公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
健次郎(國村隼)の札つきの兄、昭一(火野正平)から徳永家に一升瓶が届く。昭一の帰省の前ぶれを知るが、健次郎は、町子(藤山直美)に昭一を相手にしないよう警告する。一方、町子は親子川柳大会に審査員として出席するが、参加者である一組の親子に、事前にお題が漏れているさまを目撃してしまう。主催の会社に就職し、会場で町子の世話役をしている矢木沢純子(いしだあゆみ)に、町子はそのことを告げるのだが…。
台所
皿を拭いている町子。
健次郎「お~い!」
町子「は~い、何ですか? 大きい声出して」
健次郎「白衣、新しいの出しといてやて言うたやろ? ほれ。ほれ」
町子「あら! 私、クリーニング屋さん取りに行くの忘れてるわ」
健次郎「はよ、行ってきて」
エプロンを外した町子だったが「どないしよ…。クリーニング屋さん、今日、休みなんや」
健次郎「え?」
町子「ええこと思いついた。ちょっと待ってね。ちょっと待ってね。これ、これ、これ。これどう? これ」
健次郎「どれ?」
白衣に子供の名札を当てる町子。「これ、これ、これ。これでええ。これ」
健次郎「何や? これ」
町子「え…登君の名札」
健次郎「お医者さんごっこやってんの違うで。もうええわ、もう…。なんとかする」
町子「私かて忙しいねんから、もう…。はあ~」テーブルを拭き始める。
晴子「やっぱりお手伝いさん急がなあかんねえ」
町子「あら、もう出勤ですか? 昨日、夜勤やったのに」
晴子「東京から有名な外科の先生来て研究会」
町子「へえ」
冷蔵庫を開けた晴子。「あっ、牛乳あれへん。忘れんと買うといてね」
町子「はあ…。牛乳くらい自分で買いなさいよ」
そうだ、そうだ!
電話が鳴る。
町子「うるさい!」
電話が鳴りやみ、町子びっくり。「え…?」
工藤酒店
貞男「プロはさすがうまいもんやなあ」川柳雑誌を見ていた。「あっ、いらっしゃいませ!」
昭一「うまい特級、どこ?」
貞男「あっ、ご進物ですか?」
昭一「うん」
貞男「灘のこの辺りが人気ですわ」
昭一「ほなこれ2本、包んで」
貞男「はい毎度! よっ。よいしょ」
川柳雑誌を見つけた昭一。「おたく、これ、風流やねんなあ」
貞男「凝っとりますねん」
昭一「おっ。『もう未練 ないが糸くず 取ってやり』て。ええなあ、これ」
貞男「分かりまっか? いや~、うれしなあ! あの無地熨斗でよろしですか? すぐ包装しますよって」
昭一「なんぼ?」
貞男「あっ! 1,600円になります」
昭一「それね」
貞男「はい」
昭一「すまんけど、届けてほしいねんけどな、そこの徳永医院」
貞男「え?」
昭一「頼むわな」
貞男「あ…。あのお名前は?」
昭一「さすらいの男」
貞男「はっ?」
お金を渡して店を出ていく昭一。
徳永醫院
結局、登の名札を使っている健次郎。
三年四組
徳永登
天満北小学校
三と四と登に×印をつけ、上に院長と書いてある。寒気がする健次郎。
鯛子「お風邪ですか?」
健次郎「うん? いや」
徳永家玄関
町子「さすらいの男?」
タエ「すんません。主人もね、それしか聞いてしませんね。ほんま、頼んない、もう」一升瓶を2本、町子に手渡す。「このごろ『川柳、川柳』て仕事も身ぃ入らんみたいで」
町子「川柳?」
タエ「柄やあれへんのになあ。サニー電器主催の親子川柳大会たらいうの応募したら予選通って、もうそれでアホみたいに張り切ってしもて」
