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【連続テレビ小説】あぐり (116)「さよなら東京」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

戦争へは行きたくない淳之介(山田純大)。あぐり田中美里)は亡くなったエイスケ(野村萬斎)に、淳之介を連れていかないよう約束させるが、その姿はあぐりにしか見えない。淳之介は出征することを諒子には言えず、尚久(関口知宏)と南(池内万作)に託す。孫がお国のために戦いに行くとはしゃぐ健太郎里見浩太朗)は、淳之介を遊郭へ連れて行こうとする。淳之介は皆に見送られて出征するが、健太郎からあぐりに電話が…。

あぐりの家に電話をかけてきた健太郎「淳之介にのう…来よったんじゃ! おお! 当たり前じゃ。召集令状に決まっとるがな!」

 

翌朝・朝食

和子「お兄ちゃん、戦争に行ったら死んじゃうの?」

あぐり「お兄様は死なないわよ、絶対。ねえ」

しかし、淳之介は淡々としている。

淳之介「覚悟なんて悲しいほどできてませんね。できれば兵隊なんか行きたくないよ。戦争なんか大嫌いだからね」

 

光代はご飯も食べられず寝込んでいた。「エイスケに死なれて…今度は淳之介まで取られるなんて…」「あなたよく平気じゃな。淳之介死ぬかもしれんというのに、それでも母親なん?」光代さんは機嫌悪くなると割と毒を吐くタイプよね。

 

明日の夜行で岡山に行くという話を店で打ち合わせしているときに大徳寺登場。淳之介出征を聞きつけ、「お宅ほら今までね、お国のためになんないことばっかりしでかしたじゃない。だからこれからはみんなの白い目に見られずに堂々と道歩けますわよ。ねえ。よかったよかった」と嬉しそう。「今までも堂々と歩いてましたけど」とそっとつぶやくあぐり

 

淳之介は南や尚久に出征のことを伝え、諒子には言ってないことも伝えた。戦争には行きたくない、軍隊なんて居心地悪いに決まってるだろうと本音を漏らす。南や尚久もインテリ男子らしく淳之介の言う事を非難せず、「この戦争が終わったら俺たちの時代が来る。それまで死んじゃ駄目だ。俺たちで安吉の分まで未来を見るんだ」とがっちり手を重ねる。

 

あぐりは事務所でエイスケの写真に「エイスケさん、大事なお話があります」と語り掛ける。

エイスケ「何か用?」うわー、回想とかじゃない幽霊のエイスケさん!

あぐり「いいですか? いくらさみしいからって淳をそっちに呼ばないでくださいよ」

エイスケ「さ~て、それはどうかな?」

あぐり「エイスケさん!」

エイスケ「だってそういうことは僕が決めることじゃないもん」

あぐり「あなたそれでも淳の父親ですか? まったくあの世に行っても無責任なんだから!」

エイスケ「いや…申し訳ない」

あぐり「何が『申し訳ない』よ! いい? 淳を連れてかないでくださいよ! 約束ですからね!」

こっそり覗いていた辰子は「何ひとりでしゃべってるの?」と言い、とめは「エイスケさん死んでから時々ああですよ」と返す。はたから見たら独りでしゃべっているようで実はエイスケさんとしゃべってたんですよーってことか。

 

2日後

岡山に淳之介とあぐりたち家族が来た。淳之介は坊主にならずにカツラ坊主。夜は健太郎と淳之介で飲んでいた。エイスケと死ぬ前に一度だけ飲んだことのある話から「だがの息子を思う気持ちは誰にも負けんぞ、エイスケ。それをお前何で分からんのじゃ、エイスケ」と語りかけていた。「僕、淳之介ですよ」と言うと「わしも少しボケてきたかの」と笑う。

 

そこから「淳之介、お前は女を知っとるか?」という話へ。女を知らずに軍隊に入るとみんなにからかわれていじめられる。まー、今の朝ドラじゃ絶対やらないだろうなあ!

 

エイスケもおなじみだった遊郭の「遊亀楼(ゆうきろう)」に連れていこうと、健太郎から妻五郎、妻五郎から聞いた磯辺が予約の電話を入れようとしたが…電話をかけようとしたところで光代に見つかり、問い詰められてるところに「どうじゃ? 予約は済んだか? 2人じゃ、2人じゃぞ。わしも久しぶりじゃ…」と健太郎も事務所に来た。

 

光代は淳之介が死ぬかもしれないのにはしゃいでいる健太郎が信じられない。しかし健太郎はお国のために働ける、必ず手柄を立てて生きて帰ってくる、エイスケの分までどでかい事をしでかす奴だと信じているとポジティブ。

 

1週間後

祖父・健太郎の期待を一身に背負っていよいよ淳之介の出征の日がやって来ました。

 

淳之介は安吉たちと撮った写真を見ていた。そこにあぐり金山寺のお守りを持って登場。エイスケが淳之介の腸チフスで死にそうになった時ももらってきたお守りで、命を守ることに変わりはないと病気によく効くというお守りをもらってきた。

 

あぐり「決して無理しちゃ駄目よ。生きて帰ってくるんですよ」エイスケにも一応淳をそっちに連れていかないように言っておいたというあぐりに素直に返事する淳之介。

 

淳之介と一緒に出征する大橋誠の挨拶を横で聞いている淳之介。

「私、大橋誠はお国のためにただいまから岡山歩兵第十連隊へ入営いたします。故郷の皆様、そしてわが同胞のために必ずやたくさんの手柄をたててまいります! こうして皆様に見送っていただき、本日ここに出征いたします私の心は歓喜にうち震えております! 本日はありがとうございました!」

 

しかし淳之介の挨拶はというと

「あの…望月淳之介です。僕の場合はつまりこういうのはどうも…。あっだから心は歓喜にうち震えているという表現はどうも適切じゃなくてですね…どちらかというとまあしかたなくというか…」

しどろもどろで声も小さい淳之介に健太郎は戸惑う。

苳子「淳之介は戦争に行きとうないんじゃろうか?」と久々の苳子!

 

淳之介「ええ…ですから…つまり親兄弟のためとか郷里のためとかいうんじゃなくてですね、まして手柄なんかたてられるわけないし…」

めまいを起こした健太郎

淳之介「すいません、つまり結論を言うと僕はですね…」と言いかけたところで

磯辺「大橋誠君!」

妻五郎「望月淳之介君!」

「万歳!」と挨拶を終わらせて万歳連発。いいぞ、磯辺、妻五郎。健太郎は倒れ、担架で運ばれる。

 

何はともあれ淳之介の見送りも終わり、その日の午後、淳之介はどうにか岡山の歩兵第十連隊に入営したのでした。

 

戦争なのにずいぶんふざけてるようにも思うけど、これ本当の話です。どっかネットで見たんだよなー。それとも本?

 

東京のあぐり美容院で淳之介を心配するあぐりのもとに健太郎から淳之介が即日帰郷されたことを知らされた。岡山の望月組に帰って、ホッとしている淳之介。

 

理由までは言わなかったけど、即日帰郷までを今日の回でやってしまうのは「あぐり」のテンポだなー。妻五郎と磯辺のコンビが楽しかった。健太郎さん、便乗して遊郭に行こうとするとは…! 苳子もさりげなく再登場してたしねえ。上京してからもいろいろあって楽しかったけど、やっぱり岡山も楽しかったよなーと再確認の日でした。