\ 年末年始に再放送! /
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) December 27, 2020
北野武さんが少年時代をつづったエッセイをドラマ化
『たけしくんハイ!』
<12月29日(火)~2021年1月3日(日) 午前7時20分~ 総合>
※1月1日の放送はお休みです
▼ダイジェスト動画https://t.co/xc0lwUGvuU#北野武 #ビートたけし #たけしくんハイ pic.twitter.com/jyfUWT63ZX
1985年7月15日~8月2日
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昭和29年(1954)東京都足立区、西野たけし(小磯勝弥)は小学生。ペンキ屋の父・竹次郎(林隆三)、しっかり者の母・真利子(木の実ナナ)、祖母・菊(千石規子)、長男・英一郎(趙方豪)、次男・秀二郎(松田洋治)と6人家族。たけしはグローブが買えず野球ではエラー、洋服もおさがりばかりでからかわれ、友達とはけんかが絶えない。家では優秀な兄たちに勉強の邪魔だと言われ、居場所がないたけしは学校に行かず…。
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たけし(小磯勝弥)はグローブが買えず、野球の試合メンバーから外されてしまい、お金欲しさに地面に十円玉が落ちてないかと探して歩く日々。ふびんに思った菊(千石規子)から、自分が教えた義太夫の月謝だとグローブ代をもらうが、いつの間にか値上がりしていた。クリスマスも大騒ぎして、昭和30年(1955)正月。竹次郎(林隆三)の旧友・古田(綾田俊樹)がやってくる。たけしは、お年玉がもらえるかと期待するが…。
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たけし(小磯勝弥)の家に、竹次郎(林隆三)の昔の職人仲間・古田(綾田俊樹)が訪ねて来て、新しく漆の会社を作ったから参加しないかと誘われる。借金の取り立てだと思った竹次郎と真利子(木の実ナナ)は安心し、古田に頼まれた出資金を調達しようと、子供たちのお年玉を取り上げる。嫌気がさした長男・英一郎(趙万豪)は家を出て下宿すると言い出し、困った竹次郎はたけしの学校の父親参観に行く前に景気づけと酒を飲んで…。
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長男の英一郎(趙方豪)がいないと、仕事の見積もりも出来ない竹次郎(林隆三)はまた酔って暴れ、真利子(木の実ナナ)はたけし(小磯勝弥)たちを連れて家出する。自宅が道路建設の区画整理の対象になるため補償金が入ると聞きつけた竹次郎は浮かれるが、真利子から、ここは借家だから補償金は入らない上に立ち退かなければならなくなる、と聞いて機嫌が悪くなる。そんな西野家に「マリコ」を訪ねてアメリカ兵がやって来る。
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立ち退きについて考えると、何の解決策も見出せず、イライラが募る竹次郎(林隆三)。真利子(木の実ナナ)も千葉まで借家を探しに行ったりするが、たけし(小磯勝弥)は友達の掃除当番を変わってまで電車の模型を貸してもらってきたりとどこ吹く風。借家問題で家庭が崩壊する寸前で、区画整理の計画から外れていることがわかり、安心する西野家。秀二郎(松田洋治)の合格祝いにたけしは垂れ幕を作り、屋根から垂らそうとして…。
「澪つくし」と同じ1985年の作品ですが、これは観ていた記憶があります。やはり、朝ドラは子供の頃は見る機会がなかったなー。
プロデューサーが「おしん」や「はね駒」の岡本由紀子さん 。オープニングは若き日のたけしさん自ら登場してあいさつ。「澪つくし」のさんまさんと一緒にひょうきん族やってる頃かな? わっかいなー。
お隣の大工のおかみさんが「おしん」の道子母の今井和子さんだったり、たけしのすぐ上の兄が松田洋治さんだったり、古道具屋は「はね駒」の駐在さんの田武謙三さんだったり。ドラマを見ていたはずが、毎回出てくるお隣さんは記憶になかった。
