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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (94)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

清原(浜村純)と秀平(髙嶋政宏)のふたり暮らしが始まった。夜遅くまで仕事をしていた秀平は、清原が洗濯していてもまだ眠っていて、純子(山口智子)にたたき起こされる。組合長の村山(原哲男)が来て、商店街の看板娘が披露宴をしないのは都合が悪い、と言い、仲人も引き受けてもらう。夜遅く帰ってきた恭子(松本友里)が繁華街で、残業で帰りが遅くなってるはずの雄太(唐沢寿明)を見かけたと言い、雄太を問いただすと…。

洗濯している清原。

 

純子のすすめに従って清原欽一郎が大阪へやって来ました。やがて若夫婦の新居となるこの家で結婚式までは秀平と欽一郎の男所帯が営まれるわけであります。

 

向かいの家は速水と清原の表札が並ぶ。洗濯をしに家を出てきた純子が、清原に気付いて声をかけた。秀平はゆうべ、盛り場の写真を撮ってきたと言って帰ってきたのが2時か3時でまだ死んだように寝てるという清原の話を聞き、純子は恐縮。

 

洗濯をすると言うが、これまで10年近くこうやってきて、純子さんより上手かもしれんよ、年寄りは体動かしていた方がいいと気に留めない。純子の分も洗濯するとまで言われた。

 

家に上がった純子は秀平を起こそうとするがなかなか起きない。

純子「お世話する方がお世話されてどないしますのん」と言い、ようやく起こした。家に入ってきた清原はみそ汁を作ろうとするが、純子が朝食作りをすると言う。清原は2階に洗濯物を干すと言い、秀平は慌てて着替えた。

 

かつお節を削る純子。

秀平「いい、いい、僕やるからいいよ」

純子「いや、私がやります」

秀平「いいって、いいから」

純子「そんな、秀平さん、私がやります」

玄関ががらりと開く。

恭子「(ニヤニヤしながら)お姉ちゃん」

 

組合長が来ていると言われ、小野家へ。結婚式の披露宴をどうするのか聞いてきた。どこぞのレストランでごくごく内輪でやるのもいいという話もあるというと、商店街の看板娘の結婚式だから、それはだめだという村山。商店街の通路にゴザでも敷いてみんなで祝ってもらったらよろしい。恭子が秀平を呼びに行った。

 

村山は仲人も気になっている。あきは、つやに頼もうと考えていた。

村山「そらやっぱりこういう時の仲人はね夫婦そろてる方がええのとちゃいまっか。その方が縁起もええし」

だったら誰にお願いしようかという純子に、適当な人がいなかったらわし引き受けましょかと最初からやりたくて色々言いに来てたのか!?

 

秀平もやってきて、商店街の中の披露宴に賛成。仲人も村山が引き受けた。

 

秀平に習字を教える清原。「永字八法といってな『永』という字には文字の8つの基本が全部含まれているんだよ。う~ん、今までに習字をしたことはないのかね?」

秀平「はい。筆を持ったのも初めてです」

清原「そりゃいかんな。『字は人なり』といってね、字を見ればその人の人柄が分かると日本ではいわれているんだよ。もう一度」

今度は手を取って教え始めた。今後の清原の身の振り方の伏線だろうか。近所の子供たちに習字を教えるとか、商店街の法律相談に乗るとか。野球の審判もできるよね。

 

小野家ではあきがミシン、純子が昭の手を借りて毛糸を巻き直しながら、仲人を村山に頼んだことは一番いい選択だったと話していた。

 

恭子帰宅。進駐軍のクラブで歌って大成功。アンコール6回。お土産はチョコレート。恭子は雄太が帰ってきたか聞く。夕方、進駐軍の車でクラブまで連れていってもらった。

恭子「そしたらキタでな梅田の辺りやけど雄太が歩いてんねや。おかしいと思わへん?」

車の中なので声もかけられず、歌っている間も気になっていた。残業ではなく遊んでいるのでは?という恭子。昭も雄太から何も聞いてない。

 

帰ってきた雄太に「今まで何してたんや?」と直球の純子。

 

あき「雄太。ちょっとここへお座り」

雄太「どないしたんや」

あき「ええからお座り」

恭子「お姉ちゃんな、今日、キタで雄太を見かけたんやけど」

 

雄太「あ…バレたか。ハハ…」

あき「何やのあんた。まさか毎日残業や言うて…」

雄太「ごめん。バレてしもたんやったら言わなしゃあない。実は僕、大学に通てんのや」

あき「大学へ?」

 

雄太「二部やけどな会社終わってから大淀工業大学いうところの夜間に通てんのや」

あき「いつそんな…」

雄太「ちゃんと願書を出して試験も受けて会社にもきちんと話して」

純子「ほんま?」

雄太「ほんまや。ほら」

 

学生証を見るあきたち。

純子「入学金やらはどないしたん?」

雄太「新聞配達したりしてたやろ。あのお金を使うたんや」

あき「雄太、あんた大学へ行かへん言うから、お母ちゃんあんたの好きなようにさせたんやないか。大学へ行く気があるんやったら何で言うてくれへんのや」

 

雄太「お母ちゃんは水くさいと言いたいんやろ。そやけどな、僕、大学は自分の働いたお金で行きたいねん。大学に行くいうたら、お母ちゃんお金出すて言うやろ。それはありがたいんやけど今度は自分でやりたかったんや。お母ちゃんには高校まで出してもろたらそれで十分なんや」

あき「雄太…」

雄太「頼むわ。これが育ててもらた僕のけじめや」

 

純子「それやったら今まで黙ってることないやないの」

雄太「ほんまはすぐに言うつもりやってんけど言いそびれてしもて。ほな、ますます言いにくうなってしもて。何遍も言おうとしたんやで。堪忍」

気のせいなんだけど、純子に話しかけられた雄太って、常にニヤついてる感じするんだよな。

 

無言の家族

雄太「お母ちゃん。怒らんといてえな。そのかわり、僕、ここでごはん食べさしてもらうし」

あき「(泣き出しそうな表情)分かった」

 

昭と雄太の部屋

昭「裏切られたわ。お前は僕だけには何でも打ち明けてくれると思うとった。それを僕も知らんことして」

雄太「堪忍て言うてるやろ」

昭「堪忍できんわい」

 

雄太の話によると、今の会社の社長が予選の4回戦で負けた北高のピッチャーのお父さんで雄太のことを知っていた。いろいろ相談に乗ってくれて、学費の足らない分も出してくれた。

 

雄太「どないした?」

昭「これからはこういう相談一応お母ちゃんにしたって」

雄太「うん」

 

茶の間

あき「何であんなことすんのやろな、雄太は」

純子「大人になったんやろね」

恭子「生意気やわ」

純子「それやったら学費の分だけでも雄太の名前で預金しとこか」

あき「そやなあ」

 

純子「私が半分出すさかい」

あき「ええよ、そんなこと」

純子「恭子もちょっと出さなあかんよ」

恭子「えっ? こっちがもらいたいぐらいやわ」

 

あきの気持ちも雄太の気持ちももっともだと思う純子でありました。

 

雄太の自分で何でもやってしまう感じは子供の頃からずっとそうだもんねえ。見た目のイメージは変わったけど、昭は昭で雄太は雄太って感じする。