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【連続テレビ小説】芋たこなんきん(29)「すれちがい」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

徳永医院に有田(藤村俊二)が再び若い妻(今村恵子)と共に来院する。健次郎(國村隼)の診察を受ける有田の横で妻はかいがいしく世話をやくが、有田が婚姻届の手続きを済ませていないことを妻に打ち明けると妻は動揺し、財産を残すよう遺言を迫る…。また、映画館の俊平(櫻木健一)と佐和子(瀬戸カトリーヌ)との夫婦ゲンカの原因を悟った健次郎は、俊平からある誘いをかけられ町子(藤山直美)に協力を求める。

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昨日の振り返り

仕事部屋

封筒を漁る町子。「違うやろ…。ちょっと…これかいな。これや。あった! 日曜日…大阪と違うのや。どないしよう…」

 

プリント

花岡町子さん講演会・サイン会

◎日時 10月22日(日)

◎場所 神戸市立 御鏡会館

    (兵庫県神戸市中央区中山手通2-24-7)

 

11時30分 昼食休憩

12時 サイン会

13時 終了  

お疲れさまです。

振り返りここまで。

 

子供たちの運動会がある日曜日、間に合うかどうかのギリギリのスケジュールに不安を抱いた町子でした。

 

昨日の〆のナレーションと後半が微妙に違う。

 

徳永醫院

鯛子「次の方…」

有田「あ、どうも」

鯛子「どうぞ」

 

有田「はあ…」

 

健次郎「まだお帰りやなかったんですね」

有田「は…はい」

優子「今朝、帰ろうとしたら少し胃がムカムカすると言うので心配で…」

有田「いやいや、ただの胃もたれだと思うんだがね」

健次郎「まあ、どうぞ。診ましょう。上を脱いでください」

 

有田「あ…あ~!」

優子「あなた、大丈夫!? 先生、悪い病気じゃないでしょうか? 私が食べさせすぎたからいけなかったのね。ごめんなさいね。新婚旅行だからって、あちこち連れ回して人混みで疲れさせて…」

健次郎「あの、ちょっと黙って」聴診器で診察中。

有田「いやいや、大丈夫だよ」

 

優子「先生…」

有田「単なる胃腸の疲れでしょう。今日一日、食事を抜いてもらえば明日には大丈夫です」

優子「本当ですか!」

有田「いやいや、早く帰って役所にも行かないといけないのでね」

 

健次郎「あっ、婚姻届ですか?」

優子「え…あなた、まだ出してなかったの?」

有田「いや、旅行前はバタバタしていたんでな。う~ん…う~…!」

優子「あなた!」

健次郎「どうしました?」

 

優子「先生、お願いします!」

健次郎「胸ですか?」

優子「あなた、あなた、しっかりして! 先生…。あなた…」

 

健次郎「ベッドに」

鯛子「はい。立てますか? ベッド、行きますよ」

健次郎「鯛ちゃん、ニトロール

鯛子「はい!」

 

ベッドに寝かされる有田。

優子「あなた! あなた! しっかりして! 死んじゃ嫌! あなた! あなた!」

有田「ああ…」

優子「ねえ、あなた! あなた、駄目よ! 駄目よ! 今、死ぬなんて駄目~! 先生、絶対助けてください! 私、嫌です。困るんです…。困るんです! 婚姻届がまだなのに!」

有田「え? え…え~?」

 

優子「1年つきあってようやくここまでこぎ着けたのよ~! 死なせたら、ここ、訴えてやるから! あっ! ペンと紙貸して! 遺言状で『財産残す』って書いてもらうのよ~!」

健次郎「何をする!? やめなさい!」

有田「あ、あ、ああ~!」目を見開き、大きな口を開けてフリーズ。

健次郎「有田さん?」

優子「あなた?」

有田「あっ、治まった」自らベッドで体を起こす。「え?」

普通に財産狙いの女だったか…。「芋たこ」なら何かもっと意外な関係性が見られるかと期待してしまった。

 

徳永家茶の間

町子、健次郎、イシでうどんをすする。

イシ「そらまたえらいお嫁さんやねえ!」

健次郎「治ってしまったら、またケロッと優しい顔になって2人で仲よう帰っていった」

イシ「下手に財産あると大変やわな」

健次郎「じいさんもあれ、分かってて婚姻届出すの遅らせとるなあ。ありゃ、もう両方ともしたたかや。なっ」

町子「え…」

 

イシ「いろんな夫婦がいてはるわね…。あ、ごちそうさまでした。ああ、おいしかった~! いつもはね、お昼出前やったの。なんぼ出来たてでも、ちょっとぬるなっててね。お先に」

イシさん、町子の料理をいつも褒めてくれる。しかし、イシさんなんて、それほど感謝されることなく、今まで子供たちの世話、病院の受付、家事等々やってきたんじゃないのかな。

 

その上、町子が別居のままだったら、たまに子供たちと遊んでお料理振る舞うだけというのも何だかいいとこどりな気がしてたんだよね。健次郎が求めてたのは子供たちの母ではなく、妻だとしても、祖母だからって子供たちの世話までずーっとさせられてるのはなんかね? 

