると話す。

 

ランチョーと再会したピアは熱いキスを交わす。その後はファルファーンとラージューから手荒く歓迎される。チャトゥルは村の小学校教師になったランチョーをバカにする。

 

ランチョーの本名はフンスク・ワングル。特許を山ほど持っている科学者で、チャトゥルが必死に交渉していた人だった。チャトゥルに尻を出せと命令し、笑うランチョーたち。(終)

 

明るい話かと思ったら、意外とシビアだった。今の状況を抜け出すために男はエンジニア、女は医者にさせたがるのだそう。面白かったけど、やっぱり長い。原爆発言もどうかと思う。何より10年もピアをほったらかしにしていたランチョーにも疑問を感じる。ファルファーンたちが駆けつけたら、もうピアと家庭を持ってたという展開の方が好みかな。

 


www.youtube.com