記憶の中だと家の中でケンカしてるシーンが印象に残ってるけど、結構ロケも多かったね。新聞を広げてるけど、字が読めない父・竹次郎にとって、たけしの兄は二人とも優秀で長男が東大に行っているというのが自慢。
自転車泥棒されて、泥棒を突き止めたけど、たけしの家よりもっと貧乏で自転車をくれてやった竹次郎。酒飲みでどうしようもないけど人情はある。
拾った10円をおまわりさんに差し出す。おまわりさんは自分の財布から10円をたけしに渡す。細かいシーンがあったかくて泣ける。
もっとガチャガチャケンカばかりしてうるさいドラマかと思ってたけど、意外としんみりしたシーンも多い。格差とかさりげなく描いているし、今のドラマは時代背景が違うと説明が多くなりがちだけど、そういうのもなくどんどん進むのもいいんだよなあ。
漆職人仲間の古田さんは「はね駒」にもセクハラ社長で出てたね。
6回まで終わった30日は、「たけしくんハイ!」から北野武さんの「ファミリーヒストリー」へ。前に見たことがあって、おととしの正月あたりだっけ?と思ったら2016年12月…そんな前?! ドラマでは3兄弟として描かれてたけど、長女と早世した三男の5人兄弟で、ドラマでおばあちゃんとして描かれいた女性は父方の叔母らしい。TV初出演のお姉さんもユーモアがあり面白い人だった。
母・さきは14歳で天涯孤独、祖母・うしとは奉公先で出会い、うしの息子と結婚するが、7か月後に息子は盲腸をこじらせて死亡。うしは甥っ子の菊次郎を連れてきた。ドラマでも嫁姑問題って何?ってほど仲良かったけど、うしさんがさきさんを気に入ってたんだね。
でも、菊次郎のことは調べても謎なことも多くて、うしと菊次郎は同郷だったんだろうけど、本当におばと甥の関係か分からない感じだった。
うしは義太夫を教える傍ら洋品店を開いていて、さきに手伝わせていたが、菊次郎が飲んで店をつぶしてしまい、うしはひとり、菊次郎とさきは長男次男を連れ夜逃げのように引越し。その頃、漆職人からペンキ職人へ。のちにうしとも同居。
「貧乏は教育で断つ」ドラマでは高等女学校出身という設定の母だったけど、天涯孤独で実業家のお屋敷でトイレ掃除ばかりをしていた母には教育の大事さが身に染みて分かっていたんだな。
貧乏なたけしがさらに貧乏な山上くんの家を破壊する。自分も貧乏でみじめな思いをしてるのにさらに貧乏な人をからかうような感じがリアルだよなー。
長兄の英一郎は本郷に下宿。本郷と言えば「はね駒」の小野寺家もあるね。この間のファミリーヒストリーを見ても、たけしさんはめちゃくちゃマザコンであまり父のことをよく言わなかったから、ドラマでもかなり母が有能に描かれてる。父も飲んだくれというだけじゃなく、小学校の外壁のペンキを塗ってくれたりしたんだそう(ボランティア)。
理不尽な父ちゃんなんだけど、林隆三さん素敵。木の実ナナさんもいいし、千石規子さんももちろんいい。やっぱり大人キャストがしっかりしたドラマっていいね。江戸っ子みたいなしゃべり方ができるのは、この時代くらいまでなんだよね。
秀二郎が高校入試を控えた頃、区画整理で立ち退き話が持ち上がって、秀二郎を高校に行かせず働かせたらいいという父とケンカする母。母の信条は「貧乏は教育で断つ」なんだから、そこは超えちゃいけない一線なのよ。
その後、秀二郎は高校に合格し、竹次郎はこっそり書き取り帳で字の読み書きを練習し始め、それを知った真利子は帳面に大きく三重丸をつけた。竹次郎からすると家族に知られたくなかっただろうけど、すごーく感動しました。
最後の最後に教育の大事さを知る竹次郎だった…けど、実際どうだったんだろう。ファミリーヒストリーでも菊次郎はミステリアスなままだった。義太夫を教えるうしさんは元々大きな粉屋の娘だったからそういう習い事ができて、家が没落しても後々教えることもできたんだから、やっぱり教育って大事。
銀河テレビ小説の再放送も見たいなー。 以前見た「夏の故郷」もこの枠だけど、総集編なんだよね。完全版も見てみたい。
「たけしくんハイ!」の前にやってた「父からの贈りもの」も見てみたいな。「はね駒」の脚本・寺内小春さん、プロデューサー・岡本由紀子さん、主演・斉藤由貴さん、原作は長岡輝子さんの自伝。父が細川俊之さん。
「たけしくんハイ!」は20分×15話。「父からの贈りもの」は20分×20話と長さもちょうどいい感じ。いや~いいものを見ました。