 

健次郎「うちはあれ、出したか?」

町子「何?」

健次郎「あれ」

町子「あっ、婚姻届?」

健次郎「うん」

町子「ごめんなさい。忙しいて出す時間がなかった」

健次郎「うん。早う出しとけよ」

町子「はい」

 

健次郎「何かあったんか?」

町子「ううん。何にも」

健次郎「うん…。ほな、ごちそうさん。お先」

町子、ため息。

 

佐和子「ごめんください」

町子「は~い!」玄関へ「あ…」

佐和子「先日はすいませんでした」

 

茶の間でお茶を出す町子。「だいぶ召し上がってはりましたね」

佐和子「ご迷惑をおかけしました」

町子「ご主人とは、お話、しはったんですか?」

首を横に振った佐和子はお茶を飲む。「男の人て何考えてるか分からへん時、ありますねえ…」

町子「そやねえ…。けど全部分かってしもたら、男と女が一緒に暮らしている面白みがなくなってしまうかも分かりませんね」

佐和子「え?」

 

町子「『男の人て、こんな時、こんなこと考えてんのか』とかね『え? こんなこと急に言いだすの?』とかね」

佐和子「先生もそう?」

町子「私、毎日、飽きませんもん」

佐和子「私も最初はそやったのになあ…。ああ見えて、あの人、ロマンチックでね…。夜に京都まで迎えに来て、わざわざ夜汽車で九州まで行って2人だけで式挙げたの。笑ってしまうでしょ?」

 

町子「ねえ、もしかして佐和子さん、10月生まれ?」

佐和子「え?」

町子「いや、ほれ、誕生石…」

佐和子の指輪はトパーズの石がついていた。

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佐和子「そう、そやの。もうすぐ誕生日。そやのに…」

町子「うん?」

佐和子「あっ、お仕事お邪魔してしもてごめんなさい。ごちそうさまでした」

町子「ちょっと待って。ねえ、佐和子さん、ご主人とちゃんと話、してね」

佐和子は笑顔でうなずき、去っていった。

 

町子「あっ、鯛子さん」

鯛子「はい」

町子「あの、健次郎さんは?」

鯛子「診察室に」

町子「あ、今、大丈夫やね」

鯛子「はい」

町子「はい」

 

診察室

健次郎「誕生日?」

町子「佐和子さんの誕生日。あの口ぶりでは、どうもそれがらみでけんかしたんやないかなと思うのよ、あの2人」

健次郎「ふ~ん、誕生日なあ…。まあ、それはそうやとしても僕らが口挟むこと違うやろ」

町子「薄情やね。古いおつきあいなんでしょ?」

 

健次郎「薄情なことあらへんがな。誕生日でけんかて…。大体な、女の人は年とるの嫌がるくせに誕生日は祝えて、矛盾しとるな」

町子「矛盾でええやないですか。男の人がロマンチストになれる機会を、その日一日、女がちゃんと与えてるんですから」

健次郎「与えてもろてんの?」

町子「はい!」

 

健次郎「はあ…。ちょっと待ってや」

町子「何?」

 

回想

俊平「女はロマンチックが分かりませんな」

健次郎「ロマンチック?」

俊平「いや、先生とこへもね、声かけようと思てたんですわ」

健次郎「え?」

回想ここまで

 

健次郎「『声かけよう』て言うたな…。そうか」クスッと笑う。「あいつも素直やないなあ」

町子「ねえ、何一人でブツブツ言うてんの?」

健次郎「え? いや、こっちの話」

町子「ねえ、教えてよ!」

 

健次郎「俊平には俊平の考えがあるいうことや。それが見えん奥さんは、やっぱりロマン欠乏症や」

町子「私はね、素直やない男の人の気持ちをレントゲンにバシッと写してジ~ッと一回見てみたいなと思うもんね」

健次郎「僕は見えるで、名医やから」

町子「ん?」

健次郎「あんた、何か僕に言いたいことあるやろ」

町子「…」

健次郎「もの言いたげな顔してるで、朝から」

町子「ない…。往診気を付けて行ってください」←昨日のミニ予告はこれか。

 

診察室を出ていく町子を見送る健次郎。「素直やないな」

 

