徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】太秦ライムライト

2014年 日本

 

あらすじ

ベテラン大部屋俳優の香美山清一(福本清三)は、時代劇減少で出番が減り、映画パークのチャンバラショーに出演するようになった。そんなある日、新人女優の伊賀さつき(山本千尋)から殺陣の指導を請われる……。京都太秦の日映撮影所に所属するベテラン大部屋俳優の香美山清一(福本清三)は、時代劇の斬られ役を長年務め、テレビ時代劇『江戸桜風雲録』の主演俳優・尾上清十郎(松方弘樹)からも信頼されてきた。しかし、時代劇が減少、頼みの『江戸桜風雲録』も終了となり、出番の減った香美山は日映太秦映画パークのチャンバラショーに出るようになった。撮影所に出入りするようになった新人女優の伊賀さつき(山本千尋)は、そんな状況でも稽古を欠かさない香美山の姿勢に惹かれ、殺陣の稽古を請う。古い時代劇を否定する川島明彦(合田雅吏)プロデューサーが仕切る新感覚の時代劇『ODANOBU』にヒロインの殺陣の吹き替えとして出演することになったさつきは、ヒロイン女優の降板により、ヒロイン役に抜擢される。これをきっかけにさつきはスターへの階段を上りはじめるが、香美山は映像作品への復帰もままならず、腕のしびれなどの肉体の衰えもあり、引退を決意する……。

2021.12.25 時代劇専門チャンネル録画。時代劇専門チャンネルは普段あまり見ないけど、たまたま見つけました。

peachredrum.hateblo.jp

 

時代劇の撮影風景。ベテランの斬られ役の香美山は、毎日稽古も欠かさず、現場で仕事をしていた。40年続いたテレビ時代劇「江戸桜風雲録」は終了。香美山は主演俳優の尾上清十郎(松方弘樹さん)から「また斬らせてくれ」と言われた。

 

先代・清十郎は小林稔侍さん。香美山は若い頃、先代清十郎から「斬られ方がうまいヤツは芝居がうまい」と褒められ、名前入りの木刀をもらった。

 

時代劇は減り、刑事物の死体役などをこなす。暑い日に死体役として地面に寝転び、他の役者が暑くて動いてしまい、「じっとしていることもできないなんてゴミ以下」と監督に侮辱され、いつも怒らない香美山が監督に無言でにじり寄り、監督が勝手に転んだのを香美山のせいにされ、長期休暇を取らされた。

 

映画の撮影現場ではなく、太秦映画パークのチャンバラショーに出るようになった。

 

撮影所では新時代劇「ODANOBU」の撮影が始まる。主演俳優は電光石火というダンスグループの一員・工藤純。チョンマゲが嫌だと言い、連獅子で被るようなフワフワの頭で登場した。

 

新人女優のさつきは、香美山に稽古をつけてもらうようになった。山本千尋さんはすごい身体能力だ。さつきはヒロインの殺陣の吹き替えに抜擢された。

 

ヒロインのメグは工藤がさつきに色目を使ったと撮影現場で痴話喧嘩をして、メグは降板。さつきはさつきになった。香美山にお礼を言うさつきに先代清十郎からもらった木刀を渡した。時代劇に無知な若者ということで工藤もメグもあまりにバカっぽい若者に描きすぎ。

 

「ODANOBU」は刀の先はCGのため、鞘だけで撮影していたが、工藤が真剣にやると言ってちゃんと刀をつけて芝居を始めた。さつきもヒロインとして撮影を始めたが、NG連発。見学に来ていた香美山女優を辞めるとまで言うが、香美山が喝を入れて撮影再開。撮影は成功したが、やっぱり刀が邪魔、CGにしてと工藤はスタッフに言う。

 

ベテラン殺陣師の東は引退。香美山も手首を痛め、ショーの時に客に刀を飛ばしてしまった。若手の大部屋俳優の松本もラーメン屋をやると言って辞めて行った。若手俳優の野々村にもなんで松本さんを止めてくれなかったのかと責められる。

 

さつきは人気女優としてバラエティ番組に出演。それを見ていた香美山。「刀落とすようになったら引退ですわ」と撮影所の演技課長・長沼(本田博太郎さん)に話し、最後のチャンバラショーは来週。チャンバラショー自体なくなる。

 

香美山の引退もあっさり。楽屋でひとり化粧を落とす。

 

その後、すっかり人気女優となったさつきが撮影所を訪れると、長沼は退職、香美山と同じようなベテラン斬られ役の太田もそろそろ危ないと床山の北山が話していた。そこに香美山からの差し入れ。北山によるとさつきの知っている俳優はみんな引退した。

 

撮影所に戻ったさつき。香美山を出して欲しいと言うと川島は、さつきがスポンサーを納得させて欲しいと話した。さつきは故郷で農業していた香美山のもとへ行った。香美山は若いさつきに対しても常に敬語なのがいいよね〜。

 

さつきが「稽古をつけてください」と言うと、一転厳しく指導した。

 

「劇場版江戸桜風雲録」の撮影が始まった。演技課長の長沼、殺陣師の東、斬られ役の香美山が現場に帰ってきた。主演の尾上清十郎との立ち回りで香美山がまた刀を落としてしまった。

 

休憩中に監督が香美山の出番をカットしてオールアップだと言ったが、今まで散々時代劇を馬鹿にしていた川島が監督に頭を下げて香美山の立ち回りを撮影すると言った。大部屋俳優の松本や野々村も撮影に参加。

 

再び、撮影が始まる。さつきと刀を合わせる香美山。さつきを庇うように前に立った清十郎との立ち回りの果て、倒れたように見えた香美山が立ち上がり、さつきに斬られ、えびぞりで倒れてエンディングへ。

 

えっ! ここで終わりなの? チャップリンの「ライムライト」をみたいな感じかと思ったら違った。

 

いや〜それにしても福本清三さんと松方弘樹さんの立ち回りはすごかった。その中にいる山本千尋さんも素晴らしい! 憎まれ役の若手俳優や監督の役柄がいかにもという感じだったのが、ちょっと不満かな。

 


www.youtube.com