公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
エイスケ(野村萬斎)の家から出てきたのは、深川の芸者の鈴音(小林恵)だった。エイスケをお兄ちゃんと呼ぶ鈴音に圧倒されていると、部屋の奥から森(森本レオ)が出てくる。森は、エイスケはカッコウと同じで、カゴに閉じ込めようとすると死んでしまう、と言う。夕方まで帰ってこなかったら、エイスケが顔を出すだろうと言われ、あぐりが新宿の世津子(草笛光子)の店で待っていると、エイスケはカフェの女を連れて入ってくる。

- 価格: 33000 円
- 楽天で詳細を見る
エイスケの家にいた鈴音という女性は、まだ半玉の深川芸者だった。エイスケを”エイスケにいちゃん”と呼び(個人的に年上男性を”お兄ちゃん”と呼ぶ人は苦手)、近所に住んでいるからと朝食を作りに来ていた。エイスケ不在、森が泊まっていた。
夫の家に来ると、肝心のエイスケはいなくて見知らぬ芸者と森がいる。そして3人で食事をする。あぐりは妙な気分でした。
森「人間という奴はね、時々、この…自分がどこまで遠くに行けるのかということを確かめんじゃおれん生まれつきの奴がおるんだ」という話からエイスケをカッコウに例えた。
あぐり…カラス
鈴音…スズメ
森…フクロウ(夜になるとウロチョロ餌を探し始めるから(鈴音))
エイスケ…カッコウ(巣を持たない。カゴの中に閉じ込めて飼おうとすると餌も食わずに死んでしまう(森))
あぐりは遠くに行くにしても一度岡山に帰って話し合って欲しいというと、森は同意した。朝食を終えた森や鈴音は出かけてしまい、カフェ・セ・ラ・ヴィの行き方も知らないあぐりはただ待つしかなかった。
手持ち無沙汰になってしまったので、散らかったエイスケの部屋の掃除を始めた。「黒い涙が静かに港をぬらした。最初の寝室は破壊された」などと書かれた紙を庭で燃やし始めた。これは「ゲゲゲの女房」でも見たやつ!
縁側にいると隣に住むうめ(菅井きんさん)が話しかけてきた。「何度言ったら分かるのよ。たき火! たき火よ。この前言っただろう。たき火をする時はねうちにひと言言ってほしいって。まったくとぼけちまって。灰が飛んできてね、洗濯物が汚れて困るって言っただろ、この前も。それにね大地震のあと、この辺りはね火の用心をちゃーんとしてんだから。それも言ったよね?」一気にまくしたてた。
しかし、あぐりの顔を見ると「あれ? この前と違う人?」どうやらこの家には女性がよく来るらしい。あぐりがエイスケの妻だと名乗っても「みんなよくそう言うのよ。『私エイスケの妻ですよ』って」と信じない。
そのうち、うめの嫁の春子まで参戦して「うちの義母、エイちゃんにホの字なのよ」と教えてくれた。懐かしいよ、この嫁姑! 下町のカラッとした感じ。
しおや磯辺もおしゃべりでしたが、これほどのおしゃべりは見た事がないあぐりでした。
夕方になり、怖そうな男がエイスケを訪ねてきたが、あぐりはその男にカフェ・セ・ラ・ヴィにいるかもしれないことと一緒に連れて言ってほしいとお願いした。そして電車賃も借りた。
無事、カフェ・セ・ラ・ヴィに着いたものの、世津子の話では、あぐりと一緒に店に来た男は借金取りだった。
エイスケ「アハハ! 金も好調。お酒も絶好調だ!」と入ってきた店に入ってきたエイスケは女性を二人連れていた。あぐりの顔を見て一瞬にして酔いが醒めた様子。世津子は女性たちを帰らせた。借金取りにお金を返し「何だかシラけたな。僕も帰ろうかな」と帰ろうとした。世津子から金の出所を尋ねられても「どうだっていいじゃない。ヤボな事聞きなさんな」と店を出てしまった。
あぐりがエイスケに色々聞いても答えない。「あぐり…。僕は岡山へは帰らないよ」。あぐりがエイスケが帰るまでここにいるというと「そう…勝手にしたら…」。
しかし、エイスケの部屋の原稿が奇麗に片付けられているのを見て、あぐりが「あのゴミなら捨てておきました」という言葉に「ゴミか…。そうだなあ、なるほど…ゴミかもしれないなあ…うん。ハハハハハ…そりゃいいや! ゴミは灰となって消えていく。それでいい!」とひとり笑い出した。
「ゲゲゲの女房」では勝手に部屋に入るな!としげるさん激怒でしたね。でも、ここまで見てきて別に「あぐり」の特定の人に腹立たないんだよな。「澪つくし」だと広敷とか漁師とか弥太郎にはめちゃくちゃムカついてたんだけど(主に女性に対する言葉や態度)、怒りのツボが違うんだろうかね。
「おしん」や「澪つくし」のときは本当にツイッターで感想を読むのが楽しかったんだけどなあ…(遠い目)。「はね駒」や「あぐり」みたいなドジっ子、あるいは変わり者ヒロインは受けなくなったなー。あぐりの場合はエイスケさんや望月の義両親含めって感じか。ヒロインの性格だけじゃなく「はね駒」の時は話の構成が~云々、「あぐり」は話が雑、今の朝ドラの方が作り込みがすごい、というストーリーまで否定してる。
こうなったら次も「はね駒」や「あぐり」みたいな令和の視聴者をイラつかせるタイプの明るい変わり者がヒロインの昔の朝ドラだったらいいな♪(ヤケ)
5月になって吉行和子さんが日本経済新聞の「私の履歴書」で連載を始めました。まとめて読んでみたい。
ドラマや映画でおっとりと優しい存在感を放つ女優の #吉行和子 さん。連載では97歳まで美容師を続けた母あぐりさん、作家の兄淳之介さん、妹の理恵さんら、個性的な家族のエピソードを披露します。石原裕次郎、杉村春子ら名優やスターの思い出も語ります。#私の履歴書https://t.co/j19ttDNRlD
— 日経 文化 (@nikkei_bunka) April 30, 2021
「メキシコのピラミッドにのぼったとき。石段3段くらいでへばって、ぼんやり空を見上げた母の顔を覚えている。こんなに明るい母の顔ははじめてだと思った。のどかで、のんびりした時間。『あぐりさんて、美人だな』。そんなことにようやく気づいた」#吉行和子 #私の履歴書 https://t.co/OvnNGXi656
— 日経 文化 (@nikkei_bunka) May 1, 2021
エイスケさんとあぐりさんの登場です。写真は19歳と18歳! #吉行和子(3)両親 #私の履歴書 15歳で嫁ぎ、自立した母 妻の収入あてにした作家の父 https://t.co/JSFq1O2969
— 日経 文化 (@nikkei_bunka) May 2, 2021
「兄の淳之介も作家だったから、私の家族のうち、父と兄と妹が作家だったわけである。この3人の関係が、なかなか屈折していた」#吉行和子(4)#私の履歴書 兄と妹 https://t.co/Olwg9pO7MQ
— 日経 文化 (@nikkei_bunka) May 3, 2021
吉行和子さんを認識したのは私も金八先生かもしれない。家庭科の先生だったけど、そんな感じの家庭的な女性に見えてた。吉行和子さんってどっちかというとエイスケさん似なのかな。