1940年 アメリカ
あらすじ
ビビアン・リー、ロバート・テイラー共演。名匠マービン・ルロイ監督が、愛し合いながらも戦争によって引き裂かれてしまう悲恋を描くメロドラマの古典的名作。第一次大戦下のロンドン。陸軍大尉のロイとバレエの踊子マイラは、空襲のさなか、ウォータールー橋で出会う。互いに強くひかれ合った2人は、結婚の約束をするが、その直後にロイは出征となり、やがて、マイラのもとにはロイが戦死したという知らせが届いてしまう…。
2021.2.18 BSプレミアムシネマ録画。
1939年9月3日 英独開戦の日。ハッ! 戦争映画か、これ。割とこの枠は戦争映画と西部劇が多いけど避けてたのに。あらすじ読めば分かるだろ!
空襲警報が鳴り、人々は逃げる。陸軍大尉のロイはロンドンのウォータールー橋で荷物をぶちまけたバレリーナのマイラを連れて地下鉄に逃げる。ぎゅうぎゅうの構内でお互いのことを話した。ロイは休暇中で明日にはフランスへ。マイラはアメリカに行くと言う。別れ際、マイラはお守りを手渡した。ビリケンさんみたいな小さな人形。
その夜は大佐と食事をすると言っていたロイがマイラの舞台を見に来た。踊りながらロイを見つけたマイラは驚く。
舞台後、マダム・キーロワが一人一人名指しで厳しいダメ出しをする。マイラはロイから食事に誘われた手紙をもらったが、マダムに見つかり、断りの手紙をマダムが見ている前で書かされた。その手紙を見て帰ろうとしたロイだが、マイラの友人キティが事情を説明してくれて、ロイとマイラは食事に行くことができた。
食事をするすぐ脇でダンスもできるのね。食事が来る前に一踊り。最後の曲は「別れのワルツ」。蛍の光? キャンドルがどんどん消えていき暗がりの中、踊る。
「また会えるかな?」というロイの問いに「これが最後だと思うわ」と返すマイラ。ええ〜!? 手紙書くとか言ってたのに〜。マイラを家の前まで送ったロイは帰って行った。
翌日、午前11時半。マダムはマイラとキティの部屋に入ってきた。マイラが午前4時過ぎに帰ってきたのを知っていて、踊り子を軍人の随行者にさせない。今後繰り返すなら解雇させると怒っていた。
外はひどい雨なのに、ロイが立っていた! 慌てて着替えて外に出るマイラ。フランス行きは地雷で2日延期になった。ロイは「君は私と結婚する」とマイラとタクシーに乗り、兵舎に向かった。将校が結婚するにはいろいろ手続きが必要らしい。展開早いな〜。
昼食中の大佐に「今日結婚したいので許可をください」と話した。しかし、名誉連隊長の許可を取れと言われて、名誉連隊長の家へ移動。しかし、マイラに両親がなく、職業が踊り子と聞くと一瞬渋い顔をしたが、許可はもらえた。
今度はボンド通りへ指輪を買い、教会で結婚式…ってほんとに早い早い。んー、それにしてもキスシーンの多さに驚く。
午後3時以降の結婚式は法律で禁止されていると牧師に断られたが(そういうのあるんだ!)、明日の11時ならできると言われた。午後8時過ぎようやく帰ってきたマイラは明日の結婚式のため?服や帽子を買い物していた。
キティはマイラからの報告を仲間にも伝えた。祝福する仲間たち。しかし、公演時間が迫っていて出発しようとしていた。踊り子がみんな同じ家に住んでるのかと思ったけど、公演で同じホテルに泊まってたみたい。みんなで出かけようとするとロイから電話があり、急遽今夜出発することになったと告げられた。
公演に行かず、ロイの見送りに行ったマイラ。タクシーが捕まらなくてロイとはろくに話せず別れた。公演にも出られず、マイラはマダムからクビを宣告された。理不尽な扱いにキティが反抗したため、2人ともクビになった。無職になったことをロイに伝えるべきだとキティは言うが、自尊心が許さないとマイラは言った。
ロイから手紙と花束が届いた。キティはこの花を売れば1週間分の食料になると言うが、マイラはもちろんその気なし。ロイの母親が会いに来るというので緊張した。喫茶室でロイの母親が来たら注文すると店員に言うが、ロイの母親はなかなか現れなかった。店員から渡された夕刊の戦死者にロイの名前を見つけ、ショックを受けたマイラは店員に介抱された。
その後、お金持ちそうなマダムが登場した。列車が遅れたというロイの母親はロイのことを知らない様子。夕刊を隠したマイラはロイの話をしようとした母の話を逸らし、帰ろうとしたため、怒って帰ってしまった。
キティが公演しているという劇場に行ったマイラだが、キティはいなかった。病気で働けないマイラのために数時間男と過ごしていると話した。「“簡単に稼げる方法”なんて誰が言ったのかしら? 間違いなく女が言ったセリフじゃない」というキティの言葉が重い。
ウォータールー橋の上、マイラは声をかけられた男の誘いに乗って歩き出した。マイラもまたキティと同じ道を!? 駅で軍人の集団を待っていたマイラだが、目の前に現れたのはロイ!
ドイツの収容所からスイスへ。負傷して身分証明書をなくしていた。結婚したら目を離さないぞというロイにマイラは泣くばかり。母に電話をしてここに呼ぶと席を立ったロイ。派手な格好の娼婦と軍人が店に入ってきたのを見て、マイラは一緒に行けないとロイに言った。しかし、心変わりしたのかというロイに愛してるのはあなただけというマイラ。
マイラはアパートに帰り、おとなしい服装に着替えた。キティが帰ってきて、ロイの話を聞いて驚く。マイラが真実を話すと聞いてもっと驚く。チャンスを逃さないというマイラに彼の愛があればきっとうまくいくとキティはいう。キティは見た目キツめな美人という感じだけど、いいやつすぎる。
ロイは馬車でマイラを先祖代々の土地を案内した。豪邸に犬がいっぱい。ロイの母親はマイラを大歓迎した。えー、マイラがあんな態度だったのに!? 家の広間でダンスパーティー。「ダウントン・アビー」みたいな世界だ。上流階級の世界なので踊り子だった過去をグジグジいう人たちもいた。
名誉連隊長がマイラの顔を見に来た。ダンスに誘われ踊る。名誉連隊長がマイラとみんなの前で踊る=認めたことになるとマイラは喜んだ。思い出の「別れのワルツ」がかかり、マイラはロイと踊る。
1人になり罪悪感に苛まれるマイラの寝室にロイの母親が入ってきた。ロイの母親はロイの死亡記事を見て行方不明になったマイラに償いたい、親友になれるわねと優しい言葉をかけた。マイラはたまらず、ロイの母親の部屋に行き、「ロイとは結婚できません」と話した。貧乏で戦死したと聞いて…皆まで言わずともロイの母親もマイラがしてきたことに気付いた。明日の朝、早く発てばロイに会わずに済む、ロイに話さないで欲しいと約束した。
部屋に戻るとき、ロイと顔を合わせた。明日からずっと一緒だというロイと別れのキスをして、翌日手紙を残してマイラはいなくなっていた。ロイはマイラの部屋を訪ねたが、向かいの部屋のキティが顔を出した。事情を教えて欲しいと言うがキティは話さない。しかし、キティも行方は知らずロイと探すのを手伝った。
ウォータールー橋の上にマイラがいた。橋を歩いていると何台もの車とすれ違い、衝動的に車の前に飛び出した。その後、ロイは橋の上でマイラにもらったお守りを握りしめ、車に乗って去って行った。(終)
ロイはマイラのことは知らずに思い出の場所として来たのか、新聞とかに載ったのかよく分からない。マイラは無職になった時に自尊心が〜とか言ってないで、どんどん頼ればよかったのかな。そもそも踊り子を辞めなければ…。キティが巻き込まれたようなものなのに最初から最後までいい子すぎた。
追記:他の方の感想を読むと、冒頭とラストのウォータールー橋の上にいるロイが1939年の年老いたロイで空襲警報があったり、マイラと出会ったのは第一次世界大戦中の1917年が舞台でした。橋の上で今は亡きマイラを想ってるという描写だったのか。分かってないなあ! 白髪になってんだから気付けよ。
Waterloo Bridge (1940) Official Trailer - Vivien Leigh Movie