徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】日曜劇場#84 スパイスの秋(脚本/倉本聰)

1978年8月13日 TBS

 

あらすじ

小学生の大介(伊藤洋一)が暮らす家は、札幌気象台の構内にある。父親の大三郎(大滝秀治)が気象台で予報官を務めているためだ。母親の利子(大空真弓)はスパイス好きが高じて、庭でスパイスの原料となる植物を育てている。昨日、利子は弁当屋に「天気予報が当たらない」と嫌みを言われて、「天気予報は当たらなくて当然」と言い返した。それが原因で、今、大三郎と利子は夫婦ゲンカの真っ最中だった。折から、台風が発生し、本土に接近してきていた。大三郎は利子が今日も「スパイスの会」に行くことにイライラしていたが、利子は気にせずに出かけて…。

www.tbs.co.jp

www.nihon-eiga.com

 札幌気象台の構内に住んでいる大介。父・大三郎は気象台の予報官。母・利子は庭にスパイスの原料となる植物を植えていた。小学生の子供を持つ大滝秀治さんの見た目は本当に変わらない。白髪の部分がグレーがかってるくらい!?

 

利子は大三郎の同僚からマダム・スパイスと陰で呼ばれているほど、スパイスにハマっていて、ついには札幌・スパイスの会までできた。主婦達の親睦会といった感じでゴルフ大会をしたりする。

 

大三郎はイライラしていたが口に出さず、子供を介して利子と会話した。スパイスの会、会長選のため、大介にドライバーを隠すように言って出かけた。

 

かつて大三郎はイライラすると物を分解するクセがあり、おもちゃ、人形、トイレの鍵など壊してしまっていた。ドライバーを探してテレビ台を動かしていたら、以前の同僚・久松誠一郎から妻が亡くなったことを知らせるハガキが届いているのを知った。

 

美容院から帰って来た利子になぜハガキが来ていることを知らせてくれなかったのか責めるが、利子は早口で大三郎がスパイスの会になると言いがかりをつけるとまくしたて出かけて行った。大三郎50歳かあ。

 

大介はガールフレンドの家に出かけ、利子とガールフレンドの父がケンカになったことを話していた。ガールフレンドの家は弁当屋で天気予報が外れて、弁当200個損したことを利子にバスの中で会って嫌味を言った。

 

利子は、天気予報はあくまで予報で当たらないものだと言い返したことで、ふたりは友達でいられなくなるのではとガールフレンドは心配していた。

 

大三郎は川辺の草原で寝転び、久松に出す手紙の文面を考えていた。

 

利子は今年で会長職を辞めたいと友人に相談していた。友人もまたスパイスの会を辞めようと思っていた。主婦が出歩くことを“スパイス”と隠語で皮肉っていたことを知ったからだった。

 

会長選が終わってもなかなか利子は帰ってこず、大介は駅まで迎えに行ったがいなかった。駅の窓口で38歳くらいの女性が電車に飛び込みませんでしたか?と聞いたりもした。あら、結構年の差婚だったのね。

 

友人の畑さんの電話によると、会長に選ばれたら辞退という幕切りをしたかったのに、別の人にあっさり決まってしまい落ち込んでいた。

 

大三郎はドライバーを見つけ、車のドアを分解していた。

 

家に帰った大介は窓から外を見て、畑にしゃがんでいた利子を見つけた。大三郎はドアは分解して壊してしまい、報告に来た大介と直したが、うまく閉まらなくなった。

 

しかし3日経つと利子は立ち直り、スパイスを植え直し、スパイスの会に出かけて行った。父も大介も変わらない。(終)

 

大介も大三郎も敬語で話していて「北の国から」の親子みたいだった。今日のは暗くない話だけど、主婦がちょっと出かけたくらいであんな言われ方されるのか…と。旦那様が汗水垂らして働いていただいたお金だとしても、主婦だって家事育児してますよね???