工藤酒店
守「遊びに行きたい」
貞男「5つ作ったらな」
守る「もう飽きた!」
貞男「アホ! 優勝したらカラーテレビなんやで。好きなマンガも皆、カラーやぞ。ほ~ら、鉛筆持って」
守「嫌や!」
貞男「いや、持てて!」
守「嫌や!」
貞男「持ちなさいて!」
守「嫌や! やめて!」
徳永家玄関
町子「私、当日、審査員なんです」
タエ「えっ!? 奥さん…いやいや、先生。あの、ね、そこは町内のよしみでちょっと審査の方、手心…」
町子「いえいえ、それはあきません。不正はあかんのんですよ。ねっ。当日頑張ってください。どうも。どうもすいません」
タエ「先生! 先生! カラーテレビかかってますね!」
台所
ダイニングテーブルに置かれた一升瓶。
健次郎「兄貴や」
町子「結婚式に鶏くれはった、あの?」
健次郎「うん。こういう思わせぶりなことしよんねん。毎回、スッと帰ってきたためしないな。どうせどっか近くまで来とうくせにな」
イシ、チラ見。
町子「けど、面白いね」
健次郎「面白ない!」
廊下
町子「健次郎さん。お兄さん、いつ来はるのかな? 私、会うて、ちゃんとご挨拶したいし」
健次郎「来てもほっときや。どうせ何かたくらんどんねやから」診察室に入っていく。
町子「ねえ、お母さん、聞いてはりました? お兄さんね…」
イシ「健次郎の言うとおり、スッとは帰ってけえへんの。いつも迷惑かけてるから敷居が高いんでしょ。いつまでも手のかかる子でな」
町子「けど、手のかかる子ほど…」
イシ「いや…。フフフ」やっぱり岩本さん、美しいわ。
町子「フフフ…」
受付で昭一のサボテンと一緒に撮った写真を見ているイシ。そっと写真をしまう。
健次郎の言うとおり、昭一本人はなかなか姿を見せませんでした。そして、次の日曜日。
阪急デパートと路面電車?と歩いている人々。小さなスタジオ+CG?で再現するせいか、ちょっとだけ不自然に見えてしまう。
親子川柳大会
審査員
花岡町子様控室
「どうぞこちらです」
純子「花岡先生!」
町子「初めまして、花岡でございます」
ここでも見かけているけど、ちゃんと顔を合わせたのは初めてということで…。
純子「本日はご多忙にもかかわらず、お引き受けくださいまして、本当にありがとうございました。私、広報部の矢木沢純子と申します。どうぞよろしくお願いいたします」
町子「こちらこそよろしくお願いいたします」
純子「お会いできて、ほんとにうれしゅうございます」
篠崎「いや~、どうもどうも初めまして。私、篠崎でございます」
町子「(手渡された名刺を見て)広報部長?」
篠崎「はい。本日はどうぞよろしくお願いいたします」
町子「お願いいたします」
篠崎「(後ろの純子を振り返り)何してんねん?」
純子「はい?」
篠崎「コーヒー、お持ちせんかいな」
デパート屋上
司会者「本日1時よりこちら屋上ステージにおきまして、サニー電器主催の親子川柳大会が開催されま~す!」
第7回 親子川柳大会
主催 サニー電器
司会者(赤スーツ)「日本の心を五七五に託す川柳」
司会者(緑スーツ)「清く楽しく面白く川柳」
司会者(赤)「厳しい予選を勝ち抜いた5組の親子がこちらに一挙堂々終結いたしまして皆様の目の前で川柳の腕を競い合っていただきます。1等商品はなんとこちら!」
一等
最新型カラーテレビ
司会者(赤)「サニー電器、最新型カラーテレビ!」
