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ドラマの感想など

【連続テレビ小説】澪つくし(134)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

惣吉(川野太郎)は記憶を戻してもらった礼を言いに来た、と言うが、梅木(柴田恭兵)が追い返す。暴風雨が銚子を襲った夜、かをる(沢口靖子)は惣吉が漁に出ていなかったか気にするが、梅木に優しい声を掛けられ、申し訳なく思う。入兆は莫大な損害をこうむり、かをる(沢口靖子)は金貸しの真鍋(なべおさみ)を訪れ、ハマ(根岸季衣)に元気づけられる。その帰り道、かをるとアミ(高師美雪)は吉武家の漁師たちに囲まれ…。

 

広敷の面々に囲まれた惣吉「何をうんがらがってんだ? 世話になったから挨拶に来ただけじゃねえか」

 

そこに出てきた梅木はあくまで物腰柔らかに対応するが、かをるには会わせない。「こっちが下手に出ているうちにお帰りになったらどうです?」

 

惣吉は何をしに来たのだろう。かをるは表へ飛び出していきたい衝動にかられた。惣吉に会いたいというよりも、いざこざが起きているのではないかという不安があった。かをるはいたたまれない気持ちで動悸を抑えるのであった。

 

かをると梅木の短い会話。惣吉はかをるが幸せかどうか知りたいのだと来たらしいと伝えたら…ダメなの?

 

外川へ帰った漁労長は「くたばり損ない」と罵られたと言っていたけど、言ってないよー。「幽霊」は言ってたけどな。

 

とねは惣吉たちが入兆に行くことは知ってたけど、それほど気乗りはしてなかったみたい。漁師たちはだから俺たちがついていけば…って、とねさんも「お前らが事をもじらかすんじゃないか」。そうだ! もじらかすな!←意味わかってない。

 

昭和10年9月24日 関東地方を暴風雨が襲い、東京の雨量は125ミリを記録した。26日には利根川の本流が氾濫し、群馬、茨城、千葉の三県に大きな被害をもたらした。

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かをるは惣吉の身の上を案じていた。まさかこんな時に沖に出てはいないだろう。しかし銚子周辺の海は近来にないイワシの大漁続きだという。もしかして…

 

布団に横になりながら目を開けて惣吉の身を案じるかをるに梅木が声をかけてきた。間には昭和が寝ています。梅木「俺は子供の頃に両親を亡くした。つらい思いをさせられた。本当に寂しかった。だから、どんな事があっても昭彦と和彦には、あんな目に遭わしたくない。せっかくつかんだ家庭の幸せを家族の血のつながりを失いたくない。かをる。俺はお前を離さないぞ。死んでも離さないからな。俺たちは幸せすぎたのかもしれない」

 

切々とした言葉がかをるの胸を打った。これほど夫に愛されているのに惣吉のことを思い浮かべていた自分がかをるは後ろめたかった。

 

うーん、梅木がかをるに罪悪感を抱かせ追い詰めるような事ばっかり言う。梅木の言葉を素敵だと梅木がもともと好きな人は思えるだろうけど、ハマさんの一件で私の心はすっかり冷めた。これは今ハマさんが幸せだから別にいいだろとかそういう事ではない。

 

銚子の町は水浸しになった。「入兆」でも工場になだれ込んだ汚水のため、麹室をはじめ原料倉庫や仕込み中のもろみの大半がやられた。莫大な損害であった。

 

かをるはアミを伴って、真鍋の店に行き、借金のお願いに行った。ハマさんも真鍋の隣で入兆には無利子で貸してくれるとまで言ってくれた。真鍋はハマさんの言う事は聞いてるみたい。ハマさんも惣吉の事は知っていて、かをるに「今の幸せをしっかり守ってってほしよ」と励ましてくれた。

 

その帰り道の事である。

 

大八車を引いている漁師たちに出くわした。漁師たちは若旦那に恥をかかせたと言って、かをるを連れ去った! アミは入兆に走り、漁師たちは得意げに「これは外川漁師の意地だ。若旦那の気持ちをくんでやったことだ」と大八車に乗せたかをるをとねや漁労長に見せた。バカじゃねーの!

 

漁師と醤油屋の争いほどくだらないものはない。しかし、かをると惣吉の子が流産したし、犠牲が大きすぎる。