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ドラマの感想など

【ネタバレ】七年目の浮気

1955年 アメリ

 

あらすじ

マリリン・モンロー演じる美女の白いドレスが、地下鉄の通風口の風で舞い上がる場面で知られる傑作コメディー。結婚7年目のリチャードは、妻と息子を避暑地に送り出し、つかの間の独身気分に。折しも同じアパートに住み始めた美女に一目ぼれしたリチャードは、セクシーな妄想にとりつかれてしまう…。名匠ビリー・ワイルダー監督がブロードウェイの舞台劇を映画化、モンローの官能的でかわいらしい魅力にあふれた演技が印象的。

2021.4.27 BSプレミアムシネマ録画。じゃんじゃん見るぞ!

 

マンハッタン島

500年前、猛暑と湿気の7月になると妻子を避暑地に送り出し、男たちは狩りと漁に励んでいた。

 

現在。リチャード・シャーマンは妻のヘレンと息子のリッキーを避暑地に送り出した。リチャードはブレイディ出版社勤務。ドラッグストアで買えるポケット本が専門。社長はブレイディでリチャードは司令塔。彼が指示を出して25セントの本を売りまくっている。

 

古典文学をイメージチェンジ。「若草物語」を「乙女の寝室の秘め事」みたいな刺激的なタイトルと派手なカバーに変える。勝負は想像力。リチャードは他の男たちが妻子がいなくなった途端ハメを外すことに文句を言っていた。自身は妻の指示通り低カロリーの食事を摂り、禁煙を守る。

 

3世帯が住むアパートの1階で暮らすシャーマン家。家に帰ったリチャードは防腐剤の入った炭酸飲料を飲む。

 

突然家のブザーが鳴った。開けると金髪美女(マリリン・モンロー)が立っていて、2階のカウフマン家が旅行で留守の間、借りたという。表の鍵が開かないから、他の部屋の人に開けてもらうって別の映画でも見たな。

peachredrum.hateblo.jp

↑これかな。エセ日本人が怒ってるやつ。オートロックみたいな仕組み?

 

ご近所のよしみで1杯誘ってみようかなと考えるリチャードだが、明日の打ち合わせのための本を読み出す。7年間、一度も浮気してないと独り言を言うリチャードの前にヘレンの幻が現れ、笑い飛ばされる。

 

メガネのお堅い雰囲気の秘書のミス・モリスに迫られたとか盲腸で入院したときに夜勤の看護師ミス・フィンチに迫られ、ナースコースを押して医師や看護師に引き離してもらったとか去年の夏ウェストポートで過ごした時、ヘレンの親友・エレインに迫られたとか「僕には妻子がいる」と言ってるのに無理矢理キスされるのが好みのシチュエーションなのね。幻のヘレンが笑う。

 

本はなかなか読み進められない。10時にヘレンから電話。今日あった出来事を話し、電話を切る。

 

突然大きな物音がした。さっきまでリチャードが座っていたテラスのソファの上にトマトの植木鉢が落ちてきた。殺す気か!と2階に怒鳴ったリチャードだが、金髪美女が顔を出すと、これから飲まないか?と誘う。

 

妻に禁止されていたタバコを吸い、酒の用意をする。ヘレンがいなくなった途端、女を連れ込むのか?と我にかえるが、酒の1杯くらい…と開き直る。

 

妄想の世界

ピアノを弾くリチャードの前に色っぽいドレスを着た美女が部屋を訪れ、激しいキス…なーんて考えているところにブザーが鳴り、管理人がヘレンに頼まれていたじゅうたんを取りに来た。今はダメだと追い返す。

 

今度こそ金髪美女がピンクのパンツスーツで訪れた。飾り階段のあるシャーマン家はカウフマン家よりおしゃれだと褒めた。元々ひとつの部屋だったものを天井をつけて2部屋に分けた。リチャードは大きなグラスにマティーニを作って美女に出した。USカメラのモデルになってクラブを追い出された、今はピカピカ歯磨きのCMに出演中だと話す。

 

リチャードは美女には38歳と話していた。美女は22歳になったが誰にも祝ってもらえなかったと話した。美女が一旦部屋に戻ったので、家にあるUSカメラを確認しようとする。そこにヘレンからまた電話。リッキーが忘れたパドルを送って欲しいという内容だった。風呂があふれそうだと電話を切る。

 

シャンパンとポテトチップスを持参した美女は白いドレスに着替えてきた。なかなかシャンパンの栓が開かず引っ張り合う。リチャードが結婚していると知って、既婚者は欲望がないからステキだという美女。リチャードも何があっても求婚しないと笑う。