司会者(緑)「拍手~!」
司会者(赤)「さあそれでは我々の合言葉いきましょうか!」
司会者(緑)「はい」
司会者(赤)「せ~の…」
司会者(2人)「川柳は世界を救う!」
♪ああ~川柳~という謎の歌が流れる。
貞男「お~い! ここやここや!」
出場親子受付テントの所にいた貞雄が一真たちを呼ぶ。
一真「おう、探したやないかいな」
貞男「頼むで、今日は」
俊平は8ミリカメラ?持参。
貞男「おっ! 小学生のカメラマンやっちゃな」
俊平「ちょ、ちょ…! 気安う触るな。何でお前の撮影せなあかんねん。この忙しいのに」
一真「いやいや、忙しいのはワシの方やで。お前んとこ今日も客、ガラガラやないかい」
俊平「ほっちっち」
貞男「まあまあ、まあまあ。店番してる嫁はんにも後で見せたらなあかん。優勝の瞬間を!」
守「僕、参加賞のラジコンで十分やねんけど」
貞男「お前、何、言うてんねん!」
俊平「こっちの方が冷静や」
ステージ裏
司会者に挨拶する町子。「後ほどよろしくお願いいたします」
2人「こちらこそよろしくお願いいたします」
すれ違った着ぐるみにも頭を下げる。ここがミニ予告か。
母親「いい? 覚えた? 『おこづかい、親子ゲンカ』」
娘「『親子ゲンカ、こどもの日、嫁姑』」
通りがかりに町子が親子の会話を偶然、聞いてしまい、母親は慌てて娘を連れていってしまった。
母親役の楠見薫さんはBK朝ドラの常連みたいだけど、私はこの中で見たのは「あさが来た」だけど、何の役かあまり覚えてないのに顔は知ってるなと思ったら、「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」でご近所さんだった奥さんね。
\昨年放送の話題作/
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) May 7, 2022
【第30回橋田賞『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』をご紹介】https://t.co/lw5wfOYiUf
ホントの姉妹じゃないけれど、ひとつ屋根の下で暮らす #阿佐ヶ谷姉妹 の日々をつづった物語。姉・エリコ役を木村多江さん、妹・ミホ役を安藤玉恵さんが演じています。
あれ? このドラマ、今年の初めじゃなかったっけ?と思ったら、2021年11月の放送でした。年月の感覚が…(^-^;
そのころ診療所では…
鈴子「徳永昭一さんを出してけってば!」
健次郎「いや、そやから『ここにはいません』て言うてるでしょ」
鈴子「うそ、つかねで! 『オラ、病院ば経営してる。ふだんは弟さやらしてるけんど大阪に帰る時は必ず寄って、あれこれ指示をしてる』って…」
健次郎「ごめんなさい。『経営してる』て、そう言うたんですか?」
鈴子「『ワがいねば、まいねだ』って!」
健次郎「あのね、昭一は経営者ではないし、ここには帰ってないです」
鈴子「うそ!」
健次郎「うそ言ってどうすん!」
鈴子「そったば、どこさいるんですか…?」
健次郎「それは僕も知らないんですよ」
鈴子「『結婚し』って、しゃべったのに…」
健次郎「え?」
泣きだし、しゃがみこんだ鈴子。由利子と亜紀が待合室に来るが、健次郎は家に戻るように手振り。ほかの患者がいないし、健次郎が白衣じゃないのはお昼休みだったのかな。あ、川柳大会やってるんだから日曜日でしょ!
健次郎「け…結婚?」
鈴子「じぇんこまで渡したがね…」
健次郎「『じぇんこ』て、あの…お金? どれくらい? 2,000円?」
鈴子「2万!」
健次郎「え?」
鈴子「こしただな…こしただ石だけ置いてって消えてまっただ。絶対見つけてやるはんで! オラ、あの人と結婚するんだ! 愛してるんだもの! 今日から病院の前で張り込んでやる!」
健次郎「いや、あのね、ちょっと、そ…それは、あ…。はあ…。何が経営者や」
鈴子から手渡された石を見ている健次郎。鈴子は恐らく青森の人だろうねえ。
デパート屋上
8ミリカメラで撮影している俊平。
司会者(赤)「工藤さんは天満北の方で酒屋さんを経営なさってらっしゃるということでございますか?」
貞男「はい」
司会者(赤)「はい。ところで工藤さんのご趣味は?」
貞男「趣味は…」
司会者(赤)「はい」
貞男「え~っと文学です」
思わずカメラを下げる俊平。一真と顔を見合わせる。
司会者(赤)「文学! いや~、すばらしいじゃありませんか!」
控室
純子「これが本日のお題です」
マル秘
サニー電器株式会社
第七回親子川柳大会
お題(五題)
一、おこづかい
一、親子ゲンカ
一、こどもの日
一、夫婦
一、嫁姑
サニー電器広報部
担当 矢木沢純子
純子「参加者には会場で先生から発表していただきます。お時間が参りましたら、お声おかけいたします。よろしくお願いいたします」
町子「お願いいたします」
純子が控室を出ていき、町子はもう一度渡された紙を読む。
町子「『おこづかい、親子ゲンカ、こどもの日、ふう…』。ああ…」
先ほどの親子を思い出す。
母「『おこづかい、親子ゲンカ』」
娘「『親子げんか、こどもの日、嫁姑』」
ステージ
町子「それではお題を発表いたします。『おこづかい、親子ゲンカ、こどもの日、夫婦、嫁姑』です」
司会者(緑)「どうも…」
司会者(2人)「ありがとうございました」
司会者(緑)「そうしましたら、これから皆さんに20分で川柳をお作りいただきます」
司会者(赤)「はい、20分間ですよ、皆様。よろしくお願いいたします。それでは短冊の用意はできましたでしょうか? はい。それではまいりましょう」
司会者(2人)「せ~の! 川柳タイム、スタートです!」
スラスラ川柳を書く先ほどの娘。貞男親子も一生懸命考える。俊平は会場を撮影。町子は審査員席からあの親子を気にする。母親が町子をチラ見。町子はため息。
子どもの日 いつものように 怒られる
中川 多恵子
控室
短冊を持った町子。
ノック
町子「あ…はい」
純子「お疲れさまでした」
篠崎「いや~、先生いかがでした? 結構ええ作品もありましたねえ」
町子「ねえ…」
純子「それでは審査の方、よろしくお願いいたします。まずは子供の部から」
篠崎「僕なんかはこれですね。『子どもの日 いつものように 怒られる』。ハハハ」
純子「子供らしい素直なユーモアありますよね」
町子「ええ。私もこれが一番面白いんやないかなと思うんですけれども…」
篠崎「そしたら一席はこれで決まりですかな?」
社員「失礼します。篠崎部長、ちょっと…」
篠崎「ちょっと失礼します」
町子「矢木沢さん」
純子「はい?」
町子「私、ちょっと気になることがあるんですけども…。お題が先に漏れてるってなことありませんでしょうか?」
純子「は?」
町子「私、聞いてしもたんです。大会が始まる前にこれ作った親子ね、先にお題知ってたんです」
純子「まさか…」
町子「誰かがないしょで教えたんと違いますやろか」
控室を出た純子。
篠崎「こんなとこ来はったらあきません」
母「大丈夫でしょうか? 実はさっき…」
篠崎「大丈夫ですから、はよ、席に戻ってください! こんなとこ見られたら。さあ、さあ…」
純子は篠崎たちの会話を見てしまった。
控室
町子「ゆゆしきことやわ」
ソファに座り、ため息。
ミニ予告
町子「暴力は、やめ! 暴力は、やめ!」
しかし、どう見ても篠崎に暴力を振るってるのは町子に見える(笑)。
ちょっとミステリーっぽい所も面白い。
國村隼さんが「マー姉ちゃん」の次の朝ドラ「鮎のうた」に出演されていたことを知り、ますます興味湧いた~。キャスト見ると、ぬいさんもいるし、「おしん」の高森和子さんもいる。うわ~、これは見たい。
藤山直美さんの出演作品の「おんなは度胸」も見てみたいけどね。
でも90年代より古いのがいいんだよー、できれば。