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【ネタバレ】日曜劇場#43 ダイヤモンドのふる街(脚本/市川森一)

1987年3月1日 TBS

 

あらすじ

札幌のブティックの女店長(伊藤蘭)が突然失踪する。東京から単身赴任した後任の店長(萬田久子)は、前店長の捜索を続けるうち、不倫問題、金銭問題など彼女が様々な問題を抱えていたことを知るが…。市川森一脚本による日本民間放送連盟賞優秀賞受賞作品。 

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バブルだなぁ〜みたいな服装の女性達。店長が突然いなくなり、後任の牧野(萬田久子さん)は黒髪ロングストレートですんごい肩パッドの入った革のジャケットでやってきた。素敵。

 

前任の岡田(伊藤蘭さん)は3年前病気?の牧野の代わりに札幌支店の店長を単身赴任で勤めてくれていた。最近、岡田は夫から離婚を切り出されていたらしい。

 

店に来た岡田の親友でお得意様だという高杉(中村メイコさん)に話を聞く。お金持ちそうだが、どこか下品な感じがする女性で、親友だというが岡田には裏切られたと言い散々悪口を言っていた。自分の夫を誘惑された、宝石ブローカーの鶴田という男に入れあげていた、女で単身赴任なんて云々などなど。

 

店に戻った牧野は今後高杉には掛け売りをしないよう、店員達に言い渡した。閉店後、残業をした店員達に東京土産を渡し、チーフと岡田が住んでいたマンションを訪れた。会社が借りてるマンションの一室で岡田の荷物はなくなっていた。

 

牧野がチーフに打ち明けた話によると、同期で結婚した時期も一人目の子供が生まれた時期も同じくらい。しかし、3年前に牧野が2人目の子供を流産してしまい、札幌支店の話は岡田にいってしまった。牧野もまた東京に子供を残して、姑に面倒を見てもらっていた。

 

このドラマは1987年、「はね駒」が1986年。仕事に一生懸命になり過ぎて流産というのが、この時代のドラマの表現方法だったのかなぁ。「はね駒」は明治時代の話だけど、感覚は80年代も取り入れてた感じがしたから。

 

それにしても子供残して単身赴任して姑に子供の面倒見てもらうヒロインなんて、今の世じゃ大炎上しそうだな。この時代でも決していい感じに描かれてはいないけど、今の方が反発が大きそうな気がする。女性の単身赴任って今でも珍しく感じるけど、男と同等に働かなくては!と頑張っていた時代だったんだね。

 

牧野は学生時代に訪れたパブバー銀河を一人訪れていた。マスターが大滝秀治さん。北大のサカイさんに連れてきてもらって〜という話をすると、常連で今でも来るという話から、旭川の時計屋の娘と結婚して、今は鶴田と名字が変わり、宝石ブローカーをしてるという。

 

鶴田との再会。12年ぶりだというから30代前半くらいかな。岡田が失踪したことも知っていた。資金繰りに困っていた岡田に相談され、鶴田も金に困っていて二人して小豆相場に手を出して、鶴田は旭川の店を抵当に取られる寸前までいった。鶴田としてはしみったれた失敗話より不倫みたいな艶っぽい噂の方がいいと岡田との関係を否定しなかった。岡田は300万の焦げ付きを出したのに何言ってんだよ。

 

鶴田に宝石を買わされ、ガックリきているところにマスターが水色のキレイなカクテルを出してくれた。名前をつけて欲しいと言われ、“ダイヤモンドダスト”と答えた。

 

マンションを岡田が訪ねてきた。散々店員から悪口聞かされたでしょう、あんな無能で役立たずたち、とかなり荒みきっていた。噂や偏見ですっかり人を信じられなくなっていた。会社に辞表を出し、離婚届にも判を押して、今後は小樽の友達のブティックで経理をするという。

 

時々マンションにかかってくる無言電話は、岡田の娘のユキだった。当時小学2年生というと、今40くらいか。またかかってきた無言電話に「ユキちゃんでしょ」と話しかけて、「お母さんは小樽で仕事を始める」と教えると、「ずっと待ってますから」とやっとしゃべった。ふと外を見るとダイヤモンドダストがキラキラ輝いていた。 

 

ということは牧野の娘アキちゃんもそのくらいの歳か。そんな小さい子残して単身赴任はちょっと複雑。バブル時代のドラマだけど、お金で失敗した人の話。

 

「はね駒」の働く女性の描き方が朝ドラだけの特殊な描かれ方ではなかったんだと思いました。

 

 

昨日、梅野さん出演のドラマを観たばっかりだったのに…

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