徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】阿修羅のごとく パート2 第4話 お多福(最終回)

1980年2月9日 NHK

 

あらすじ

父・恒太郎(佐分利信)は、かつての愛人の息子と、時々会っていました。娘たちは愛人とよりが戻ったのかと疑います。一方、咲子(風吹ジュン)の夫の陣内(深水三章)は植物状態。容体を気遣う姉たちに、咲子は精一杯の虚勢を張ります。ある夜、咲子は張りつめた心を溶かすように、行きずりの男と関係をもち、その男から恐喝されます。男を必死の強弁で撃退したのは意外にも…。綱子(加藤治子)の心中事件や巻子(八千草薫)の夫の秘書・啓子の来訪もからんで、ドラマは終盤へ向かいます。

 

前話の感想

peachredrum.hateblo.jp

 

前作の感想

peachredrum.hateblo.jp

 

お多福…顔丸く、鼻が低く、額ほおの高い女の仮面。おかめ。

 

勝又から恒太郎が元愛人の会っている写真を見せられている巻子と鷹男。

 

咲子の夫の陣内は植物状態で、陣内を挟んでケンカする嫁姑。姑は「死人に口なし」なんて言っちゃってるし。

 

三姉妹で見舞いに行き、巻子が綱子に見せようと持ってきた恒太郎の写真を見せるつもりのない滝子や咲子にまで見られてしまった。

 

滝子は、怒って父を問い詰めようとする。しかし滝子と勝又の夫婦ってお似合いだな〜。二人のビジュアルが好き。

 

陣内の看病を姑と交代で帰る途中の咲子は、声をかけてきた宅間という男(岸部一徳さん!)に身の上話をして楽になったと一旦別れたものの関係を持ってしまう。

 

恒太郎が週2日出社している会社を訪ねた綱子と巻子。ボロボロの座布団に座っていた恒太郎を誘って咲子の夫を見舞った。陣内の足の裏には動いたら分かるように「へのへのもへじ」が書かれていた。

 

ある夜、咲子の家に宅間から電話がかかってきた。咲子がメディアに出たこともあり、陣内栄光の妻だとバレ、100万用意してくださいと脅された。

 

巻子の家には、綱子の隣人から綱子が心中したと電話がきた。駆けつけると綱子はガス管が外れただけで心中ではないと言い張る。綱子と不倫相手の足の裏には「へのへのもへじ」。不倫相手の妻は、靴下が裏返しだったから脱がせて、「へのへのもへじ」を見つける。

 

一晩入院した綱子が巻子と綱子の家に帰ってくると、綱子の生花教室の看板に赤いインクで「へのへのもへじ」が書かれていた。二人で看板を外す。不倫相手の妻は、朝から散歩してきた〜とご機嫌だったが、手は赤く染まっていた。

 

巻子が綱子のところに行って不在の時、咲子が電話をかけてきた。巻子だと思って宅間のことを泣きついてきた。

 

滝子は宅間を陣内の病室に呼び出して、陣内の姿を目の当たりにして、こんな状態の夫がいても明るく声をかけているんだ、そんな状態の人から金取るの?! 夫は興信所やってるからあんたのことを調べて顔上げられないようにしてやる!とまくし立てると、宅間は何も言わずに出て行った。この人もう目覚めないんだからとか散々言いまくるのは今の時代ならありえないかも。

 

一方、巻子の娘の洋子が万引きで捕まる。出来心か常習か見れば分かると店主に許してもらってたけど、これもまた時代を感じる。犯罪に寛容というか。初回で巻子もやってたけど、イライラしたから万引きとか全然理解できない心理です。

 

夫の浮気相手と思っていた赤木啓子は結婚するから仲人して欲しいと家を訪ねてくる。奥さんに疑われたままなのは嫌だからとわざわざ言いに来た。

 

鷹男が帰ってきた時、明るくなんでもないことのように浮気のことを聞くが、やっぱり否定された。疑心暗鬼になっていないものもいるように見えてきたと親子は笑ってその話は終わりになった。

 

赤木啓子の結婚式、仲人を務めた巻子は鷹男にやっぱり浮気してたんでしょう?とまた言っていた。えー、やっぱり浮気してたの???

 

咲子は赤ちゃんの面倒を見ながら、姑もニコニコしながらお茶を運んできた。足の裏に「へのへのもへじ」を書かれた陣内はマンションのソファに横たわっていた。えー! あの状態で自宅介護ってあり得なくない?

 

綱子は生花教室を続け、滝子は実家で父と勝又と楽しく暮らしていた。(終)

 

そういう終わり?! パート2が始まってから、滝子と咲子が仲悪すぎて見るのが嫌になったけど、やっぱり面白かった。けど、昔は日常の一部分を切り取ったみたいな終わりが多くて、今の感覚だと何も解決してない!って思う終わり方が多いよね。

 

少女漫画が今でも好きで読むけど、両思いになりましたで終わっても私は満足するのに、最近のは付き合って結婚して子供が生まれて〜くらいまでの描写があるのが、蛇足に思える。だけど、そこまで求める読者の方が多いんだね。高校生はファンタジーだけど、それ以降は生々しくて好きじゃないんだよな。

 

今のドラマも曖昧なラストは好まれなくて、ハッキリとした結末を求める人が増えたということなのか。昔のドラマを見ると結末がハッキリしなくて微妙にストレス。あとは自分で考えなさいってことなのかな。

 

www2.nhk.or.jp

 

印象的なオープニングテーマ。最近CMでも流れてますね。


ジェッディン・デデン(Ceddin Deden)

 

 ゴシップネタですが…このドラマでも「はね駒」でも見かけて、最近どうしてるのかと思っていた深水三章さんが2017年末に亡くなっていたことを今回初めて知りました。wiki見てたら元妻が萩尾みどりとなっててまたびっくり。

 

このドラマが終わった直後くらいに結婚式をして、すでに萩尾さんは妊娠7か月だったとか。ドラマ内で一切関わることのなかった陣内栄光と赤木啓子が、そんな関係だったとは。ちょっと衝撃。