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【ネタバレ】日曜劇場 #57 愛の学校(脚本/高橋正圀)

1979年11月18日

 

あらすじ

北海道・遠軽の少年教護施設の教師・有賀(上條恒彦)のもとに卒業生の健二(赤塚真人)が彼女を連れてやってきた.。嬉しそうに報告する健二だが駆け落ちをして来たという。心配になった有賀は、後日、札幌の健二の家を訪ねるが、結局2人は別れてしまい健二は自殺をはかってしまう…

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↑こちらの続編。北海道家庭学校の卒業生である健二が彼女を連れて遊びに来た。東京のレストランを突然辞め、札幌のクリーニング店で働いてる。彼女は元々函館の出身で東京の証券会社で働いていたが、駆け落ちしてきた。

 

それにしてもクリーニング屋=労働者の象徴っぽい描き方を日曜劇場ではよく見るな。中卒の就職先としてメジャーだったのかな。

 

健二の両親は離婚して、兄は釧路、妹は根室へ引き取られて以来、会ってない。森の学校(家庭学校)から鑑別所へ行ったこともある。そんな家庭環境を聞かされても彼女は受け止めた。

 

有賀が健二たちの様子を見にアパートを訪ねた。彼女の母親から別れろという手紙が来ていて、彼女の兄も訪ねてきて、彼女に帰るように言い、健二にも鑑別所上がりが!ととにかく交際反対。カッとなり殴りかかろうとする健二。有賀が止めたので外へ出ていってしまった。

 

後日、またアパートを訪ねるが不在。アパート裏の料理屋のおかみ(音無美紀子さん)を訪ねた。おかみにほの字の有賀は、健二たちの結婚してもうまくいかないというおかみの言葉に驚く。おかみも二十歳前に結婚して離婚歴があると知り、またびっくり。

 

健二と彼女の生活は、最初はうまくいっていたが、だんだんケンカが増え、健二が短気を起こして出て行った。彼女は森の学校を訪ね、有賀と話をした。健二が詫びの電話を入れてきて仲直りをしたと思っていたが、それから1ヶ月。健二から連絡が絶えた。

 

有賀は再び健二たちの元を訪ねた。健二は不在。彼女は両親や故郷のことを話さなければ健二は怒らないと言うが、有賀はそれでいいのかと聞いた。健二の家庭環境に同情してるだけなんじゃないか、一生、故郷や親のことを口に出さないでいられるか。

 

彼女は、おかみに相談した。もうすぐ二十歳になるから結婚届けを出すと言うが、おかみは反対。彼女はとうとう函館に帰って行った。

 

健二は彼女の実家を訪ねたが、家庭環境の差を思い知らされた。有賀に電話をかけ、別れの挨拶をして電話を切り、健二は自殺を図るが、おかみが発見してくれ、未遂に終わった。病室にいた有賀とおかみ。りんごを手で半分に割っておかみに分ける有賀。ワイルド~。

 

退院した健二は学校で引き取り、面倒を見た。まだ彼女を諦めきれない健二は彼女に嫌われないような人間になりたい、やり直したいと有賀に語って旅立って行き、クリーニング屋で真面目に働き始めた。(終)

 

小さい頃の家庭環境が後々まで影響を及ぼしている。健二はすぐカッとなるが、反面、彼女に泣きながら謝ったりもしてるけど、やっぱりうまくいかない気がする。あのおかみさんがいてくれてよかったねという感じ。

 

有賀は在校生だけでなく卒業生にまで目を配るいい先生だけど、プライベートないよ~。結婚できないネタでいじられるけど、そりゃ致し方ない。 上條恒彦さんのハキハキした明るい声がほんと好き。この時期は、もう「3年B組金八先生」の最初のシリーズが始まってる頃だね。

 

そういえば遠軽の学校と札幌の健二たちのアパートをしょっ中行き来してる有賀だけど、めちゃくちゃ遠いよ〜!