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ドラマの感想など

【ネタバレ】街の灯

1931年 アメリ

 

あらすじ

街の放浪者チャーリーは、ふとしたことから盲目の花売り娘と知り合う。花を買ってやりたくてもお金がない。そこで掃除夫として働いたり、ボクサーになったり、彼女の眼を手術して治そうと一所懸命に頑張るが、思うように金は手に入らない。そんなある日、酔っぱらいの百万長者の男と仲良くなり、彼から大金をもらう。その金を娘の手術代とすることができたのが、しらふになった百万長者は自分のしたことを忘れて彼を泥棒扱いする。

 2020年の4月あたりに毎週のようにBSプレミアムで放映していたチャップリンの映画をようやく見ています。

 

サイレント映画だけど音楽はついてるサウンド版。人のしゃべり声も楽器?

 

銅像の除幕式。布を取ると一人の浮浪者が寝ていた。山高帽のチャップリンで聴衆が騒いでやっと銅像から降りた。

 

街角で美しい女性が花を売っていた。女性は盲目で近くで車のドアが閉まった音がしたのを花を買った浮浪者がお釣りも受け取らずに車に乗って帰ったと勘違いした。花売り娘が家に帰るとおばあさんがいた。

 

浮浪者は酔っ払いの男が入水自殺しようとするのを「明日になれば鳥も歌うよ」等と励まし、助けた。男は家に招待してくれたが、男は執事もいる富豪だった。妻と別れて自殺衝動に駆られ、家でも拳銃自殺しようとするのを助けた。

 

そこから外に食事に出かけ朝になって富豪がヘロヘロになりながら車を運転した。一緒に屋敷に入ろうとしたが、執事に追い出された。花売り娘を見かけ見ていると、富豪が友達だと言い、家に入れてくれた。富豪に「花を買いましょう」とお金をもらい、花売り娘が持っていた花を全部買い取り、富豪の車を運転して花売り娘の家まで送った。

 

シラフになった富豪は浮浪者を覚えていない。しかし酔っ払うと態度が変わり、熱烈歓迎で浮浪者のためにパーティーを開いてくれた。

 

ある日、花売り娘の家を覗くと、熱を出して寝込んでいた。浮浪者は仕事を見つけて働き始めた。花売り娘は働けず、おばあさんは働いていないので家賃22ドルを滞納していて立ち退きを迫られていた。

 

浮浪者は明日の朝までに支払うと約束して仕事に行くが、遅刻してクビになった。ちょうど職場の対面にあったボクシング場の裏手にいた男から八百長ボクシングを持ちかけられ、試合に出ることになった。しかし、警察に追われていた相手の男が逃げてしまい、強敵と真剣勝負で負けてしまった。

 

控室に黒人選手がいるのが珍しい。昔のアメリカ映画ってあまり黒人が出てない気がした。浮浪者の対戦相手じゃないけど、すごく強そうに見えたのにコテンパンにやられてた。

 

街をさまよい歩くとヨーロッパに行っていた富豪と再会。富豪は酔っ払っていたため、浮浪者の相談に乗り、娘の面倒は見ると1000ドルをくれた。

 

しかし、強盗がいて富豪の頭を殴って倒され、すぐ浮浪者が警察に電話をしたせいで警官は駆けつけたが、強盗は逃げていて、浮浪者が犯人に間違えられた。目を覚ました富豪はシラフに戻ったので、浮浪者を「誰だこいつは」となってしまい、追われる身になった。

 

浮浪者は花売り娘の家に行き、家賃と目の手術に使って欲しいと1000ドル全てを渡して去った。その後、街中で捕まり刑務所へ。秋になって出所すると、街にはおしゃれな花屋ができていた。

 

街の悪ガキたちにからかわれているところを笑って見ている花売り娘は哀れな浮浪者に1輪の花と小銭を渡そうとして、手の感触から浮浪者が大金をくれた男と気付いて複雑な表情をし、浮浪者ははにかんだ笑顔を見せた。(終)

 

そういえば「太田上田」で太田さんが「街の灯」の話してた。


【太田上田#235】傑作映画について語りました

これを最初に見ていたせいか、花売り娘が浮浪者に会えても複雑な表情に見えてしまったのかも。やっと会えた!というハッピーエンドとはちょっと違うと思う。

 


City Lights (1931) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers