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ドラマの感想など

【連続テレビ小説】芋たこなんきん(13)「かぜひき」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

健次郎(國村隼)との結婚式を終えた町子(藤山直美)だったが、まだ当たり前のように花岡の実家で寝起きをしている。当分、別々に住んでみようと、健次郎と話し合った結果だ。結婚式から一週間たっても、2人は一緒に食事をする時間すら持てないままだった。久々に健次郎から電話があり、次の土曜日にある場所へ来てほしいという。突然の健次郎の行動に、何をしようとしているのか、まったく理解できない町子だった。

昭和41年10月

 

健次郎との結婚式を終えた町子でしたが、まだ当たり前のように実家で寝起きをしております。

 

花岡家

机に向かって原稿を書いている町子。

 

そういえば、毎日やってた振り返りがなくなった。さすがに毎日は少々くどく感じていました。

 

徳永家

晴子「いつ来はんの?」

健次郎「うん…落ち着いてからやな」

晴子「落ち着くために結婚するんやないの? 普通」

健次郎「まあ、そういう人もおるな」

晴子「よう分からへん…」

健次郎「時々、ごはん食べに来ると思うで」

晴子「ふ~ん…」

 

健次郎、白衣を着て待合室へ。健次郎と晴子だけ遅めの朝食?

健次郎「おはよう」

鯛子「あっ、おはようございます」

健次郎「昨日はありがとう」

鯛子「楽しい式でした。あの…トリさんはどうなるんですか?」

 

健次郎「あ~、あれな。まあせっかくやから、お昼におふくろが鶏飯作るて」

イシ、鯛子にガッツポーズを見せる。

鯛子「ヤッホー! 鶏飯、鶏飯! ハハハハ!」

 

マー姉ちゃん」の白い羽根の山映像より話だけだから、まあ、マシかな?

peachredrum.hateblo.jp

 

鯛子「わ~! また出てる。私も結婚したらこんなとこに住みたいなあ…」

イシ「うん? 何?」

鯛子「湖が目の前に!」

イシ「へえ!」

 

鯛子がイシに新聞広告を見せているのを後ろからチラ見している健次郎。

 

琵琶湖の湖畔にあなたの表札を…

湖、山、別荘のイラスト

 

湖畔の別荘で静かな週末を。

琵琶湖湖畔緑地別荘地

 

鯛子「ほら、まるでスイスみたいですよ!」

イシ「いや~、すてき。湖畔の宿」

鯛子「ねえ! いいなあ」

 

結婚式が済んでも2人は会えないままでした。

 

花岡家

子供を抱っこしている孝子。「ほんまに別々に暮らしてんねんね」

町子「あんた、わざわざ確かめに来たん? 暇やな~! ごちそうさまでした」

食器を片づけようとした町子を制する和代。「うん。あっ、ええで」

町子「そう? ほな…。暇やね~」と孝子の前をすり抜け、自室に戻る。

 

孝子「なあ、やっぱり変わってるわあ。あれで夫婦やっていけんのやろか」

和代「2人が決めたことや。周りがどない言おうと夫婦なんやろ」

孝子「ふ~ん」

 

徳永醫院

電話

健次郎「ふ~ん、取材なあ…」

 

花岡家

町子「週刊誌のコーナーで新進作家特集なんやて」

 

健次郎「で、あの…結婚してることも、まだないしょにしとくんか?」

町子「世間様にいちいち報告することやないと思うの。私生活のことやから」

↑これをこの時代に言ってたのがすごい。芸能人の人でもこういう考えを言い始めたのつい最近じゃない?

 

健次郎「はあ~、自分のこと書いて世間様に発表してるくせによう分からん話やのう」

町子「それとこれとは違うの。小説は加工品で生ではないのです」

健次郎「ほう」

町子「ねえ、そしたらそろそろ電話切るね」

健次郎「うん」

町子「あの…お仕事戻らなあかんから。ねえ、そっちも時間でしょ?」

健次郎「うん。ほな」

 

電話を切って机に向かう町子。

 

徳永醫院

名残惜しそうな健次郎。

鯛子「午後の診察始めます」

健次郎「はい。よろしく」

 

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夜、徳永家

一同「いただきます」

 

清志「あっ、お味噌汁、あれへん!」

由利子「いや、ごめんごめん」おみそ汁を注ぎに行く。

登「お父ちゃん。こないだのおばちゃん、今度いつ来んの?」

健次郎「え?」

登「遊ぶ約束してん」

隆「おばちゃんて誰?」

 

健次郎「何やて? お前」

清志「結婚式の時のおばちゃんや。こないだお父ちゃんと結婚したやろ?」

隆「あっ、そうか」

登「なあ、いつ来んの?」

 

健次郎「何やねん、お前、会いたいんか?」

登「面白いもん!」

 

台所から戻ってきた由利子。「お仕事、忙しいの?」

健次郎「うん。忙しいみたいやな」

登「えっ? ほな、一生、来えへんの!?」

喜八郎「一生は大げさじゃ。ハハハハハ!」

清志「こいつな、最近『一生』に凝ってんね」

 

イシ「隆も一緒に遊びたい?」

隆「どんな顔やったかなあ…」

健次郎「…」

 

花岡家

インタビューを受ける町子

寺田「そうですか。お母様とお二人でお住まいなんですか?」

町子「あっ、はい」

寺田「あの…失礼ですけど、ご結婚は?」

町子「いえ、私はもうずっと一人で…。はい」

 

お茶を運んできた和代。「小説なんかヒョコヒョコ書いているうちにこの年までねえ。けどなあ、ご縁…」

町子「(早口で)お母ちゃんいらんこと言わんでよろし。お母ちゃんに聞いとらへんでしょ」

和代「あ…。アハハハハ…。どうぞ」

 

寺田「ありがとうございます。私も一人でこの仕事を続けています。機会がなかったわけではないんですが、仕事の方が楽しくて…」

町子「女だけが何で選択せなあかんのか不思議ですよね。男の人は仕事か家庭かって、これ、考えなくてもいいわけですからね」

寺田「そうですよね」

 

関東煮たこ芳前

寺田「へえ~、おでん屋さんですか」

町子「こっちではね、関東煮(だ)きていうんです」

 

今の今まで関東煮(に)と思ってたし、おでん=関東煮きというのも知らなかった。

delishkitchen.tv

こちらの説明だと関東煮(かんとうに)または関東炊き(かんとうだき)だった。

 

町子「まあ、ここの女将さんがものすごいユニークなんです」

 

先に一人で店に入った町子。「こんばんは」

りん「あっ、いらっしゃい。まあ、お久しぶりやねえ」

町子「お電話しました。花岡です」

りん「あ、お電話、奥さんやったんですか?」

町子「ええ」

 

りん「まあ、この度はおめでとう」

町子「もう、知ってはるんですか?」

りん「そりゃ、もう商店街のことやったら、うちらが知らんことなんかおますかいな。先生、寂しそうやったで。何、別居してはるて?」

町子「ちょっとちょっと、今夜、その話だけはお願いいたします。いや、あのね」とりんに耳打ち。

りん「あっ、はい」

町子「悪いんですけどもね…」

 

りん「はい、どうぞ」

寺田「どうも。いや~、青い目の女将さんのおでん…いや、関東煮きなんて初めてです」

町子「私もほかには知りません。どうぞ」

寺田「ところで花岡先生はご結婚なさらないんですか?」

町子「ええ、いえ、まあ、それは…」

 

寺田「記者仲間にも結婚で辞めていった女性がたくさんいるんです」

町子「ふ~ん…」

寺田「両方ってそんなに難しいことなんでしょうか?」

町子「ねえ、どうなんでしょうねえ」

 

健次郎「こんばんは」

貞男「はい、毎度」

町子「あ…あっ!」

健次郎「あ…」

貞男「何や、奥さんと待ち合わせ…」

りん「あっ!」せきこみ

 

寺田「奥さん?」

りん「奥、3人さんです」

町子「1、2、3…」

貞男「見たら分かるがな」

 

健次郎「こんばんは。お久しぶりです」

町子「(立ち上がって)お元気ですか?」

 

時間がたち…

寺田「(コップを勢いよくテーブルに置く)ですからなぜ女性ばかりが…」

カメラマン「こうなってきたら話は山手線です」

町子「こっちでいう環状線ですね」

カメラマン「そう…」

 

寺田「ねえ、先生、先生」

町子「はいはい」

寺田「本当のこと言ってください。結婚したくはないんですか?」

町子「ねえ。もう、そのね、話はねえ。ねえ…」健次郎に視線を送る。

 

俊平「はい、こんばんは。おっ、おう! お~、奥さん!」

慌てて口を押える貞男。酒飲んでる時に健次郎にこっそり教えてもらったのかな。

 

寺田「奥さん?」

町子「もうね、帰りましょ。そろそろ帰りましょ。ねっ、帰りましょ」

突然泣き出す寺田。

町子「は?」

寺田「私、本当は『奥さん』て一度は呼ばれてみたかったんです!」

町子「え?」

 

寺田「『オールドミス』『行き遅れ』…すき好んでオールドになったわけじゃありません!」

町子「もう…もうほんまに帰りましょ。帰りましょ」

 

しかし、健次郎たちが笑っていた。

貞男「オールドやて」

 

寺田「そこのおっさんたち!」

3人「おっさん?」

町子「環状線、違う線路に入っていきました」

 

寺田「世の中の男はみんな女が一生懸命仕事するのが、そんなに気に入らないんですか?」

町子「ほんまやわ」

 

健次郎「いや…そんなことないで」

町子「うそや。気に入らんのでしょ?」

健次郎「口開いたら仕事仕事言うな、言うてるだけやがな。男は毎日ず~っと仕事してるけれども、そんなこと大きな声では言いません!」

寺田「黙れ、おっさん!」

3人「おっさん?」

 