 

音楽のことは何も知らないという美女にラフマニノフを聴かせる。ポテトチップスにシャンパンを浸すと最高だと話し、あまりのってこなかった。部屋にあるUSカメラを見つけた美女は自ら開いて見せてくれた。どんな写真かは見せてくれないのね。

 

今度はリチャードの弾くピアノに美女も知ってる曲だと隣に座って弾き始めた。キスを迫るが、思い切り拒絶され、美女を部屋に帰らせた。自分の欲望に満ちた顔を鏡で見て恐ろしくなり、ベッドに顔を埋めた。

 

翌日、社長に妻子の元に行かせて欲しいと頼むが、今が一番忙しいと却下された。同じく妻子が避暑地にいる社長は夜遊びしまくりで楽しんでる。

 

打ち合わせに来た博士にタイトルは「セックスと暴力」とし、若い女性が襲われている絵を表紙にした。博士は内容とかけ離れたタイトルと絵に戸惑う。分析医の博士に自分の状況を話す。こんな女性ですとUSカメラを見せた。チラッと見えたのはビキニ姿でうつ伏せに横たわる美女。いい趣味だという分析医だったが、あとは病院に予約しろと帰って行った。

 

リチャードは美女が配管工事に来た男に2人の仲をしゃべり、その男がレストランでしゃべりニューヨーク中に噂が知れ渡るのではと妄想し始めた。あるいは美女がピカピカ歯磨きのCM中にしゃべって妻子に知られるのではと恐れ始めた。

 

リチャードが部屋に帰ろうとした時、美女の方から髪を洗ったのと話しかけられた。今夜は絶対一人で過ごすぞと誓う。シャワーを浴びながら、ヘレンが避暑地で会ったトム・マッケンジーとの浮気を妄想。トムに勝手に怒りを感じて浴室を飛び出し、カウフマン家の電話番号を調べて美女を映画に誘った。

 

映画の帰り、あまりにも有名な地下鉄の通風口の風でスカートが舞い上がるシーン。そしてピカピカ歯磨きの話からキスを交わす。ん? これ妄想? 一緒に帰ってきてエアコンの効いた部屋に招き入れてるから妄想じゃないのか。

 

美女は今夜泊まりたいと言ってきた。単に美女は涼しい部屋で過ごしたいだけ。お礼に朝食を作ると言われて大喜び。深夜1時半、明かりが見えたと言って管理人が再び訪れた。しかし、美女の足が見えていて、事情を察して出ていこうとした。リチャードは誤解されたくないとトマト鉢を落とした上の階の女性だと紹介して、管理人にトマト鉢を持っていってもらい、そのまま美女も帰した。

 

美女が帰って、どうやってパドルを送ろうかアタフタしているところに天井の羽目板を外した美女が降りてきた。その後、ソファで寝ていたリチャードが目を覚ますと、天井は開いたまま。美女は寝室のベッドで寝ていた。

 

お湯を沸かし、トースターでパンを焼き、オレンジを絞りながら、美女の収入源が気になり、管理人とグルでお金を搾り取られるのでは!?と妄想。リチャードは真っ黒に焦げたパンにバターを塗るが、パンはボロボロに崩れた。

 

ヘレンが銃片手に乗り込んできた。ヘレンに銃を向けられ、階段を上がっているところを撃たれる…妄想。最後にタバコが吸いたいとフラフラになりながら探す。ハンサムのキザ男より部屋の隅にいるようなリチャードみたいな人がいい、私があなたの妻なら嫉妬するわとキス。え? え? え?

 

部屋のブザーが鳴り、トムが訪れた。ヘレンとトムの妄想浮気を思い出して離婚の申し出だと勘違いして怒り出すリチャード。怒りに任せてトムを殴り、失神させた。じゅうたんを取りに来た管理人にトムを運び出させ、リチャードはリッキーのパドルを持って、美女に部屋を自由に使っていいと言い残して部屋を出て行った。(終)

 

冴えない中年男性の妄想を映像にしました〜的な。若くてきれいな金髪美女がハンサムよりあなたみたいな人が好きってなんだよ。最後の一線を超えることなく妻子の元へ行ったリチャードは可愛げのあるいい男って感じなのかな。初めてマリリン・モンローの映画が見れたし有名なシーンが見られたのはいいけど、微妙〜かな。

 


The Seven Year Itch (1955) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers