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【連続テレビ小説】あぐり (97)「受験生の母」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

小学6年生になった淳之介(生田斗真)は、同級生の尚久(西翔平)にラブレターの代筆を頼まれる。相手はみんなのマドンナ池田諒子(小倉星羅)。諒子は手紙を先生に渡し、呼び出された尚久は、淳之介に頼まれたとうそをつく。あぐり田中美里)も学校に呼び出され、受験生なのだから家庭で監督するようにと言われる。淳之介は諒子の幼なじみの安吉(坂本修聡)に殴られ乱闘に。淳之介はその安吉から、諒子が転校すると聞き…。

昭和10年(1935)12月

あぐりが美容院で忙しい日々を送る中、息子の淳之介は小学6年生という多感な年頃を迎えていました。

 

淳之介が生田斗真くんに代わりました。8月に和子が誕生して数か月しか経ってないのに子役が代わるって珍しいパターンだな。だったら、和子誕生の94回からでもよさそうなものだけど、当時もう有名だった生田くんをメインに据えての今週なのかもね。

 

淳之介は、あぐり美容院の前に座り、親友の南と尚久が店内をのぞいていた。外から帰ってきたあぐりが店の中に入ればいいのに、と言うが、2人は遠慮し、3人はエイスケの書斎へ。

 

中学進学説明会にやって来た光代。他の母親たちから「補習に通わせなくてよろしいんですの?」と言われた。府立一中受験のためには冬休みに補習した方がいい、人生の大半はこの受験で決まると口々にアドバイスされた。

 

エイスケの書斎にいた淳之介たち。尚久は淳之介にラブレターを書いてくれと頼んできた。淳之介が作文が得意だという事は共通認識らしい。尚久が好きなのは人気者の池田諒子。この子役の子、見たことあるような…ってこのドラマで見たのかな。吉野紗香さんらとチャイドルと呼ばれた時期もあったらしい。

 

諒子には安吉という体の大きな幼なじみがいて、用心棒のつもりで諒子に近づく男子を追っ払っている。4年生の時に諒子にラブレターを出した6年生の男子を殴ったこともある。悪いけど、僕、殴られたくないからねと断った淳之介だったが…。

 

あぐりは光代から補習の話を聞く。あぐりはそこまで教育に関心はない様子。エイスケの書斎で淳之介が勉強していると思っていたが、書斎にいた淳之介はラブレターの文面を考えていた。

 

学校で昼休みに諒子にラブレターを渡したと話す尚久。しかし、教師に職員室に呼び出されてしまった。「受験を前にしてラブレターなんて書くのはけしからん!」と怒られ「お父さんに来てもらう」と言われてしまい、恐怖のあまり、淳之介が書いたのだと言った。南は怒るが、淳之介は許した。

 

この事で学校に呼び出されたあぐりはラブレターの内容に困惑。教師共々もう少し文才があると思ったのに…と話していた。淳之介は大変優秀な成績だが、こんな調子では府立一中もどうなるか…と教師は心配し、私には淳之介君が何を考えているのかさっぱり分かりません!と嘆く。

 

しかし、あぐりは12年近い付き合いになるけどあの子が何を考えているかさっぱりわかりませんと答え、ご自分を責めてはいけませんと励ます。

 

淳之介は4月生まれ。6年生の12月だったら、とっくに12歳になってない?と思ったけど、飛び級なのかな? 大正13(1924)年生まれで小学校入学が昭和5(1930)年春。卒業が昭和10(1935)年度。

ja.wikipedia.org

wikiを見ると、吉行淳之介と同学年の著名人たちは大正12(1923)年8月生まれとか11月生まれとか。本編には何の関係もないけど。

 

あぐりは帰って光代にもラブレターを見せた。「とにかく気を付けんと淳の場合は、おじいちゃんもお父さんも女に弱いんじゃから…」と言ってるとエイスケがニヤニヤしながら帰宅。淳之介がラブレターを書いたと知り、喜ぶ。

 

淳之介作のラブレター。

「池田諒子様。目をつぶれば、あなたのほほ笑みが現れて僕の心をときめかします。そんなあなたへ…雨も散らないに あまだれが ぽてりぽてりと 胸になく。今、酔さめて 空 見上ぐれば。まばらな木の葉を こして 月が座ってる。 一人 なだかな この夜をば。雨も散らないに あまだれが ぽてりぽてりと 胸になく」画面に映った手紙にはセリフとして読まれてない行もありました。

 

光代もあぐりもあきれ顔だったが、エイスケは「すばらしい!」と絶賛。「だってこれ僕の詩だもん。やっぱり僕の息子だなあ! 淳…。アッハッハッハッハッ」と淳之介が部屋にいると聞き、「よし、早速行って淳を褒めてやろう。淳…淳ちゃん…! 淳之介君!」と手紙を持って去っていった。

↑この本の中にエイスケさんの詩がありました! 自らの詩や父について語っている本で他のがエログロな詩が多かったけど唯一?そんなにエロくない作品を選んだのかな?

 

なだかな夜

 

雨も散らないにあまだれが

ぽてりぽてりと胸になく

今酔さめて空見上ぐれば

まばらな木の葉をこして月が坐ってる

一人なだかなこの夜をば

雨も散らないにあまだれが

ぽてりぽてりと胸になく

  

翌日、学校に行った淳之介は母には怒られず、父には褒められたと友人たちに報告。「もう絶対裏切るなよ!」と南に念を押された尚久だったが、安吉に声をかけられ、やっぱり淳之介のせいにした。殴り合いのけんかになり、2人で廊下に立たされた。安吉は真実を知り、淳之介の腕っぷしの強さを認めた。そして、涼子が来週転校することも教えた。

 

またエイスケの書斎にたまった3人。諒子の父が旅館を継ぐので転校すると聞き、尚久も南も泣き出した。「全くどうなってんだよ…!?」と困惑する淳之介。

 

朝ドラでここまで子役メインの回も珍しいかも。今まで見てきた80年代朝ドラは大人の演技はすごくても子供たちは小林綾子さんや松田洋治さんみたいな人たちが例外でほとんどセリフも棒読みの子が多かった。だんだん子役にも力を入れてきた走りなのかもしれないね。先週とは打って変わり割と平和なスタート。