公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
岡山駅でエイスケ(野村萬斎)を見送っている時、産気づいたあぐり(田中美里)。エイスケは家に帰り、あぐりの出産を見守ることに。光代(星由里子)たちが慌ただしくお産の準備をする一方、エイスケと森(森本レオ)は、男に出来ることは無い、と言いながら、将棋を指して時間つぶし。健太郎(里見浩太朗)も急いで帰ってきて、望月家総出で誕生を待ち構える中、生まれてきた淳を見て、幸せに包まれるエイスケとあぐりだった。
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先週末の振り返りから。駅で産気づいたあぐりに気付いて、あぐりの元にやってきたエイスケ(と森)。
偶然青森にいて関東大震災の難を逃れたエイスケと8か月ぶりに再会したあぐりでしたが…
望月家に産婆さんが来て、陣痛の間合いが一定になりいよいよ出産が近づいてきた。姑の光代も一緒になって手伝ってる。
エイスケは結局そのまま家にとどまることになるが、やることもなく森と将棋。勇造は「お義姉さん頑張りよんでえ」と言うが、俺が産む訳じゃないとか、お前が赤ん坊の父親になれよと無責任発言連発。今なら炎上するやつかな。
勇造はエイスケに落ち着くように言い、自分には夢があると言うが、勇造の夢については頑張れよと言うが、家業については「継ぐ人間がいななけりゃそれまでだな」とそっけない。
光代はエイスケがいなくならないか見に来た。「まだ産まれないの?」というエイスケに対して「お産はそんな簡単なものじゃないんよ、全く男なんていい気なもんじゃわ」とあきれた。しかし、「じゃ僕も手伝いましょう」と立ち上がると、「冗談じゃありませんよ! 男の入るとこじゃありません!」と怒って出て行った。
健太郎も仕事から帰り、エイスケの姿を見てびっくり。そして、赤ん坊が産まれたらこの家で少しは腰を落ち着かせいよと言われた。
エイスケはこっちで暮らす気はないとはっきり宣言。勇造だって同じだとバラす。子供とあぐりはどうする?と問われたエイスケは「あぐりの好きにすればいいんじゃないですか?」と言うが、そりゃないよ。
「岡山と東京。この遠くて長い距離がエイスケとあぐり嬢の愛を阻んでしまうのでありました」と茶化す森に対し、「お父さんと世津ちゃんのようにね」としれっというエイスケ。慌てる健太郎だが、後ろには光代の姿が…。
健太郎と世津子の話を聞き出そうとする光代に、森は水を飲みに行くと部屋から出て行き、健太郎も着替えてくると出て行った。エイスケもいるのに、光代は勇造だけに向かって「勇造…男って本当に身勝手なもんじゃなぁ…。女が命を賭けて子供を産もうとしてる時に昔の色恋の話をして喜びよんじゃから。あなたはそういう男になっちゃ駄目ですよ」と言った。
そしてエイスケには「お願いじゃからこれを機会に落ち着いて下さいね」と家族中から落ち着けと言われてる。
森は台所でしおと雑談中。しおは秋田の出身だという話から色が白くて肌が奇麗だとほめ、しおに漬物を頼んだ。そこに苳子がまた来た。「また今日も来た」ってしおさんも実はうっとおしいと思ってたのか!
夜になっても子供は産まれず、男性陣は腹が減ったと騒ぎだした。女中たちは出産の手伝いで不在。そこで、苳子に作らせようと森は言うが、苳子はしおの様子を見てくると部屋から出て行った。エイスケも勇造も苳子が全く料理ができない事を知っていた。
は! そういえば、苳子がエイスケや勇造と一緒の場面にいるのが結構レアかも。あの時代に料理のできない人って珍しいかもしれないけど、お嬢様で育って使用人のいる家に嫁げば珍しい事ではないかも?? 「澪つくし」の律子さんみたいに結婚したらいきなり手慣れた様子で料理もやってる方がすごいと思ったよ。頭がよくて器用な人なのかもしれないけどさ。
結局男たちが台所に立って料理を始めた。健太郎は玉ねぎを切り、勇造は野菜を洗い、皮むきをしてる妻五郎にどっちが産まれるか賭けを持ち掛ける森…何を作ってるんだ? エイスケはおにぎり作り。そうだよ、野菜を切るとかじゃなくおにぎりだけでいいじゃないか。
いよいよもうすぐ生まれるというのでお湯を沸かしたり慌ただしくなった。そして…男が産まれたと祝福する男性陣。苳子だって屈託なく喜んでる。
あぐりと赤ちゃんの元にやってきたエイスケは、淳に声をかけ、あぐりの手を握り「ご苦労だったねえ…」いや~無責任発言を繰り返してもこれはモテるわ。
エイスケ…17歳。あぐり…16歳の春のことでした。
エイスケ17歳に驚く人が多かったけど、あぐりとエイスケは演じてる役者さんの年の差が10歳くらいあるからギャップあるよね。「ゲゲゲの女房」の布美枝としげるは10歳差なんだけど、俳優さんは3歳差くらいだったな。
お産を茶化すような展開に思えた人は完全に今日の回はダメだっただろうな。しかし丸々1話を出産で費やすというのは珍しいかも。「澪つくし」のかをるはそもそもお腹の大きい時期もなく急に産まれたような…
この回でみんなで春に桜餅を食べてる時に気分が悪くなり、妊娠発覚からあっという間に11月の出産まで。
吉行淳之介さんは大正13(1924)4月13日生まれだそうです。
吉行安久利(あぐり) 明治40(1907)年7月10日生まれ
吉行栄助(エイスケ) 明治39(1906)年5月10日生まれ
「澪つくし」の律子さんとおなじくらいかな。あぐりさんやエイスケさんは、もう少ししたら一つ歳をとるけど、それにしたって10代には変わりない。律子さんが10代のうちに結婚したら…? 想像できない。
不良息子に嫁をあてがえば少しは落ち着くみたいなのがあったのかもしれないけど、今なら結婚しないでいた人も昔はみんな結婚させてたんだもんね。こういう組み合わせから面白い物語ができるんだけど…ただこういう話を今は”面白い”とは思えない人が多くなったのかなー。