徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】裏窓

1954年 アメリ

 

あらすじ

骨折事故のため、自室で静養生活を送ることになったカメラマンのジェフ。退屈しのぎに向かいのアパートの住人たちを観察し始めるが、住人のひとり、セールスマンのラースの挙動が不審であることに気づき、ラースがその病弱の妻を殺したのではないかと疑いだす。最初はジェフの説を取り合わなかった恋人リザも、次第に彼と同様の疑問を持つようになり、ついには殺人を裏づける証拠探しのため、ラースの部屋に忍び込んでみるが……。

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2021.2.3 BSプレミアムを録画。

 

冒頭に長く映されるアパート群が全てセットというのがまずすごい。

 

骨折してあと1週間でギプスが取れるカメラマンのジェフ。雑誌の編集長と電話で話しながら、周囲のアパートの住人達を見ていた。下着姿で踊る女性。夫婦げんか…などなど。

 

ジェフの部屋に入ってきたステラは看護師で体を拭いてくれたり、いろいろ世話を焼いてくれる。ジェフは独身でリザという女性と結婚を勧められているけど、ジェフは顔はかっこいいけどグレーヘアで上半身ダルダルの中年男。リザは金髪の若くて美しい女性。

 

リザがフランス製ドレスで現れ、レストランのボーイ?が食事を運んできて、二人はワインを飲み交わす。

 

向かいのアパートの女性がディナーの準備をしていた。テーブルにロウソク、二つのグラスにワインを注ぎ、一人ワインを飲んで泣き崩れる。

 

いつも下着姿で踊っている女性の部屋には男性が3人。そのうちの一人とベランダに出てキスをしていた。一番金持ちの男を選んだとジェフがリザに言う。夫婦らしき男女の部屋、作曲家の男の部屋も見ている。

 

さらに夜は更けて、ジェフとリザは今後の生活について話し合うが、ジェフは自分の仕事や生活についてこれないだろうと言い、結婚したいリザは別れを切り出す。このままでいいだろうというジェフが年齢の割に無責任に感じる。リザはさよならと言って出て行った。

 

女性の悲鳴、雨、ベランダにマットを置いていた夫婦は大慌てで室内にしまう。ある部屋の男は夜11時過ぎに大きなトランクを持って外出。そのうち戻ってきた。ジェフはそのままウトウト。

 

いつもの女性は踊り、斜め上の階の女性はカゴに仔犬を入れ、紐を使って下まで降ろした。地面に着地すると走り出す犬。怖いことしないで!

 

ステラが今日も世話しにきた。昨日、トランクを持っていた男は周囲を気にしていた。ジェフは気になり、ステラに双眼鏡を取ってもらって監視。今度はカメラに大きな望遠レンズをつけて見た。ノコギリや刀を新聞紙で包み、眠そうにしていた。

 

暗くなり、作曲家の男はパンツ一丁で部屋のモップがけをしながらピアノをつまびく。カゴに犬が入り、今度は上へ引き上げる。やめてくれ〜。

 

リザはジェフと熱烈キス。何でだ! ジェフは向かいの男の動向を気にしていた。夜にトランクを持って3度も行ったり来たりしていたのは何故だ?とリザに話した。双眼鏡を手にしてまで覗こうとするジェフにドン引きするリザ。

 

しかし、リザもまた怪しく思い、通報するため、向かいのアパートの住所氏名を見に行った。男の名はラーズ・ソーワルド。

 

翌日、ドイル刑事に電話をし、電話の内容からステラも知ることになり、一緒にソーワルドの部屋を覗いた。ソーワルドは大きな荷物を運び出していた。ドイルは部屋に来てくれたが、半信半疑。しかし、聞き込みをしてくれた。夫はアクセサリー販売をし、部屋は6ヶ月賃貸であと半月で退出予定。近所付き合いはない。

 

ソーワルドが部屋を空けているときに証拠を探せと無茶を言うジェフ。捜査令状がないと無理だとドイルは反論した。

 

夜。一人ディナーをしていた女性はおめかしして出かけて行った。作曲家の男の元には女性が二人。踊り子はバレエのレッスンをしていた。

 

ソーワルドはクリーニングからシャツなどを受け取って帰ってきて荷物をまとめ始めていた。電話をかけ、婦人もののバッグの中からアクセサリーを取り出して見ながら話している。

 

作曲家の男の部屋ではパーティーでたくさんの人が集まっている。

 

リザが今日もおしゃれな格好でやってきた。一泊するため小さなカバンに荷物を詰め、コーヒーを入れに台所に行った。そこにきたドイルはラーズ・ソーワルドは殺人犯ではないと断定した。ジェフとリザは反論するが聞き入れなかった。

 

おめかしした女性は男性と帰ってきて部屋で乾杯していた。しかし無理矢理襲いかかってきた男を追い出し、部屋で泣き崩れる女性。

 

明日からは覗きはやめようと言うジェフ。ミス・グラマー(踊り子)には未練あり。しかし、女性の悲鳴ですだれを開ける。犬の首の骨が折れて亡くなっていた。飼い主は懐いていたから殺したの?と大きな声で叫ぶ。

 

しかし、ジェフは多くの隣人達が部屋から顔を見せたのにソーワルドだけが顔を出さなかったことを怪しく思った。

 

翌日、ステアも交え、ソーワルドがよく世話をしていた花壇を見ていた。花壇は仔犬がよく遊んで掘っていて不自然に短くなった花があった。

 

遺体をバラバラにしていろんな場所に埋めたのでは?と推理する。「彼女に何をした?」と書いた手紙をリザに部屋まで届けさせる。手紙を読んだソーワルドは手紙を投げ入れた人間がいないかと周囲を見回す。

 

ステラがジェフのカメラから向かいのアパートを見る過程で男に襲われかけた女性が睡眠薬を飲もうとしているところを目撃した。

 

ジェフは電話帳からソーワルドの電話番号を調べて電話した。ホテルで話をしようと言った。部屋を空けている間にステラとリザが花壇を掘る。花壇から何も出てこず、リザはハシゴでソーワルドの部屋に入った。そして女性がいよいよ睡眠薬を飲もうとしてるので警察に電話をかけた。

 

作曲家の部屋では何人が集まり演奏していて、リザも女性も一瞬聞き入った。そこにソーワルドが戻ってきた! ソーワルドに見つかったが、警察が来て、リザは夫人の結婚指輪を自分の指にハメ、警察へ。リザがジェフに送った合図をソーワルドに見られ、ソーワルドがジェフの部屋に入ってきた。

 

何が目的だと近づいてくるソーワルドに何度もストロボをたいて目くらませをする。しかし、ソーワルドは窓からジェフを落とそうとした。警察が踏み込み、ソーワルドは逮捕されたが、ジェフはそのまま落下。

 

その後、遺体の一部が見つかった。失恋を重ねた女性は作曲家の男の部屋にいて、ミス・グラマーの部屋には軍人?が来た。仔犬を殺された女性は新しい仔犬を飼い、またカゴに乗せていた。やめてくれ〜!

 

ジェフは両脚ギプス姿だったが、そばにはリザがいた。(終)

 

これまでのヒッチコック作品の中でもハラハラ度は高かったけど、仔犬をカゴに入れて上下させ、あげく殺される役とは…! 首が折れてるとか言うから、女が操作を誤って落としたのかと思った。そうなってもおかしくないよ。小さなザルみたいな感じだもん。あの部分さえなければもっと楽しめたのに。

 

それとやっぱりリザみたいな若くてきれいな女性がはっきりしたことも言わない中年男にメロメロなのも何だかな。

 


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