工藤酒店

店のカウンターでビールを飲む俊平。

貞男「まだけんかしてんの?」

俊平「分からん女やで」

貞男「何が原因やねん」

俊平「もうええねん…」

 

健次郎が来店。

貞男「あっ、先生、診察終わりましたん?」

健次郎「いや、往診の帰り。(俊平に近づき)誕生日やろ?」

俊平「え?」

健次郎「嫁はんの誕生日でもめたんやろ?」

貞男「え? え? 何? 何の話?」

俊平「先生、何で…」

 

徳永家

電話の前でサイン会の用紙を見ている町子。「神戸か…」意を決して電話をかけようとするが、結局受話器を置き、ため息。健次郎が用紙を見る。

町子「あっ、ちょっと、ちょっと、それ、ちょっと!」

健次郎「ああ、そういうことか」

町子「日曜日、大阪市内と思てたら違った。神戸からやったら運動会ギリギリになっていしまう」

 

健次郎「アホ」

町子「ごめんなさい。初めての運動会やのに…」

健次郎「アホ! そんなことグジグジグジグジ考えててもしょうがないやろ。あなたが騎馬戦出るわけでもなし」

町子「そうかて見たいもん」

健次郎「見たいんか?」

町子「うん」

 

健次郎「ほな、こっち断るか?」

町子「断られへん…新刊本のサイン会やから」

健次郎「ほな考えてもしょうがないがな」

町子「時間早めてもらいます」

健次郎「そんな子細工はあかん。朝から晩まで運動会見るために結婚したん違うやろ?」

町子「それはそやけど…」

 

健次郎「人間、やれる範囲のことしかできません。欲張ったらあかん」

町子「そやね…。欲張りはあかんよね。やれる範囲のことしかでけへんのやもんね…」

健次郎「そう。早う終わったら見に来たらええねん。あっ、そや。あのな、俊平とこのけんかの原因分かったで」

町子「え?」

健次郎「あんたのおかげや。土曜日の晩、7時、みゆき館。フフフ!」

町子「え? みゆき館…」

 

そして土曜日です。

 

俊平が買い物かごを持った佐和子をみゆき館に手を引っ張って連れていく。

佐和子「何やの? 急に買い物行く言うたと思たら、すぐ帰るて…。ええから、黙って来いて! はい!」

 

クラッカーの音

佐和子「キャ~ッ!」

貞男「せ~の!」

一同「♪ハッピー バースデー トゥ ユー

ハッピー バースデー トゥ ユー

ハッピー バースデー ディア 佐和子さん

ハッピー バースデー トゥ ユー」

一同「おめでとう!」拍手

 

佐和子「まさかこんなこと用意してるやなんて…。全然教えてくれへんねんもん! 忘れてると思てた…」

 

♪トゥナイト


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これ、新しいやつか。

 

佐和子「あ…初めてデートで見た映画」

町子「『ウエスト・サイド物語』?」

貞男「カ~ッ! そう来たか!」

タエ「うちとこは『夫婦善哉』やて!」

健次郎「デートで? 渋いなあ!」一同笑い

 

俊平は佐和子に花束を渡す。「ほら! ほれ! 誕生日、おめでとう!」

佐和子「ありがとう…」

歓声と拍手

佐和子「何で言うてくれへんの~!」

 

♪ふりむかないで

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ダンスを踊る俊平と佐和子。

 

健次郎「おなごは単純なもんやな」

町子「素直て言うて」

 

町子はタエとダンスを踊る登を見つけて、健次郎に教える。

健次郎「踊っとるわ!」

町子「登ちゃん、ダンスて面白いでしょ?」

登「(笑顔で)面白ない!」

町子「もう! ハハハ!」

 

由利子「おばちゃん」

町子「うん?」

由利子「あのな、隆、明日、ピラミッドで一番上に乗るんやて」

町子「え~!?」

清志・隆「お姉ちゃんも踊ろう!」

 

健次郎「何やて?」

町子「見たいな!」

健次郎「え?」

町子「私、明日、絶対見に行く!」

健次郎「何を?」

町子「そやから、明日、絶対見に行く。もう、いいて! 健次郎さん、踊ろ。はい! 私と2人で踊りましょ。いいやん、踊ろ! はいはい、リズムに合わせて! はい!」←このダンスシーンも先週末に流れたな。健次郎、照れてる!?

 

ミニ予告

町子走る。

 

純ちゃんの応援歌」見てる時から思ってたけど、関西圏に土地勘のない東北人なので、隣県でも近いんだなと感心してました。純ちゃんも和歌山県美山村、大阪、西宮と割と移動してたもんね~。大阪神戸だって頑張れば運動会見られるんだ!?

 

今日の名言

健次郎「人間、やれる範囲のことしかできません。欲張ったらあかん」