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【連続テレビ小説】あぐり (31)「はじめての東京」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

エイスケ(野村萬斎)を連れ戻しに、東京へ向かったあぐり田中美里)。岡山から東京へは急行で17時間の長旅である。うとうとしていると、トイレから戻ってきた向かいの席の男(石塚英彦)が、財布が無い、あぐりが取った、と騒ぐ。その時、別のボックスに座っていた萌子(和泉ちぬ)が、ここにある財布はあなたのでは、と助け船を出すが、萌子は信用させて金をだまし取るスリだった。無一文になったあぐりはエイスケの家で…。

2010年のCSチャンネル銀河での再放送時、たまたまオープニングを見て”三浦春馬”の名前を見つけてびっくりした思い出。リアルタイムではさすがに知らなかった。

 

大正14年2月

我が子・淳之介を岡山においてエイスケの元へ行くように言われたあぐりは、母・美佐からの助言もあって東京へ行く決意をしたのです。当時、東京 岡山間は急行で17時間の長い道のりでした。

 

あぐりは列車の中でおにぎりを食べようとしたが、後ろの座席の子供(三浦春馬さん)が「お母さん…おなかすいた!」と騒ぎ出したため、淳之介を思い出し、ひとつ子供に差し出した。子供の母は、あぐりを”望月組のお嬢様”と知っていた。三浦春馬さんは”しょうたろう”という役名。

 

あぐりの向かいの席に紳士(石塚英彦さん)が座り、しばらくすると財布がないと騒ぎだし、その上、あぐりが盗んだと言い出した。当然否定するあぐりだが、車掌が間に入ってもらちが明かない。そこへ萌子というモダンなご婦人が間に入り、紳士の勘違いだと気付かせてくれた。

 

萌子は宝石商をやっていると「銀座高田宝石店 取締役社長 高田萌子」と書かれた名刺を差し出し、東京に着いたら帝都ホテルで朝食を食べましょうと誘ってくれた。そして、鞄の中に入っているお金を懐に入れておくよう注意した。

 

あぐりはメモを見ながらエイスケの家にたどり着き、声をかけた。中から出てきたエイスケは「会いたかったよ、あぐり」とハグをして迎え入れてくれた。中には健太郎と淳之介を抱っこした光代がいて、健太郎は「東京でみんな一緒に暮らそうや」。あぐりは光代から淳之介を受け取り「淳之介! 元気…? 会いたかったんよ…」???

 

車掌「お嬢さん…! お嬢さん! 東京に着いとるで」

夢でした。そして、東京で食事をする約束をしていた高田萌子は横浜で下車して姿はなく、懐に入れていたお金もなく…。

 

あぐりが遭遇した財布を盗んだと言った紳士とモダンな婦人は「韋駄天の銀次」と「カミソリお京」という列車専門のスリでグルだった。

 

しっかし、この手のエピソードって何が面白いのかね?と不思議に思う。都会に出てくるヒロインのあるあるエピソードで、「はね駒」でもあったし(こちらは、相馬から仙台の女学校に入学試験を受けに行くとき)、このエピソードをこなさねばならないノルマでもあるのか!?

peachredrum.hateblo.jp

「はね駒」も男女2人組の詐欺で、昔は長時間列車に乗るので、そういう詐欺もいたんですよというあるあるなのかもしれないけど、お金はなくなるし、犯人は捕まらないし、上京したヒロインを無一文にさせてだから何!?

 

おしん」は上京するときにそもそも大金を持ってない、「澪つくし」はそもそも上京しない…お約束をやらない脚本っていいよね。

 

いきなり全財産をなくしたあぐりは駅で交通費を借りて…

あぐり「ほんまに東京は恐ろしいところじゃあ」←これをヒロインに言わせたいのかな? 朝ドラあるあるだけど最近もこのエピソードやってる?

 

2010年の「ゲゲゲの女房」は、布美枝が置き引きに遭いそうになるけど、美智子さんがその置き引き犯を捕まえて、自分の店で働かせて更正させるところまでやってる。それ以降の朝ドラは…よく分からない。

 

あぐりがエイスケの家(一軒家なんだよね~)にたどり着き、声をかけると出てきたのは若い女性だった。鈴音ちゃん、懐かしい。

 

田舎者が東京の恐ろしさを知るエピソードって必要かな? 実体験としては意外と東京生まれ東京育ちの人に会わないのが東京だと思ったけどなあ。「東北って田舎なんでしょ」と 言ってきた人は、ある地方都市の人間だったし、そもそも東京育ちの人ってのんびりした人だなと思ったな。余裕を感じた。10年以上東京に住んでたけど、東京の人が冷たいなんて思ったことない。都会人ぶった田舎者が一番たち悪い。