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【連続テレビ小説】あぐり (27)「赤ちゃん誕生」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

淳之介が生まれて2か月経っても、光代(星由里子)はあぐり田中美里)に沐浴をさせない。健太郎里見浩太朗)も早く帰ってきて、来週淳之介のお披露目をすると言う。苳子(磯野貴理子)が来て、光代を洋髪の講習会に誘うと、光代はあぐりに行かせる。講習会でモデルになったあぐりは、ウェーブをかけてもらって気に入るが、望月家の人からは不評。エイスケ(野村萬斎)は、東京でもこんなに洋髪が似合う人はいない、と褒める。

あぐりの目の前で淳之介の沐浴を見せる光代だったが、やらせてはくれない。

 

淳之介が産まれて2か月が経とうとしていました。しかし、相変わらず淳之介を姑の光代に独り占めにされ、歯がゆい毎日を送るあぐりでした。

 

孫に浮かれてるのは光代だけじゃなく健太郎も早く帰ってくるようになり、来週の日曜日に淳之介のお披露目をすることにしたとあぐりに告げた。仕事関係、ご近所の人、親戚みんな招待して淳之介を見てもらう。

 

息子は10代で結婚し、子供もすぐできて、しかも男の子! はたから見たらこの上なく順調に見える…だけどねー。夢があるのに、すぐ子供を作っちゃうエイスケさんもエイスケさんだが。

 

お披露目は、あぐりの母、妹、弟、岡女の同級生のほか、岡山の政界財界のお偉方も招待していると磯辺が言った。さらに「そりゃ望月組の跡継ぎを紹介するわけじゃけえ」とうっかり口を滑らす。健太郎は淳之介が産まれて以来、家に居つくようになったエイスケをこの機会に跡継ぎとして紹介するつもりで、すっかりその気になっていると磯辺は続けた。

 

エイスケは中庭で淳之介のために木馬を作っていた。うーん、器用な人だ。あぐりと楽しそうに話しているところを別の廊下から見ている健太郎と光代。「すっかり落ち着いてくれてえかったなあ…」。

 

夜になるとこうして淳之介と語らいの時間を持つエイスケ。あぐりはこんなどこにでもあるような親子3人で過ごす時間がとてもうれしく幸せでありました。

 

木馬に乗りながら淳之介をあやすエイスケ。だよねー。子供用の木馬にしては大きいなと思ったんだ。あぐりはエイスケにお披露目会のことを話そうとしてやめた。

 

あぐりはどうしても淳之介のお披露目のことをエイスケに言えませんでした。言えばこの小さな幸せが壊れてしまうようなそんな予感がしてならなかったのです。

 

夜、勉強をしている勇造の部屋に入ってきたエイスケ。「珍しいな、こんな時間におるなんて…」と勇造に言われてる。エイスケは街の本屋で見かけたと勇造に本を差し出した。「本当に僕は東京に行ってもええのか?」と問う勇造にエイスケは「当たり前じゃないか。お前は好きなようにすればいいんだ。誰にも気兼ねなんかするなよ」と返した。

 

苳子が光代に洋髪の講習会に誘った。「お母様毎日赤ん坊の世話で気詰まりじゃろうから」と言うものの、光代は淳之介の世話が楽しく、代わりにあぐりに行くように言った。

 

講習会では男性が説明をしていた。「わが国でも鏝(こて)でウエーブをつけ西洋風に耳を隠して髷を小さくするのが最新の形であります」。

 

大正時代に入ると、女性の髪は古来からの日本髪が少なくなり、代わって花月巻き、庇髪、女優髷などの束髪が次々と生み出されるようになりました。しかし、西洋の髪型やウエーブなどはほとんど受け入れられていない時代でありました。

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今のあぐりの髪型は束髪の庇髪なのかな? 苳子ともまた違って見えるし…それこそ苳子の髪型が「澪つくし」のかをるさんの髪型に近い気がする。光代が丸髷?

 

講習員の男性に声をかけられたあぐりがモデルになる事になった。苳子が手を挙げてるのに、手を挙げてないあぐりが選ばれる…こういう描写、当時は普通に笑う場面だけど、今はちょっと違う感じがするな。

 

家に帰ると光代から「何でえ、その頭」と驚かれた。あぐりの頭全体にウエーブがかかっていた。耳隠しとは違うよなあ、耳が隠れてないから。おしんはとっくに髪結いをやってる頃かな。淳之介と雄が同世代と知ると分かりやすい。

 

光代からは「そんな頭で淳之介のお披露目には出させられませんからね!」と言われ、しおは光代の背後で笑い、磯辺や妻五郎にもかまどに頭突っ込んでやけどしたのかと言われ、評判は散々。

 

「そんなに変かなあ」「私はいいと思うんだけどな」と手鏡をみるあぐりだったが、部屋に入ってきたエイスケは「いいじゃない! なかなか…」「東京でもこれほど洋髪が似合う女性はいませんね」「とってもすてきだよ」とべた褒め。しかし、アイディアがあると言って出かけてしまった。

 

あぐりは光代から「母親になって2か月になるんじゃからゲップくらいちゃんと出させられんとなあ…」「そんな頭して浮かれとる暇があるんだったら色々覚えんとな」と嫌味を言われた。あぐりは「講習会に行けと言ったのはお母様です」と言い返したからよかったけどさ。

 

エイスケは、しおにあぐりに着せる服を持たせ、自ら台所に立ってオムレツ作りをしていた。ホントに器用だ。そりゃモテるよ。中庭にテーブルをセッティングしてオムレツやロールパン、ポテトサラダ、スープを並べた。そこに登場したあぐりは洋装。

 

当時、東京の銀座でも洋装の女性は1パーセントぐらいの時代でしたから望月家の人々はもちろんあぐり自身の戸惑いは隠せません。しかし、この時の言葉に表せないときめきがこの先の自分の人生を大きく決めていく事になるとは、まだあぐり自身知る由もなかったのです。

 

あぐりはようやくお披露目のことを話せたが、エイスケは「親父の奴、淳之介にかこつけて僕を跡継ぎとして披露するつもりなんだろうな。あの人が考えつきそうなことさ」とお見通しだった。

 

あぐり「エイスケさん…。東京へ行くつもりなんでしょ? こんなに私や淳之介に優しくしてくれるなんておかしいもの…」。エイスケは答えず食べている。

 

あぐりにはエイスケの優しさがうれしくとても辛い夜でした。

 

エイスケさんは優しいんです、とにかく。エイスケさんの魅力が分からないとツイッターで見かけることがあるけど、当時でも万人受けするタイプの旦那さんではないと思う。今まで朝ドラを何となく見てたレベルの私がハマったくらいだから、あまり朝ドラを見慣れないタイプの方がハマったのかもしれない。

 

おしん」の竜三も伝説のように朝ドラ界一のボンクラ夫みたいに言う人がいたけど、実際見たら別にそんなこと思わなかったし、「あぐり」ってやたら面白いと言われてたけど、見たらそんなに…と思う人がいても仕方ないのか…。