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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (25)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

新学期。純子(山口智子)は雄太(高岡俊広)に新しい鉛筆を渡し、昭(岩芝公治)にも同じく新しい鉛筆を渡す。登校すると、金太郎(新田勉)からいじめられる女子を助ける雄太。雄太は満州で陽一郎(川津祐介)から数学と国語を教わっていて、先生の国語の質問にもクラスで唯一答える。その夜陽一郎は皆の前で、あらためて雄太を養子にしたいと言う。あくる日、興園寺家で純子が仕事をしていると、静尾(押谷かおり)が来て…。

新学期の朝。恭子は学校に行き、昭と雄太は宿題をしていた。子供たちを微笑ましく見ていた陽一郎は新聞の求人広告を見ている。そうそう、雄太は坊主頭になってました。今までのはカツラだったんだね。

 

あき「さあさあそろそろあんたらも学校行かんと」

昭「大丈夫。お母ちゃんが学校行かんかったら始業の鐘、鳴らんもん」

陽一郎「ハハハハ」

 

純子は雄太を呼んでお祝いとして新しい鉛筆を渡した。「なあ僕のは?」という昭にいったんはないと言っていた純子も昭に新しい鉛筆を渡す。

純子「優しいなあ、お姉ちゃんは」

昭「優しい、優しい! お姉ちゃん、ほんま優しいわ!」

 

9月1日 新学期。林雄太も今日からは昭と一緒にすぐ隣の小学校に通うのであります。

 

小百合のげた箱に大きなカエルが入っていた。金太郎が入れたもので、嫌がる小百合にカエルを近づける。昭が小百合をかばい、雄太が外にカエルを投げた。金太郎は雄太にげた箱ないぞと言いつつ「ああ、おもろかった」と言ってその場を去った。金太郎は全面的にいい奴ではないんだろうなー。「あぐり」の尚久みたいに。

 

雄太は竹中先生、久助と教室に入って来てみんなに紹介された。

 

久助「さあ校長先生からお願いがあります。この林雄太君はみんなも知ってるいるとおり、今年の夏、小野昭君とのお父さんと大変な苦労の末、満州から引き揚げてきました。お父さんを早くに亡くされ、お母さんも今まだどこにおられるか分かりません。そんなことで今は小野昭君のうちに一緒に暮らしています。みんな是非とも仲良くしてあげてください。校長先生からのお願いはこれでおしまい」

今の時代だと個人情報ペラペラしゃべらないで~となるのかな。私も小学生くらいの時に家族構成とかみんなの前で発表した覚えがあるな。

 

先生が黒板に書く。

二學期の目標

鶏口トナルモ

牛後トナル勿レ

 

先生が読める者はいないか問い、雄太が手を上げて答えた。

雄太「牛のように大きなものの尻尾につくよりも鶏のように小さくても口になる方がいいということです」

人の後ろにくっついていくよりもどんなに小さくてもいいから人より優れたところを持とうということ。

 

教室の廊下の窓から授業の様子を見ていたあきは雄太が堂々と答えるのをほほえましく見て去って行った。

 

校長室に来ていた陽一郎。ふっくらして血色もよくなったと久助は言う。陽一郎は久助から預かったミットを雄太にあげたことを報告。久助は笑顔で「ええがな、ええがな」。久助も預かっていたグローブを昭にあげたと言って笑い合った。押入れの中にしまい込んでおくよりグローブもミットもそっちの方が喜んでいると久助は言った。

 

昭と雄太が校庭でキャッチボールを始めた。それを見る陽一郎と久助。雄太に国語と数学は満州で教えたという陽一郎に「心配することない。大丈夫、大丈夫」という久助。金八での上林先生は英語の先生だったか。

 

夜。風呂に入っている昭と雄太。

陽一郎「みんなにも相談があるんや」

そういうと家族が茶の間に集まった。

陽一郎「昭と雄太はそこに座れ」

昭「何?」

陽一郎「雄太のことや。僕は今でもできたら雄太をうちの養子にしたいと考えとるのや」

あき「ほんなら私が伊那谷行ってきましょか。親類の方の同意があったらええっていうことでしたさかい」

陽一郎「うん、僕もそう思うたんやけどな、もうちょっとの間、今のまんまの方がええんやないかなとも思うのや。雄太のお母さんのことがはっきりするまでは籍もこのままの方がええと思うし。小野雄太にするゆうことはいつでもできるゆうことが分かったんやからな。雄太はどない思う?」

雄太「…」

陽一郎「みんなはどうや? こういうことは雄太が目の間におったら言いにくいかもしれんけど僕はわざとそうしとるのや。隠し事なしでお互いがほんまのところを承知して決める。これが一番ええと思うのや」

雄太「僕は陽さんの子供にしてもらえたらうれしいと思う」

陽一郎「そうか」

純子「そやけどもしうちが雄ちゃんのお母さんやったら、どないな事情があるにせえ、やっぱし雄ちゃんを捜すやろと思うねん。せやさかいうちはお父ちゃんに賛成や。ひょっとしてお母さんが帰ってきはったらそん時は話し合うて雄ちゃんの一番したいようにしたらええと思うねんけど」

あき「ほんなら来年雄ちゃんが中学校に上がる時にもう一度考えるということでどうですやろ?」

陽一郎「ああ、それがええかもしれんな。雄太、それでどうや?」

雄太「うん」

陽一郎「ただし純子も恭子も昭も今日からは雄太をほんまのきょうだいやと思うてほしい。雄ちゃんという呼び方もやめて『雄太』と呼び捨てにしてほしいと思うのや。雄太も昭を『昭』と呼び捨てにしてほしい。う~ん、純子と恭子は『純子姉ちゃん、恭子姉ちゃん』でええやろ」

雄太「じゃあ陽さんとおばさんは何て呼んだらいい?」

あき「それは…今までどおりでええのと違うか?」

陽一郎「雄太は何と呼んだらええと思う?」

恭子「お父ちゃん、お母ちゃんと呼べる?」

雄太「いいよ。でもすぐに言えるかな…」

あき「無理に言わんでもええけど、せやけど私は雄ちゃんにお母ちゃんって呼ばれたらどんなにうれしいやろね」

陽一郎「ほなそういうことにしよう。みんな仲ようしてや」

一同「はい」

何と真面目な家族であろうか。しょっちゅう隠し事や勘違いで話が進んだ「あぐり」とは大違い!? でもそっちはそっちで楽しかったのよ、私は。ツイッターの感想を読むのは今回は楽しいけど、未だに「あぐり」を引き合いに出す人はナンダカナー。秀平の祖母が「あぐり」だったから思い出す人もいたんだろうけど。隠し事や勘違いを自分が騙されてる!と怒りを感じる人が多くなったのかな。

 

静尾が興園寺家に来た。一緒に速水に英語を習おうと言ってきた。製材所に行って秀平に了承済み。今夜からでも興園寺家の部屋を借りようと思っていて、つやに部屋を貸してほしいと頼んでほしいと言われ、純子は興園寺家の部屋を借りるのは悪いと家でやろうと言いだした。

 

純子の胸にさざ波が立ちました。女学校の頃からの親友だった静尾が自分に断りもなしに秀平に接近したことが何となく面白くなかったのであります。

 

興園寺家に帰ってきた秀平に今日からうちで英語教室をやると言った純子。秀平もあっさり了承。秀平も純子に好意は持ってるだろうけど、別に正太夫みたいにぐいぐい来るわけでもなくあっさりした態度だね。