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ドラマの感想など

【ネタバレ】足ながおじさん

1955年 アメリ

 

あらすじ

フレッド・アステアレスリー・キャロン共演。世界中で今なお愛読されているジーン・ウェブスターの名作を、優雅な踊りと歌でロマンチックに描くミュージカル映画の傑作。ニューヨークの大富豪ペンドルトン3世は、フランスの孤児院で出会った快活な娘ジュリーに興味を抱き、正体を明かさないまま彼女にアメリカの大学で教育を受けさせることに。ジュリーはペンドルトンを“足ながおじさん”と呼び、感謝の手紙を書き続けるが…。

2021.3.15 BSプレミアムシネマ録画。日曜の朝に楽しい作品を見たくて選びました。

peachredrum.hateblo.jp

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最近、古い映画を見てきたせいか近代的なビルと車で今っぽく感じる〜。66年前ですが。

 

“ペンドルトン家 美術館 一般公開中”

 

ドラムを叩くジャービス・ペンドルトン(フレッド・アステア)は34もの会社を経営している。この間観た「若草の頃」はちょっと物足りなく感じたのは、歌はあったけどダンス要素が足りなかったからかもとアステアのダンスを見て思った。

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フランスに行ったジャービス一行。荷馬車とすれ違った自動車がぬかるみにハマった。ジャービスはこの先で電話を探すと言って一人歩いてジャンヌ・ダルク孤児院へ行った。

 

そこでジャービスは孤児院の中にいる子供の扱いがうまいジュリーに見入る。院長に会うが、電話はなく、庭師の車を借りるといいと言われた。これ1955年か? もっと昔? 小説が発表されたのは1912年。

 

ジュリーのこの先は妻を亡くした農夫と結婚すると院長に聞いて、アメリカ大使館に行き、孤児で18歳のジュリー・アンドレを引き取りたいと言うジャービス。しかし、18歳の女性を引き取るということは動機は純粋でも誤解を受けると周囲の人間に止められる。

 

そこでジャービスは匿名でペンドルトン奨学金を使って、養子ではなく資金援助することにした。ジャービスマサチューセッツ州のウォルストン大学の評議委員もしており、寄付金も十分していることから、その大学に入れようと決まった。

 

ジュリーは院長からアメリカの大学に行けると聞かされ喜ぶ。先方からの条件は父親と思って月に1回手紙を書くこと。勉強の進み具合を報告する。住所は“ジョン・スミス様 ニューヨーク私書箱3642”。子供達は庭先でアメリカ車がきているところを見ていた。ジュリーがどんな人か聞くと、顔はわからないけど背が高くて足がすごく長いと語った。帽子をかぶってたと言われて、ジュリーは黒板に足ながおじさんの絵を描いた。

 

一人アメリカにやってきたジュリー。女子大生の服装を見るとさすがに1912年じゃないだろう。歌で歓迎される。同室になった女の子たちはどっちもお金持ち。ジュリーは小さなトランク一つでやってきたが、部屋にはジョン・スミスから大きなトランクが2つ届けられた。中は高級店のドレスや服がたくさん入っていた。

 

夜、ジュリーはジョンに手紙を書いた。ジャービスの女性秘書?のプリチャードが手紙を読んだが、ジャービスの部下のグリッグスはそのままファイルに保管しようという話になった。ジュリーは手紙の返事がないことを不満に思い、機械に手紙を書いてるみたいだと書いてきた。

 

プリチャードは不憫に思い、誰かが返事を書いたら?とグリッグスに言う。グリッグスはそっけない文言をプリチャードに書かせた。グリッグスはジャービスがジュリーに無関心なことに怒りをぶつける。グリッグスがあえて見せなかったわけじゃなく、ジャービスが無関心なせいだったのか。

 

グリッグスに言われたせいもあり、ジャービスは仕事の電話を取り次がないようにいい、ファイルに保管された2年分の手紙を読み始めた。“足ながおじさん”がどんな人か想像し、テキサスのお金持ちかもという文章からカウボーイハットをかぶって踊るジャービス。世界に知られたプレイボーイかもという文章から燕尾服でたくさんの女性に言い寄られるジャービスのダンス。

 

やっぱり天使みたいな人がいいという文章からジュリーの後ろについて守るジャービス。天使の格好じゃなく燕尾服ですけどね。物語上は出会っていないジュリーとジャービスが息のあったダンスを見せる。当時56歳のアステアと24歳のレスリー・キャロン

 

ジャービスは手紙の返事を書かずに、姪の顔を見るという口実で大学のダンスパーティージャービスの義姉と共に行き、姪のリンダに会った。ジュリーと同室のサリーはジャービスの顔を知っていて一緒に踊った。

 

ジュリーがダンスの順番でジャービスに話しかけてきた。ジャービス=ジョン・スミスと分かっていない様子。外にはジャービスの祖父の大きな銅像があった。ジュリーは両親が公爵だったけどヨットの転覆事故で亡くなったと話した。「赤毛のアン」的な妄想の話?

 

ジュリーは大学を卒業したらジョン・スミスと暮らすつもりだとジャービスに言い、驚かせる。なぜ返事がないのか?と聞くジュリーに手が不自由じゃないのかと返すジャービス。そこにジュリーを好きなサリーの兄のジミーが来て連れて行き、ダンスを始めた。

 

ハプニングからダンスの輪に加わったジャービスはジュリーと息のあったダンスを見せた。失礼だけど、見た目はおじさまだけど、ダンスは軽やか。ソロも最高。

 

ジャービスはグリッグスにジャービスの名前でレコードを送るように言った。ジミーが卒業1ヶ月前に南アフリカ鉱山技師の話が流れて落ち込んでいると聞き、ボリビアの錫鉱山を紹介した。

 

ジャービスはジュリーとリンダをニューヨークに招待したが、リンダは鼻風邪を引いて、ジュリーだけが来た。

 

夜、夜景がきれいなテラスで正装して軽くお茶してダンス。キャスターのついたテーブルの上にジュリーを乗せてクルクル回したりすごい。朝刊が届いたということは朝まで踊ってたということ? でもジャービスはおやすみと言って部屋を出て行った。

 

オフィスでジャービスが大きな宝石のついた指輪を準備して朝食に向かった。ジュリーに求婚するつもりらしい。ジュリーと昨日のテラスで朝食を取る。たまたま隣の部屋に泊まっていたアメリカ大使もテラスにでていて会話を耳にし怒って部屋に電話をかけてきた。

 

「ゆうべはすばらしかった」という会話から不適切な行動をとれば国外追放だと怒る。親戚の叔父としてプロポーズしようとしていると言うが、まあ誤解されるのも無理ないよね! 

 

ジャービス国務省の絡みで部屋に戻れなくなったとジュリーの部屋に電話をかけ、そのまま会わずに帰った。

 

卒業式を1週間後に控え、部屋の片付け。ジャービスはその後、外国を旅し、ジミーはニューヨークに戻され、給料2倍の仕事をしている。ジュリーは“足ながおじさん”に会いたいと手紙を書いた。

 

ジュリーの想像の世界? ジュリーがバレリーナになって踊る。たくさんのバレリーナと踊るジュリーを観客席でジャービスがオペラグラスで見ている。予約席にいるはずのジャービスの元へ向かうジュリーだが、ジャービスの姿はない。チャイナタウンっぽい食堂でチャイナ服の金髪美女2人と同じテーブルにいるジャービスを見かけて、ダンスをするジュリーだが、ジャービスには無視され、他の席の男が寄ってきた。

 

場面もジュリーの衣装も変わり、サーカス団みたいな派手な全身タイツたちと踊るジュリー。スーツ姿のジャービスは遠くで見てるだけ。ジャービスが世界各国を旅して、それが新聞記事になっているから切り抜きをし、それであんな夢を見たってことかな?

 

プリチャードはグリッグスを病気ということにしてジャービスを呼び寄せようとグリッグスに話した。卒業式に出席したプリチャードはジュリーを見て涙を流す。プリチャードはジョン・スミスの使いだとジュリーの部屋を訪ねた。

 

オフィスに戻ってきたジャービスはグリッグスに足ながおじさんとして会えと言った。しかし、会いにきたのは姪のリンダでジミーと結婚すると言った。

 

プリチャードはジュリーをペンドルトン美術館に案内した。ジュリーとジャービスは再会。ジャービスはジョン・スミスに求婚の許可を取りに来たと言い、ジュリーとホールで踊る。(終)

 

まーた歳の差婚かー。どうも苦手です。フレッド・アステアはステキなおじさまですけどね? やっぱり若い女性が好きになるという展開がちょっとなあ〜。「あしながおじさん」の原作もなんとなく知ってるけど、若い女性がおじさんにポーッとなっても諌めるのが大人の男じゃないのかあ?と自分が年取るほど嫌悪感が増してくる。

 

世界名作劇場の「私のあしながおじさん」はヒロインが13歳。ジャービスは27歳の青年実業家ということになっているらしい。原作でもヒロイン18歳。ジャービス32歳。それほどの差じゃないのね。でもさあ〜やっぱりこういうのって、おっさんドリームな感じがして、ダンスは素晴らしくても話は好きじゃないな。おばさんと青年ももちろん嫌い。歳の差が苦手なんです。