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ドラマの感想など

【ネタバレ】見知らぬ乗客

1951年 アメリ

 

あらすじ

巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督が「太陽がいっぱい」の作家パトリシア・ハイスミスの小説を映画化。レイモンド・チャンドラーが脚本を手がけ、交換殺人の計画に巻き込まれてしまった男の恐怖を描く傑作サスペンス。テニス・プレーヤーのガイは、列車に乗り合わせた見知らぬ乗客から声をかけられる。ブルーノと名乗る男は、ガイが妻と不仲だと知っており、ガイの妻と自分の父とを互いに殺害する完全犯罪を持ちかけるが…。

2021.6.16 BSプレミアム録画。

 

電車内で足がぶつかって出会った男達。ガイ・ヘインズというテニスプレーヤーにブルーノ・アントニーという男が話しかけた。ブルーノはゴシップ好きでガイが離婚を望んでいることまでズケズケ聞く。

 

ブルーノは大学を3度も放校されるほど、素行の悪い男で父親を憎んでいた。ガイの妻の悪口も言い、交換殺人を持ちかけた。ガイは笑って相手にせず、そのまま列車を降りた。

 

食堂車のテーブルの上にライターを忘れて行ったガイをニヤリと見送るブルーノ。

 

列車を降りたガイは店で働く妻に再会。1年ほど前に妻から離婚を切り出したものの今度は一転離婚に応じないと言い出した。ガイには新しい交際相手もいたため殺意が湧く。

 

ブルーノはお金持ちのボンボンで母親に甘やかされ、父親には反発していた。ガイに電話をするが、ブルーノと名乗ると切られてしまった。

 

ガイの妻・ミリアムは2人の男とバスに乗った。後をつけるガイ。遊園地に入って行ったので、そのままついて行った。

 

ミリアムの目につくよう後をつけるガイ。力比べでガイは力のあるところを見せつけ、メリーゴーランドでもすぐ後ろに乗った。“愛のトンネル”という2〜3人乗りの舟で移動するアトラクションでもすぐ後をつけた。岸辺に着いたところで1人になったミリアムを絞殺。ブルーノはすぐに舟で戻った。

 

列車の展望車で移動中のガイは1人歌を歌うコリンズ教授に出会った。

 

家に着いたガイに何者かが声をかけてきた。ブルーノはミリアムのかけていたメガネを渡した。ライターも忘れず拾ってきたよと話しかけてきた。すぐに警察に届けようとしたガイを2人で計画立てただろう? 警察に行っても手錠が待ってるだけと止めた。

 

ガイは君など知らないと言って家の中に入った。恋人のアンから知らせを受け、会いに行ったガイは、アンの部屋に入るなりキスをした。

 

上院議員のアンの父親からミリアムが亡くなったことを知らされた。ガイはワシントン行きの列車に乗っていてデラウェア大学のコリンズ教授と会ったことも話すと、アンの家族は安堵した。

 

警察署を訪れたガイ。そこにはコリンズ教授も呼ばれていた。しかし、パーティーで飲みすぎたコリンズ教授は車内の出来事を覚えていなかった。ボルチモアからなら列車にも乗れると刑事に疑われていた。今も刑事に尾行されていて、アン達の家族のもとに身を寄せた。

 

試合も棄権するつもりだったが、いつも通りにした方がいいと言われ、試合に出ることになった。ブルーノも電話や尾行、手紙を書いてきたり、行く先々に現れた。

 

ブルーノはアンと一緒にいるガイに話しかけた。テニスコートの観客として現れたかと思えば、アンと同じテーブルについて親しげに話したりしていた。アンや妹のバーバラの前ではテニスファンでガイの試合を追いかけていると挨拶した。

 

パーティーにも顔を出したブルーノは、アンの父親やいろんな人に話しかけて殺人について語ったりしていた。しかし、殺したミリアムと同じようなメガネをかけたバーバラを見ると、気を失って倒れた。

 

ガイは目を覚ましたブルーノに怒り、君が好きなんだと近付くブルーノを殴った。バーバラもブルーノのただならぬ雰囲気を察し、私を殺す気だとアンに訴えた。

 

アンはガイがブルーノに頼んで殺させたのか尋ね、ガイは交換殺人を持ちかけられたことをアンに話した。ここで直球で聞くアンもいいし、正直に話すガイもいい。

 

ガイはブルーノの父親を訪ねると言ってブルーノに電話をかけた。何か作戦?と思ったら殺しに行ったの!? 家に忍び込むと怖そうな犬に唸ってきたが、怯まずにそのまま階段を登ると手の甲をなめた。

 

部屋に入り、ガイはあなたの息子について話があります、と話しかけたが、明かりがつき、ベッドにいたのはブルーノだった。しかるべき病院に入るべきだとガイは帰ろうとした。ブルーノは後ろから拳銃を持ったまま、後ろを歩いてきたが、母親が寝ているから撃たないと送り出した。

 

アンはブルーノの母親に話に行くが、ちょっと度が過ぎるとか冗談だとか本気にしない。その上、母親が席を外すとブルーノがガウン姿で現れた。殺人の証拠としてガイのライターを持っていると言うブルーノはアンに帰るよう促した。

 

アンは試合前のガイに会いに行った。ブルーノはライターをミリアムの殺人現場に置くつもりだろうと考え、ガイが試合を棄権すると刑事の尾行がつくから私が行くと言ったが、ガイは考えがあると言って試合に向かった。

 

第1セット ガイの勝利。

 

ブルーノは列車で遊園地へ向かう。

 

第3セットの途中、バーバラは抜け出し、タクシーに乗ったが、アンの隣に戻ってきた。

 

ブルーノは道路の排水溝にシガレットケースを落としたと言って騒いでいた。手を突っ込んで触りかけたもののさらに下に落としてしまった。しかし、なんとか手にした。

 

試合は白熱したものになったがガイが勝利した。試合が終わってすぐに試合会場を後にしたガイは刑事の尾行を振り切り、タクシーの中で着替えた。

 

メトカフ行きの切符を買って列車に乗り込んだ。ブルーノは遊園地に着いて日没を待っていた。ガイも遊園地へ。

 

日没後、“愛のトンネル”に並ぶブルーノ。ガイも“愛のトンネル”に向かう。“愛のトンネル”からメリーゴーランドに向かったブルーノに向けて刑事が発砲。メリーゴーランドの操縦士が撃たれて倒れてしまい、メリーゴーランドが高速回転を始めた。ブルーノを追いかけたガイともみ合いになった。老人がメリーゴーランドの下から回り込んで操縦席に行き、止めたもののメリーゴーランドは大きく傾いて、振り落とされた者がいたり大惨事になった。

 

ガイは無傷だったが、ブルーノは下敷きになり、今にも死にそう…なのにこの期に及んで助けられなくてごめんなどとガイが犯人であるかのように振る舞い、息絶えた。しかし、ブルーノの手にはガイのライターが握られており、ガイの疑いは晴れた。

 

後日、アンとガイが列車に乗っていると、「ガイ・ヘインズさんですか?」と話しかけられたが、余計なことに巻き込まれないよう無視して場所を移動した。(終)

 

はー、ガイもアンもブルーノの言うこと聞かなくてよかった〜! スッキリした。それにしても、高速回転するメリーゴーランドを見て「十年愛」というドラマを思い出したよ。もしかして元ネタこれだったのかな?

 

 


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