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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (74)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

太夫笑福亭鶴瓶)の劇団が美山村で公演をすることになり、出かける純子(山口智子)。つや(白川由美)の所へ顔を出すと、公演の準備でごった返している。その夜には、純子のいない家に秀平(髙嶋政宏)がやって来て、カメラマンになったとあいさつする。そのころ美山村では、翌日の女優が熱を出したと、正太夫が純子に代役を頼む。純子はしぶしぶ引き受けるが、翌朝、秀平が見に行く、と昭(西川弘志)から電話があり…。

4年ぶりに純子は和歌山県の美山村に帰ってきました。というのも興園寺正太夫が所属する劇団かもめ座がひょんなことから地方公演の合間に美山村に立ち寄ることになったからであります。

 

清原先生宅へ行った純子。奥さんはまた寝込んでいる。正太夫久助に誘われてきたと話す純子。澄はお芝居は前評判がいいようだと話す。新劇なんてものはまだ来たことがない所だという清原。

 

純子「清原先生。その節はいろいろとありがとうございました」

清原「ん?」

純子「雄太を養子にする時はいろいろと教えていただいて」

peachredrum.hateblo.jp

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陽一郎が生きてる時も亡くなった時も相談に行ったもんね。

 

昭も雄太も野球部で元気でやっていると話す。

清原「ああ、速水君から便りはありますか?」

純子「それがここんところしばらくないんです。先生のとこへは?」

清原のところには半年前にカメラの仕事ができそうだという手紙がサンフランシスコの消印で届いたきり。純子のところも半年前に届いたきりだった。

忘れそうになってたけど、秀平と清原先生は親戚だった。

 

興園寺家では劇団員たちが芝居の準備をしていた。純子がつやに会いに行くと、ももの母・きんがいた。牛山家に行ったがきんはいなかった。

きん「ああ。田丸ともな田丸の嫁はんとも折り合いが悪うてあんまり家の中にはおらんようにしやるんや。ハハハ」

まあ、きんにしてみればももが出て行ったのは、田丸夫婦のせいだから、そりゃそうだろうなあ。

 

金太郎は御坊の町のしょうゆ屋に住み込みで働きに行っているが、芝居は見に来る。きんはもものことを謝った。きんの本音はももに帰ってきてほしい。

 

そこに正太夫がやって来てつやに何人くらい芝居を見に来るか聞いてきた。きんは村人ほとんど来るから100人くらいくるだろうと言った。つやは正太夫はこういう仕事の方が向いてるとは言うものの、つやは劇団にかなりのお金をつぎ込んでいるらしい。

 

つや「あの子のためにな、木何本切ったやら」

久助「姉ちゃん。そういうもんはしかたのないのんとちゃうか? 芸術というものはそういうもんやで。絵描く人でも何でもそうや。ハハハハハ」

つや「そうなんやろかなあ…」

納得しちゃダメ。

 

小野家。あきと昭と雄太で夕食。そこに突然秀平が訪ねてきた。一昨日東京に着いたという。家に上がった秀平は「何だ、2人ともでっかくなったなあ」と感心。今は望みどおりカメラマンになり、「ザ・ワールド」という雑誌の契約カメラマンになった。当分日本にいて日本のいろんな姿を撮って「ザ・ワールド」に送る。

 

あきは夕食をすすめ、遠慮なく頂きますと秀平も言うが、昭と雄太がご飯を食べ尽くしてしまい、うどんを作ることに。それとなく純子のことを聞く秀平。純子は美山村で正太夫の劇団を見に行ったのだと話すあき。正太夫は材木の支店は番頭さんに任せっきりで芝居の方を専門にやっている。

 

芝居が明日の3時と聞いて、明日の朝7時に来るまで出れば間に合うという秀平。車はアメリカの通信社の大阪支局の車を借りる。

秀平「よ~し、黙って行って純子さんを驚かせてやるかな」

昭と雄太は顔を見合わせた。

 

そして、その夜、純子は正太夫から思いもかけない申し入れをされたのであります。

 

ジュリィという役の女優が40度の熱を出して、診療所の内藤先生の所に運ばれたので、純子にその役をやって欲しいと頼む正太夫

純子「私、お芝居なんかでけへんもん」

明日だけだという正太夫に劇なんて小学校の学芸会でニワトリの役やったきりだという純子。つや、吹き出す。ジュリィはセリフは多くないけど大事な役だという。

 

純子は固辞。今度はつやに16歳の女の子のジュリィ役をやれという正太夫。正太夫の妹の綾にも「うちは絶対出えへんからな。お芝居出るくらいやったら家出すんで」と断られた。ジュリィは台本にしたら3ページくらい。

「お兄さん。本当にお母さんのお金をってしまうおつもりなの?」とセリフまで言い始める正太夫

 

しかし結局芝居の稽古を始める。

つや「外はまるでフライパンの上を歩いているようだよ」

純子「お帰りなさい」

しかし、正太夫は純子の芝居に「2万ドルとられるいうのを知ってんのやから『お帰りなさい』という気持ちを込めて言わなあかん」とダメ出しをする。

 

いやはや、いきなり舞い込んできた難題に純子は戸惑うばかりであります。

 

朝。昭と雄太が村山はきもの店の電話を借りて、興園寺家に電話をかけた。

昭「あ、もしもし、興園寺林業さんでしょうか? 小野純子さんお願いします。あ、僕、速水秀平です」

雄太「お~」

 

純子「(よそ行きの声で)もしもし純子です。速水さんですか? 速水さん? もう昭やんか~。何してんの! 怒るからね。何やの?一体。もうふざけんのもええかげんにし!」

昭「怒らんといてえな。あのな、ビッグニュース教えたろと思たんや。今日、速水さんそっち行くで」

純子「速水さんって…うそやろ?」

 

昭「うそやないって。昨日、うちに来はってな『ザ・ワールド』の契約カメラマンになったいうてこっちに来てはんのや」

純子「ちょっと昭、それほんま?」

昭「ほんまやて。今日3時までにそっちに芝居見に行くて言うてはったんやから」

雄太「もしもし、お姉ちゃん、化粧ぐらいしとかなあかんで」

そういう準備もあるから秀平のサプライズを阻止したんだね。

 

純子は正太夫に声をかけて、腕を引っ張って話をしようとした。芝居の客席にはもう、ももの祖母・うめが座っていて2人を見ていた。面白い。純子はやっぱり芝居はできないと断った。しかし、今更何言うてるのと正太夫は行ってしまい、またそれをうめに見られた。うめ、ニコニコ。

 

純子「雨が降らんやろかなあ。お芝居が流れてしもたらええんや」

 

昭と雄太は姉2人もいるせいか女心分かってるね~。次の75回がリアルタイムの年内最後の放送なんだね。