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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (1)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

昭和22年6月、純子(山口智子)の一家は、疎開先の和歌山県美山村の父の親友・雜賀久助桂枝雀)の家で暮らし、満州からまだ帰らぬ父を待っていた。村の運動会で、絶対に賞品の米一斗をとるのだと、大いに張り切る純子は、つや(白川由美)の息子の正太夫笑福亭鶴瓶)とペアを組んで、二人三脚に出場。運動会も盛り上がり、弟の昭(岩芝公治)たちの騎馬戦をみんなが見守る中、車に乗ったGHQらしいふたりの男が来て…。

NHK総合の夕方の朝ドラ再放送まで昭和作品なんて見るしかない! 山口智子さんが朝ドラヒロインで唐沢寿明さんとの出会いの作品というのは知っていても詳しい内容は全く知らない。昭和というか年が明けて平成になったので、平成初の朝ドラにもなります。関西のイメージのない山口智子さんがBK作品とも思ってなかった。

 

脚本・布勢博一 語り・杉浦直樹

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脚本の布勢さんは「たけしくんハイ!」や「天までとどけ」を書かれているので、面白いんじゃないかと思ってます。ただ、山口智子さんがかつて出ていたという意味で有名であまり作品の中身について語られてなかったような…? 今日からBSで始まった「マー姉ちゃん」の方が古いのに、面白かったという人が多い印象。

 

甲子園。高校球児たちの夢と憧れのグラウンドです。昭和63年の春には第60回の選抜高等学校野球大会が、そして夏には第70回目を数える全国高等学校野球選手権大会が行われました。この少女がこれから始まる物語の主人公です。小野純子。そして時代は彼女が18歳であった頃。昭和22年、そう、今から41年前の6月に遡っていきます。

 

昭和22年6月 

和歌山 美山村

 

モンペ姿に麦わら帽子の純子が川に降りて、弟の昭を呼ぶ。

純子「弱みそ! 満州のお父ちゃんに笑われるわ」

早速、朝ドラ名物川落ちする純子。罠にウナギが3匹かかっていた。

 

メェ~とヤギの鳴き声をまねて、ヤギを探す正太夫鶴瓶さん若いなー。今日の運動会の目玉賞品であるヤギを逃がしてしまい、純子も探すのを手伝う。

 

ひとりウナギを持って帰った昭はガキ大将の金太郎に運動会のことで絡まれたが、ウナギを持っているのを見つかり、盗られてしまった。

 

太夫と純子が家に帰ると、ヤギが屋根の上にいた。校長先生である久助がヤギの鳴きまねをして近付く。

 

純子の家は母、妹、弟がいる。このお母さん、「はね駒」では津田むめ先生だった伊藤榮子さんだ。

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「はね駒」ではたった数回の出番でした。

 

昭は金太郎にウナギを盗られて落ち込んでいた。母は金太郎の家からトマトやお米をたくさんもらっているからウナギくらいとあまり気にしていない。昭は疎開もんだからいじめられるから騎馬戦には出ないと言いだした。

 

疎開もんやさかいいじめられるんやないわよ。お前が弱みそやよっていじめられるんよ」と純子は言う。そう、昔はどうしてもいじめられる方に原因があるんだよという持っていき方だったね。弟の昭と妹の恭子は顔立ちが似てるように思う。ついでに母も似てる。

 

戦争は終わってるのに、疎開ものだといじめられる、父はまだ満州から帰ってこない。戦争を知らない脚本家だと終戦の日からいきなりもう戦争は終わったんだー!と明るいムードになるけど、戦争が終わってからこそしんどい毎日が待ってると言う描き方はやっぱり戦争を経験した人でないと書けない感じがする。

 

金太郎のいる牛山家は母・もも(藤山直美さん)と祖母・きん(庄司照枝さん)とひいおばあちゃん・うめの女所帯。金太郎が川でウナギを取って来たと言うと喜ぶ。もう一人のかきさんも後家4人と言ってたから親戚かな? 「男はみ~んな戦争でもってかれてしもて」という言葉が重い。

 

ももは運動会の障害物競走1等のミシン狙い。ズルしてでも勝ちたいと意気込む。

 

さ~て、いよいよ大運動会の始まりであります。戦争に負けた痛手も食料不足も忘れて、今日だけははめを外そうではないかという戦後2年目にして初めて迎える村を挙げての一大イベント。いや~、盛り上がってるようですね。

 

純子は二人三脚で正太夫と組んで挑むが、スタートしてすぐ転ぶ。スターターで太鼓をたたいてるのは生瀬勝久さん! またしても転んだ正太夫の手は純子の胸に…こんなラッキースケベ的なのいかにも昭和(昭和末期だけどね~、センスが昭和)。

 

そのレースの中、かきの息子の田丸が戦争から帰ってきた。かきは金太郎の祖母のきんの姉妹ということかな? 

 

田丸「村民の皆さん、おおきに! 牛山田丸ただいま無事にふるさとに帰ってまいりました! 国破れて山河ありです! うさぎ追いしかの山! 小鮒つりしかの川! 懐かしさでいっぱいです。牛山田丸ただいま帰ってまいりました!」敬礼してあいさつし、土下座して泣く。村民も温かく見守る。

 

騎馬戦。大人が馬で子供が上になってるのか。騎馬戦中にジープが乗り込み、GHQの男たちがやって来た。

 

ジョージ北川「騎馬戦はダメです。日本は平和国家になったのですから、剣道、柔道、騎馬戦、全て闘争的なものは中止です」

北川(細川俊之さん)は米軍の第6司令部の者だと名乗った。もう一人の男(高嶋政宏さん)は無言。

 

これが純子とこの青年・速水秀平の最初の出会いでした。

 

太夫の母が興園寺つや(白川由美さん)で久助は、つやの弟。

 

いや~、やっぱり昭和の朝ドラって結構1話から詰め込むよね。1回目で「はね駒」キャストが3人もいる。白川由美さん、伊藤榮子さん、細川俊之さん(ナレーション)。やっぱり昭和のノリが合ってるんだろうな、私は。