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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (31)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

純子(山口智子)は速水に手紙を書く。悩みながら書いていると静尾(押谷かおり)が来て、速水から送られてきた写真を見せ、アメリカに行くために大阪に英語の勉強をしに行く、と言う。昭(岩芝公治)と雄太(高岡俊広)は純子と書いた手紙の取り合いになり、雄太があき(伊藤榮子)に、お母ちゃん助けて、と抱きつくと、あきと純子は喜ぶ。2か月後、速水から手紙と、最後に2人で撮った写真が届き、純子は1人写真を見つめて…。

速水秀平はアメリカに帰りました。今頃は太平洋の波の上でしょう。恐らくハワイに着くか着かないかそんなところです。で、純子は手紙を書くわけであります。秀平がカリフォルニアのサクラメントの自宅に着く頃届くように。しかし、なかなか書けないものなんですねえ。胸の思いを託す手紙というものは。

 

”拝啓 速水秀平様”と事務机で書いているとつやに声をかけられた。つやは「やっぱりあのこと謝っとかんとな」と正太夫のお嫁さんにしようとしていたことを純子の家に謝りに行くという。こういうとこきっちりしてるんだよ、つやさんは。

 

拝啓 速水秀平様

その後 お変わりありません…と書いてるところに正太夫が来て、慌てて隠す。正太夫は一の沢の伐採現場に行くところで、つやに正太夫が一生懸命家の仕事をしてると伝えてほしいと純子に言った。また手紙を書こうとして、結局全部消しゴムで消してしまう。

 

今度は静尾。

和歌山県日高郡美山村大字益田字川邊九 

 立花静尾様

手紙は秀平からで東京の写真屋から静尾宛てに送られていた。写真の小ささが当時のものなんだろうな~。お墓に行ったときのもので静尾との2ショットや秀平の1ショットの写真など。これを秀平の所へ送ってあげたいという静尾にどれでもええのんと違う?とそっけなく答える純子。

 

静尾は英語の勉強のために大阪に行くという。静尾は英語で手紙を書くつもりだと言って出て行った。純子も今度はペンで筆記体で”Dear Shuhei”としたためた。静尾ちゃんの行動は天然というか、まさか純子も秀平が好きだとは思ってない上の行動なのかなーと私は思ってるんだけど、どうでしょうか。

 

つやが小野家を訪問。陽一郎は体の調子がよく、1時間も散歩をしてきたと言った。純子を正太夫のお嫁さんにという例の件でおわびに来たとあきが言うと、陽一郎は笑顔でうちは何とも思うておりませんからと言った。陽一郎さん、しゃべってて左胸の下あたり押さえてる。

 

一人で英語をつぶやきながら帰ってきた純子を目撃したあき。にっこり笑ってたからあきも純子の気持ちをわかってるってことかな。

 

雄太「お姉ちゃん、速水さんに手紙書いた?」

純子「まだや」

昭と雄太はもう手紙を書いたと言い、昭が純子と正太夫のことを書いたと言われ、焦る純子。手紙の内容を教えてもらえず、手紙の取り合いになる雄太と純子。雄太は手紙を持ったまま走り回り「お母ちゃん助けて!」とあきに抱きついた。一瞬間のあいたが、あきは「雄太つかまえた!」と押さえ、雄太も「お母ちゃん離して!」と笑顔。

 

「それからお姉ちゃんは元気です。正太夫さんも元気です」純子が雄太から取り上げた手紙の中身はこれだけ。昭と雄太はそろって「あっかんべー」と言って去って行った。

 

陽一郎「何の騒ぎや」

あき「今、雄太が『お母ちゃん』て」

陽一郎「ほんまか?」

純子「そう。『お母ちゃん助けて』いうて。な?」

あき「うち、もうびっくりしてしもて」

陽一郎「そうか~。とうとう言うたか」

ことさら感動的な音楽を流すわけでなく、あきや純子が号泣するわけでもなくさらっと流れたところが余計に感動した。

 

それから2か月がたちました。秋祭りも終わり、やがて、そろそろ冬の気配を迎えようかという頃、来たのですねえ。純子が今か今かと心待ちにしていた速水秀平からの手紙が。カリフォルニア州サクラメントの消印をつけて。

 

クリスマスカード。

”Merry Christmas and Happy new year

純子さん、おげんきですか。少し早いのですが、はるかカリフォルニアの地よりクリスマスカードをおくります。ぼくはがっこうに入るひようをかせぐために、れんじつさらあらいにせいを出しています。おどろかないでください。なんと一日に2千枚以上さらをあらっているんですよ。日本はこれからさむくなりますのでかぜなどひかないように。 秀平”

 

漢字が少なめなのがリアル~。純子は家族に読んで聞かせた。昭も雄太もお揃いの半纏。みんな冬支度。何気に「マー姉ちゃん」くらい時間の進行は遅いよね。昭和22年の6月スタートで、今、11月だもんね。

 

そして、写真も同封されていて昭や雄太が「僕や僕や」と盛り上がる。純子と秀平の2ショットは「これ、僕が撮ったんだ」と雄太が陽一郎とあきに見せた。秀平が現像したと純子が言うと、さすがカメラマン志望やなと陽一郎が褒めた。

 

そこに久助が遊びに来た。陽一郎の仕事のことを聞き、一つ可能性のある所から年内に返事があるはずだと答えた。久助は安心し、昭たちに明日の遠足の支度をしてるか聞いた。純子が飴を買ってないと言うと、ぶーたれる。しかし、あきにお金をもらって大喜びで出かけていった。

 

もう少し秀平の写真を見たいと思う純子でしたが、こういう時はついついさりげなく振る舞ってしまうものであります。

 

手紙を引き出しにしまう純子。

 

そして、その夜。

 

子供たちが寝静まった夜更けに順子は引き出しから手紙を取り出し、玄関の明かりの下で2ショット写真を見ていた。いつものおさげじゃなく髪を下ろしてるのもかわいいね。

 

夏から冬へ。服装で季節が変わったことも分かりやすい。