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【ネタバレ】戦争を知らない子供たち

1973年 日本

 

あらすじ

戦後生まれの、戦争を知らない乾いた世代の哀愁を唄った1970年代を代表するフォークソングジローズの「戦争を知らない子供たち」(作詞:北山修、作曲:杉田二郎)を主題歌とした、北山修原案による青春映画。高校の教室内でキスをしていたことで停学処分となった麗子(加藤小夜子)と博(沢井正延)。麗子は処分撤回を要求するデモをしようとするが、他の生徒は無関心で、集ったのは友人の一郎(島村美輝)、博と二条先生(酒井和歌子)だけだった。一郎、博、麗子は東北の片田舎まであてのない旅に出る。チューリップの挿入歌「どこまでも どこまでも」(北山修作詞、加藤和彦・西岡たかし作曲)の演奏シーンが収められている。

2021.08.11 日本映画専門チャンネル録画。

 

放課後の教室で熱烈キスを交わすカップル。先生が叱りつけても見せつけるようにキスを続けた。職員室に呼び出されても先生達の前でキス。女の子主導な感じ。二人は謹慎を言い渡された。

 

謹慎中の博と会っている友人の一郎。キスした張本人の博じゃなく、妄想ではしゃぐ一郎。二人は歩いているだけなのに、警官に声をかけられたり、学校の先輩に会ったり…時代背景が分からないと分からないやつ?? 先輩は自衛隊の立川移駐反対運動してる人で、二人が歩いていたのは無人の基地だそうです(後から調べた)。

 

親達は戦争を生き抜いた世代で集まると戦争の話で盛り上がる。主人公達は昭和29(1954)年生まれ辺りの人たちかな。

 

一郎は若い二条先生が好き。

 

麗子は処分撤回を求めて、学生運動のヘルメットをかぶり、屋上のガラスを割って拡声器で演説を始めるが他の生徒達は無関心。「教室でキスするのってそんなにいけないこと?」などと言う麗子………あー、こういう人たち大っ嫌い!!!

 

屋上脇?の小部屋に立て篭もる。そこに二条先生は自ら人質となりにきた。麗子たち女生徒数人が二条に暴力を振るい、「男達の出番だよ」とたきつけるが、一郎も博も手出ししなかった。麗子以外の女生徒達はしらけたと言って帰ってしまい、一郎、博、麗子、二条だけが残った。

 

その夜、正体不明の黒ヘルメットの集団(生徒会か何か?)に襲われた3人は旅に出た??? なんじゃ、この展開は。トラックに乗せてもらったお礼としておじさん運転手にキスされる麗子。うわーうわーなにこれ。

 

お金がなくなった3人は田舎の食堂で見かけた大衆演劇の役者・加代子について行き、瞼の母鑑賞と思ったら、大衆演劇集団に潜り込んだ。二親揃って学校にもあげてもらってるのに…と劇団員に陰口を叩かれながらも、ビラ配りなどをする。

 

ここの劇団はストリッパーもいるのか。一人に座長に色目を使うなと麗子がつかみ合いの喧嘩になり、舞台の幕が開いてしっちゃかめっちゃかになる。一郎はもう一人のストリッパーにキスされた。

 

ある日、博は一人で出て行った。麗子は星野キララ嬢として舞台上でストリップデビュー。しかし、博が出て行ったと知ると泣いて一郎に当たった。愛してたんだよおと泣く麗子だけど、博の前で平気で他の人とキスしたり、なんなら一郎ともキスしてんだよね。

 

旅一座は去り、一郎と麗子は残った。旅一座がいた小屋はストリップ小屋にかわり、新人としてやってきた女の子は旅一座で一郎が勉強を教えていた中学生くらいに見えた女の子。なかなかいい体してるじゃねえかと興行主?に言われていたが、一郎は直視できず、外に出て吐いた。

 

あ、あの女の子は最初は着物に白塗りしていた加代子だったのか! 雪道を歩く一郎について歩く加代子。二人はトラックに乗せてもらい、東京に帰る。え、麗子は?

 

反対運動で立て篭もる先輩達のアジトに入れて欲しいと頼む一郎。先輩達は戦う気のない奴はダメだと言う。加代子は明日死ぬかもしれないなら、好きにしていいと自らの身を差し出そうとし、一郎は一人笑い出した。夜、加代子が寝ているのを置いて一人アジト?から出て行った。

 

翌日、学校に行くと博はすでに日常に戻っていた。学校の校庭から不発弾が見つかり、授業がなくなり、みんな避難したが、一郎は爆弾に向かって走り出し抱きついた。

 

不発弾をハンマーで殴ろうとした一郎に警官が近付いた。一郎の父親が説得にあたる事になった。一郎はマスコミから爆弾少年と名付けられてる。

 

テレビ中継され、ストリップ小屋の麗子も見ていたが、出番が来て出て行った。

 

一郎の父は、戦争や平和について深く考えた挙句の行動と思い、説得した。父が一郎に近付こうとすると、一郎は不発弾にハンマーを振り上げた。それを見た父が「死ねー! 死んでくれー!」と叫んだ。

 

夜になってマスコミが集まり、詩人やおかしな人たちが集まる。岡田裕介さんもチラッと出てた。

 

翌朝、屋上からスナイパーに狙われているのを知り、ついに一郎はハンマーを振り下ろした。

 

イメージ映像? 髪を切った一郎が学帽、学生服姿で学校に歩き出す。(終)

 

はぁ〜!? 他のサイトを見て、一郎があんな事件を起こしたのに元通りの日常に戻ったのだと知る。あの時点で死んだ一郎が見た夢かと思った。蔵出し名画座は、私には合わない作品が多いな。レアというかなぜDVD化されなかったのか分かる。