寺田「大きな声で言わないと鈍感な男は女も仕事してることにこの先、何世紀も気付かないからよ!」

町子「そのとおりです」

貞男「かわいげのない女やなあ。これやから働いてる女は好かんっちゅう…」

寺田・町子「ほ~ら、来た~!」

 

鍋をたたく音

りん「はいはいはいはい…もうそこまで! はあ…。お酒は仲よう飲みまひょ。ほんで、もちろん現金払い」

寺田「おばさん、もう一杯頂戴! それと芋、たこ、コンニャク!」

 

酔っ払った寺田を連れていくカメラマンを見送る町子と健次郎。

 

健次郎「ちゃんと取材できたんかいな?」

町子「うん。なんとかね。みんな、元気にしてる?」

健次郎「うん。相変わらずやで」

町子「久しぶりに会いたいなあ」

健次郎「ちょっと寄ってくか?」

 

町子「けど、こんな時間やし、もうみんな寝てるでしょ?」

健次郎「ああ、そやなあ。(やや間があり)泊まってったらええがな」

町子「うん…。原稿書かなあかんねん」

健次郎「これからか?」

町子「冷たいお水でサ~ッと顔洗(あろ)て明日の朝までに仕上げます」

 

健次郎「そうかあ…」

町子「残念やけど、みんなによろしゅう言うといてね」

健次郎「うん」

町子「ほなまた」

健次郎「うん。また」

帰っていくマチ子を見つめる健次郎。

 

その日から数日…健次郎からの電話がピタリとかからなくなりました。

 

町子は自室の電話の前で正座して待っている。受話器に手を伸ばすが…。

 

徳永醫院

鯛子「ええ、お昼休みなんですけど、出ていかれたきりで。はい、お伝えしときますけど。もう一度、お名前を」

 

花岡家

自室で電話をかける町子。「ええ、あの…妻です」

 

鯛子「ツマ様?」

町子「はい」

鯛子「どのような字をお書きになりますか?」

町子「ええ、そやから、あの…横にカタカナのコで、こう突き抜けて上…。あ…別にいいんです、はい。また…。あ…はい、すいません、どうも」

 

電話を切ってから

町子「何べんも何べんも会うてんのやから、そろそろ覚えてくださいよって、もう」

 

いつもの喫茶店

みすず「1週間、音沙汰なし?」

町子「うん。一生懸命、お仕事してはると思うねんけどね」

みすず「のんきやなあ。会いたないの?」

町子「そら、会いたいよ。おっちゃんとは電話でお話できるんやけど、子供たちに会いたい。けど、あっちのうち、行ってしもたらね、何か仕事ほったらかしにして子供たちと楽しいに遊んでしまいそうな気すんのよ」

みすず「ふ~ん」

 

花岡家

和代「今日も健次郎さんと話、してへんの?」

町子「うん」

 

電話が鳴る。

和代「はい、花岡でございます。やあ、うわさしてたら…。お待ちください」

町子「もしもし。こんばんは」

和代「『こんばんは』て…」

 

徳永醫院

健次郎「ご機嫌さん」

 

町子「ねえ、どないしてたんよ? 長いこと連絡もなしに…」

健次郎「うん。ちょっと忙しいてな…。あっ、それよりもあさっての土曜日、大丈夫そうか?」

町子「あっ、大丈夫。あさって、大丈夫」

 

健次郎「うん。ちょっと面白いとこ見つけたから、そこでメシ食おう」

町子「えっ、どこ? ねえ、何屋さん? ねえ、そこ、おいしいの?」

健次郎「それは行ってからのお楽しみやな」

町子「何かワクワクするわ。楽しみにしとくね」

健次郎「うん。ほな」

町子「ほな。うん。(電話を切って)何やろ? お好み焼きかな?」

 

街・メモを見ながら町子が歩いていた。

町子「こんなとこにお店なんかあるのかなあ…」

 

そして土曜日がやって来ました。

 

健次郎「ここや! ここ!」

町子「ああ…」

 

ビルの前にいる健次郎。

町子「お店、どこ?」

健次郎「ここ」

町子「え? ここ?」

健次郎は何も言わずに建物へ。

町子「えっ、ちょっと…」

 

突然の健次郎の行動。何をしようとしているのかまだ全く理解できない町子でした。

 

ミニ予告

隆、登と町子

隆が洋式便器にまたがってる?

 

そう言えば先週末のミニ予告、今日は出てこなかったな。板尾さん、今日出てないもん。

 

寺田記者は大西結花さん。

 

芋たこなんきん」は時々、男VS女みたいな感じになるけど、女性側がきっちり反論してるから、こっちにストレスたまらない。「澪つくし」みたいにセクハラした男たちはニヤニヤ、女が泣いてる、そして結論は仕方ないじゃあイライラしてしまう。