徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】ティファニーで朝食を

1961年 アメリ

 

あらすじ

NYの安アパートに引っ越してきた自称・作家のポールは、別の階に住む若くて美しいホリーと知り合う。社交界に出入りするなど遊び好きなホリーだが、どこか純真で無邪気。一流の小説家を目指していると言いながら裕福な女性のパトロンの厄介になっているポールだが、やがてポールはホリーに心を惹かれ、彼女と何気ない気持ちで関係を持つように。実は彼女は地方にいたころに結婚していて、彼女のアパートに夫が訪ねてくるが……。

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2020年11月のBSシネマ。オープニングはムーンリバーが流れて優雅な感じ。朝帰り?のホリーがタクシーでティファニー前で降りて、紙袋に入っていたクロワッサンを取り出して食べる。

 

自宅アパートに帰って玄関のブザーを鳴らす。アパート一室で大きな提灯が映ったかと思えば、ハリウッド的日本人! 同じアパートの住人で鍵をよくなくすホリーを怒っていた。黒縁メガネ、出っ歯、でも顔は西洋人で名前はユニオシ。

 

ホリーの飼っている茶トラの猫がよく訓練されてる感じ。でもあまり猫に訓練させてる感じが好きじゃない。猫はそのままでかわいい。

 

これから眠ろうとしているホリーの元に男が訪ねてきた。上の階に引っ越してきたポールで今日が木曜日と気付き、ホリーは慌てて出かける準備を始めた。出かける時、ポールもアパートから出てきて、年上の女性・室内装飾家のフェーレンソン夫人と親しそうにしていた。

 

そのまま出かけたホリーは帰ってきた時、また騒がしくして上の階の住人・ユニオシに怒鳴られた。これから部屋に怒鳴り込みに行くというのでベランダから非常階段で上の階のポールの部屋へ忍び込んだ。ポールは裸でベッドに寝ていて、フェーレンソンはお金を置いて出て行った。ホリーは弟のフレッドに似ていると親近感を持った。ポールの職業は作家だがヒモ状態。

 

ホリーは14歳で家出、弟のフレッドは軍隊。フレッドが除隊するまでお金を貯めて、メキシコで馬を飼うのが夢だと話したホリーは、朝の4時半になったのに気づいてベッドに入れてとポールの肩にもたれて眠った。夢を見て泣いていたホリーに理由を尋ねたが、干渉しないで!と出て行った。

 

ポールが買い物から帰ると、ゆうべはごめんなさい。今夜6時、うちに飲みにきてというメモがあった。その日はフェーレンソンも夫が急に帰ってきて会えないと言われ、ホリーの部屋へ。ホリーの部屋の鳥籠に入ったオウムは剥製。うるさかったから仕方ないと部屋にいた男が話してたけど、昔のこういうギャグ?嫌い。

 

ホリーの部屋には男女がたくさん集まりパーティーをしていた。女優志望だったホリーは突然ニューヨークに引っ越した。それにしても足の踏み場もないくらい人が集まっている。男女問わずみんな喫煙率高い。あんまり騒がしいのでついにユニオシが警察を呼んだ。ポールは非常階段から自室に帰った。

 

シンシン刑務所のサリー・トマトに面会に行くホリーと同行するポール。サリーはマフィアのボスで仲間へのメッセージを天気予報で伝えた。

 

窓辺でムーンリバーを歌うホリー。自室から見ているポール。素敵な歌声。

 

フェーレンソンからアパートの前に立っている男が昨日の午後にもいて、夫が雇った探偵かもしれないと言われたポールは探りを入れると言って、男に話しかけた。男はドク・ゴライトリーと言って、ホリーの夫だと言った。テキサスで獣医の傍ら農場をやっていて、最初、ポールがホリーの父親と思うほど年上で14歳で後妻になったという。

 

ポールに協力して欲しいと言い、ポールがドクとホリー(本名・ルラメイ)に会わせた。あと4ヶ月で除隊になるフレッドを一緒に待とう、一緒に来ないならフレッドを引き取らないとドクは言うが、愛しているけど私はもうルラメイじゃないといい、ドクに同行しなかった。

 

ホリーはポールと飲みに行った。舞台では女性が服を1枚ずつ脱いでいた。女の客もいるストリップ? 

