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【連続テレビ小説】あぐり (133)「立ち直る力」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

昭和22年、あぐり田中美里)の新しい美容院が完成し、戦争で夫を亡くした沢子(三浦理恵子)と再びいっしょに働き始める。学校を辞めた淳之介(山田純大)は、ジャズピアニストとなった諒子(大路恵美)とカフェ・セ・ラ・ヴィで再会するが、諒子には三枝(高山宏)という恋人がいた。淳之介が小説を書けず自室で寝転んでいると、燐太郎(野村宏伸)が『婦人現代』のバックナンバーを差し入れてくれ、それを読んだ淳之介は…。

昭和22年(1947)夏

チェリー山岡の紹介で実業家の沢田に出資してもらい、ついにあぐりの新しい美容院が完成しました。

そして、あぐりの店が再開すると聞き、戦争未亡人だった弟子の沢子が駆けつけ、再び一緒に働くことになりました。店の規模は小さくなりましたが、熱を使う電気パーマに代わり、薬品でパーマネントをかけるコールドパーマをいち早く手がけるなど新しい美容の時代へ再出発したあぐりでした。

 

カーネーション」では戦後、東京にパーマネント機を買いに行ったという話があったけど、あぐりの店はホントに最先端だなー。

 

だけど、戦前のあのおしゃれなビルが建物疎開でなくなったのが今でももったいない。新しい店の壁には「山道を コロリ横切る 夏蜜柑」と書かれた色紙が飾られた。健太郎が最近俳句を初めて生き生きしている。戦後、戻ってきた沢子はさらっと戦争未亡人と言ってたけど、結婚式を挙げた木村さんは亡くなったのね。辰子さんは割と丁寧なお別れ描写があったから再登場はないの? 寂しい。

 

潮干狩り

帰りに

妻の墓参り

 

健太郎が「季語がのう、2つも入っとるんぞ」と世津子に電話をかけていた。世津子は俳句に季語は1つとか潮干狩りは春の季語で、お墓参りは秋の季語だと教えるのだが、「だが、どうじゃ、見事な出来栄えじゃろうが!」と全然分かってない。健太郎は俳句という生きがいを見つけたが、世津子はどうなんだ?と尋ねる。「戦争が終わって新しい時代が始まるんです。私みたいな古い人間が通用するとは思えませんよ」と言った。

 

南は弁護士として、尚久は建設業界でそれぞれ夢を持って取り組み始めたが、淳之介はイマイチパッとしない。「お前見てると、イライラするんだよ、本当に!」「淳之介、お前、これからどうするんだ? 何がしたいんだ? 大学へ行ったり行かなかったり学校の先生も長続きしない。小説を書いたと思ったらこんなとこでふらふらおだをあげてる。はっきりしろ! お前は」

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淳之介が責められてる中、諒子がバンド仲間と来店し、ジャズの演奏を始めた。尚久はなおも諒子のことまで責める。いやー、正直もう諒子のことはどうでもいいです。「本当は今でも諒子のこと好きなんだろ?…だろう?」

 

カフェ・セ・ラ・ヴィの店内はサラリーマンっぽいシャツの男ばかりで、酔っ払いが「ほら『東京の花売娘』。なあ!」と流行歌のリクエストをした。リーダーの三枝は怒ってトランペットをケースにしまった。世津子が「あのお客様、流行歌はご勘弁ください。この人たちはジャズを演奏するために来てるんですから」となだめるが、他の客まで、いいからやれよ!などとはやし立てるので、諒子がピアノで演奏しながら歌い始め、客も一緒に歌い始めた。

 

♪青い芽を吹く 柳の辻に

花を召しませ 召しませ花を

どこか寂しい 愁いを含む

瞳いじらし あの笑くぼ

 

閉店後、高山は店内の片づけ。世津子と淳之介がカウンターで語り合う。「昔はあんな客いなかったのに…」。世津子さんの言うとおり。

 

淳之介は世津子と健太郎がなぜ別れたのか聞いた。「ぶどうが発酵してやがて濁りが消えて透き通る。そして芳醇な香りのぶどう酒になる。でもねお互いそれまで待てなかったのよ。待ちきれなくなって飲んだらただ酸っぱいだけだった。そういうことかなあ」。あのジュンノーちゃんとこんな会話をするとは!

 

世津子にも諒子のことを聞かれて「さあ…」と答えた淳之介。「ねえ、その『さあ…』っていうのはね、その辺の若者の言う言葉よ。モノを書く人は自分の恋の話は自分の言葉で語りなさい! でそれを書くの。いい? 小説を書くっていうことは自分をさらけ出すことなのよ。あなたのお父さんは見事にさらけ出していたわよ」と世津子にハッパをかけられる。

 

淳之介は諒子を思い浮かべながら原稿を書くが、うまくいかずに原稿をぐしゃぐしゃにする。「何がしたいんだ?」と寝っ転がっていると、「あっ! 紙無駄にしてる!」と和子と理恵が風呂敷包みを持って来た。この、和子と理恵、結構長いね。

 

風呂敷包みには燐太郎からの手紙と雑誌が入っていた。「知人の古本屋が焼け残ったものを譲ってくれました。君のお父さんやお母さんが若かりし時代のものです。何かの参考になればと思います」。「婦人現代」がたくさん。淳之介は世津子の所に持っていき、特に最終号すてきでしたと「この続きはどうするんですか?」と聞く。「さあ…」と返事をする世津子に、「『さあ…』は駄目ですよ。僕にこの続き作らせてください。一緒に作りましょうよ」と語りかけた。

 

「駄目よ…。私もうそんな元気ないわ」と弱気の世津子に「後は任せたよ…」とお父さんの声が聞こえたとエイスケの真似をした。「『淳…後は任せたよ』って…。世津子さんがいなきゃ続きは作れませんよ」という言葉に世津子はひとり「婦人現代」を読んでいた。

 

世津子「『婦人現代』…」

エイスケ「どう? 気に入った?」

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今日は久々回想シーンのエイスケさんが見られました。この回は、沢田とチェリーの関係、真知子が補導、墓石屋さんの出資などなど盛りだくさんだなー。

 

数日後

世津子がエイスケの仏壇にお線香をあげに来て、「婦人現代」を復刊するとあぐりに報告した。「『婦人現代』はね、常に新しい時代の担い手なの」と世津子が言ってるところに淳之介が「婦人現代」で働きながら小説の勉強をする事にしたと宣言。大学も辞めたと言う。

 

あぐりは仏壇のエイスケに話しかける。「『後は任せる』…。本当にそう言ったの?」仏壇の写真は転がり落ち、あぐりは拾い上げて「本当かなあ?」と言いながら嬉しそう。

 

やっぱり子供が大きくなると子供中心になるものだね。あぐりの出番が少なかった。そこがちょっと寂しい。だって諒子との関係とかもう何の興味もない。

 

8/28 「1億3000万人のSHOWチャンネル」という番組で生田斗真くんがゲストで「あぐり」の話をしているというのを見かけて、Tverで見ました。安吉との別れで大泣きしたしたというエピソードを雑誌でしていたことから、そのシーンを実際に見る。

「僕たちずっと友達だぞ」のシーンを流すと(権利の関係で生田斗真くん以外イラスト)号泣してたのは安吉で、生田くんは涙を流してなかった。

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「安吉だったんじゃ?」といじられてたけど、ファンの方がリハーサルで泣いてたんじゃというのを見てなるほどーと思いました。好きなドラマの裏話聞けるっていいな。