公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
かをる(沢口靖子)は吉武家の漁師たちにさらわれ、外川へ連れてこられた。とね(草笛光子)は漁師たちを叱りつけ、梅木(柴田恭兵)に非礼をわびるが、梅木は電話ですませるつもりか、と許さない。とねは、明日は善吉(安藤一夫)の婚礼だから日を改めて、と願い梅木も聞き入れるが、内心では惣吉の指示と疑い、かをるは惣吉にだまされている、と決めつける。翌日、入兆の職人たちは仕返しに、婚礼中の吉武家へ殴り込みをかける。
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↑こちらの原作者の方のツイート
7年連続水揚げ量日本一を誇る銚子港が、ヤクザに牛耳られていることを告発する読売新聞記事。地元・高寅一家にやられた被害者の人々の写真がすごい。上からカミソリで斬られた地方地編集者、硫酸で両目を失明した漁師、火箸を額に刺された小料理屋の女将さん。編集者の傷は、安藤昇の倍くらいある。 pic.twitter.com/QXoyy5vZn0
— 鈴木智彦/SUZUKI TOMOHIKO (@yonakiishi) June 30, 2018
NHKで『澪つくし』の再放送をしてる。大正から昭和にかけての醤油製造業の話で千葉県銚子市が舞台です。手前味噌で恐縮なんすけど『サカナとヤクザ』にある銚子の章は、ちょうど『澪つくし』の頃の銚子の裏面史です。ヤクザ当事者からサルベージした話で、合わせて読んだら時代の空気が掴めると思う。
— 鈴木智彦/SUZUKI TOMOHIKO (@yonakiishi) November 3, 2020
ここ数日の展開はこういう背景が分かると納得かな。そういう世界なんだね。それを朝ドラで描こうとしたのがすごい(褒めてない)。
アミは入兆に帰り、かをるが外川の漁師たちにさらわれたことを報告。
かをるは疲れ切っていて、車酔いの状態!?で善吉や鯛子に心配される。かをるは帰ろうとするが、善吉が止める。しかし、卑怯なやり方で会うわけにはいかないとかをるは言う。
漁労長に怒鳴られ、土下座して謝れといわれたのに、若旦那のために連れてきたと謝らない漁師たち。「この、いぎれバカ! かをるさんに何の罪があるんだ」ととねも怒っている。
でも「俺たちはよ若旦那とおかみさんとサシで話し合った方がいいと思っただけなんだよ」というのはちょっと分かるんだよなー(^-^; バカと同じ思考。
入兆では梅木が旦那様に知らせるな、殴り込みをかけると厳しい表情で言っていた。英一郎は「僕が善吉君と話をつけるから」「危険だよ。姉さんは人質になってるんだから」と言ってるのに無視!
そこへ漁労長から電話。最初は謝っていたけど、「お前たちは信用できん」と梅木が言ったことにカチーン! とねが代わってお詫びをしたが、梅木は「電話で謝れば済むと思ってんですか?」と許さない。日を改めてお詫びに伺うけど、明日は善吉の婚礼でそのあとだととねは言い、一応?梅木は納得。
かをるはタクシーで丁重に送り返されてきた。
梅木は「お前が悪いんじゃない」と言うものの「お前はだまされている。誰かが後ろで糸を引いてたんだ」「吉武に決まってるじゃないか」「あいつは門前払いされた腹いせにお前をさらったんだ」「お前は惣吉をかばうのか?」と疑心暗鬼になってる。
今日の出来事が惣吉の仕業だとはつゆほども思っていなかった。かをるは惣吉を信じていた。一方、梅木が惣吉を敵視する気持ちも分からないではなかった。
今度は広敷連中が殴り込みをかける話をしていた。栄二は旦那の言う事なら聞くというが、「ガキは足手まとい」「いつ寝返るか分かんねえ」と言われ逆上。そこへ神山がやってきて、殴り込みを止めようとするが、5人がかりで縄で縛られてしまった。
アミが縄でぐるぐる巻きの神山を発見して人を呼び、英一郎や野呂は事情を聞いて警察に連絡した。
善吉の婚礼はぶちこわしになり、「入兆」の広敷組はその場で逮捕された。
ここからさらに戦争が始まるわけでしょう? どうなるの? 暴力に次ぐ暴力を見たくない(だったら見るなよ)。
かをると惣吉の結婚を久兵衛が反対していた理由が今ならよく分かる。大茂に嫁いでいたら、好きな醤油作りもできたし、よかったんじゃないか。かをるが生き生きしているから醤油作りメインの話でも面白かったのにと思うようになった。
美しく生まれたばかりに周りが勝手にいろんな諍いを起こしてしまうものなのかもしれない。私には一生分からない感覚。