 

酔っ払ったホリーと帰ってきたホリーは金持ちの男と結婚してフレッドを引き取ろうとしていた。金持ちの男と結婚するならドクでいいんじゃない?とか思ったりして。

 

翌日の新聞で金持ち男が別の女性と4度目の結婚したと知り、思わず笑顔になるポール。ポールは作品が一つ売れ、お祝いに出かけようと誘いにきた。手をつないでニューヨークをデート。ティファニーに入り、ウィンドーショッピング。何か買ってあげるよと言ったが、ホリーは小切手には手をつけない方がいいと遠慮した。

 

店員に10ドル以内で買えるものと言うと、最初は純銀製のダイヤル回しを勧められたが、結局スナック菓子のおまけのリングに刻印してもらうことにした。

 

図書館の本に勝手にサインを書いたり、雑貨屋で万引きしようとホリーが提案して、お面をつけたまま店外に出るなど初体験尽くしのデートを楽しんだ。うーん、万引き…

 

ホリーのベッドで目を覚ましたポールの目にはオブジェに飾られたお面が目に入った。ホリーの姿は見えない。しかし、フェーレンソンが階段を登っていくのが見えて、慌てて非常階段から自室に戻った。フェーレンソンに別れを切り出すと、1000ドルの小切手を与えようとしたのでポールは完全に気持ちが醒めた。

 

ポールは外へ出てホリーを捜した。図書館で本を読み耽るホリーはポールに対して冷たく、愛してると告白しても、ホセという南米の男と結婚すると言い出した。他の男と一緒にするなと50ドルの小切手を押しつけてポールは去って行った。

 

ホリーとホセが帰ってきたところに出くわしたポール。軽く挨拶をして通り過ぎたが、気になって部屋の前に立つと、ホセが扉を開けて助けを求めてきた。ホリーは部屋で暴れて物を壊していた。猫が乗っかっているクロスをサッと引いて、猫がクローゼットに投げつけられた。だからー、こういうのが嫌なんだよな。電報を読んで急に荒れたホリー。電報にはフレッドが基地内の交通事故で死亡したと書かれてあった。

 

ポールはホリーの部屋に招待された。料理をし、編み物をしているホリーはホセとブラジルに行くつもりでいた。鍋が吹きこぼれて爆発。二人は外に食事に行った。

 

部屋に戻るとポールもホリーも手錠をかけられ、外に出るとマスコミに写真を撮られた。サリーの麻薬密売に加担したとして拘留された。ポールはその場で釈放されたが、ホリーはパーティーに来ていた男の世話で釈放された。

 

ポールがホリーを迎えにきた。タクシーの中でポールはホセの手紙を読み上げた。問題を起こしたホリーとは結婚できないという手紙だった。それでも南米行きの飛行機に乗るというホリー。ポールは再び愛してると告白し、南米には行かせないと言った。ホリーはタクシーを止め、猫を外に出した。雨の中だよ(涙)。

 

ポールはホリーの態度に怒り、タクシーを降りた。ホリーもタクシーを降り、雨の中、猫を捜した。物陰にいたびしょ濡れの猫。ポールが現れ、猫を挟んで熱烈キス。(終)

 

うっ、水が嫌いな猫ちゃんがびしょ濡れにされたんだ…と別の意味で涙が浮かんだ。感動の道具として動物を使わないで欲しい。ユニオシが人種差別的だという批判もあるという映画だそうだけど、そっちより猫が芸達者なだけに可哀想になっちゃって。これぞ的外れな感想だな〜。オードリー・ヘプバーンの顔もスタイルも、ポール役のジョージ・ペパードの顔もめちゃ好きだったけど、万引きといい現代の価値観で語ってはいけないけど、それにしても気になるところがありすぎる映画だった。

 


Breakfast at Tiffany's (1961) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers