NHK 1979年1月13日
1979年1月20日
1979年1月27日
八千草薫さんの追悼番組として放送されたものを見ました。NHKのアナウンサー司会で「ゲゲゲの女房」脚本家の山本むつみさんと爆笑問題・太田光さんの解説が各話ごとについてるもので、この番組自体は去年12月の放送だったみたいです。パート2もあるそうですが、今回見たのはパート1の3話までです。
向田邦子シリーズ
阿修羅。インド民
間信仰上の魔族。
諸天はつねに善を
もって戯楽とする
が、阿修羅はつね
に悪をもって戯楽
とする。天に似て
天に非ざるゆえに
非天の名がある。
外には仁義礼智信
を掲げるかに見え
るが、内には猜疑
心強く、日常争い
を好み、たがいに
事実を曲げ、また
いつわって他人の
悪口を言いあう。
怒りの生命の象徴。
争いの絶えない世
界とされる。
彫刻では、三面六
臂を有し、三対の
手のうち一対は合
掌他の二対は、そ
れぞれ水晶、刀枝
を持った姿であら
わされる。興福寺
所蔵の乾漆像は天
平時代の傑作のひ
とつ。
作:向田邦子
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里見巻子(次女):八千草薫(1~3)…字幕黄色
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竹沢滝子(三女):いしだあゆみ(1~3)
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竹沢咲子(四女):風吹ジュン(1~3)
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枡川のおかみ:三條美紀(1~3)
土屋友子:八木昌子(1~3)
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陣内英光:深水三章(1~3)
枡川の女中頭:本山可久子(1~3)
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里見家の子ども:長谷川諭(1~3)
前村麻由美(1~3)
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三田村綱子(長女):加藤治子(1~3)
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枡川の主人:菅原謙次(1~3)
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勝又静雄:宇崎竜童(1~3)
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立花(巡査):金井大(3)
マユミ:千足悦子(3)
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ほかに:宮沢元(1)
白木礼二(1)
久保田清司(1、2)
大矢兼臣(1)
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武田洋和(1、3)
絹田由紀子(1、3)
徳永真人(1、2)
大月優子(1)
森康子(1~3)
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島田零子(2)
田中昭子(2、3)
山口純平(2)
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萩前弘信(2)
松岡みどり(2)
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岡橋勲(2)
楯親義(2)
田中栄民(2)
浪間章(2)
上江洲隆(2)
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川島裕介(3)
水品昌子(3)
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ダウンタウンブギウギバンド(1、3)
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劇団いろは・ひまわり(2、3)
八星プロ(2)
早川プロ(3)
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タイトル文字:望月美佐
テーマ音楽:トルコの軍楽(メフテル)
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吉田簑助(1)
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母・ふじ:大路三千緒(1~3)
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鷹男:緒形拳(1~3)…字幕水色
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竹沢恒太郎:佐分利信(1~3)
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制作:沼野芳脩(1~3)
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演出:和田勉(1、3)
高橋康夫(2)
長女・綱子(加藤治子さん)、二女・巻子(八千草薫さん)、三女・滝子(いしだあゆみさん)、四女・咲子(風吹ジュンさん)という豪華メンバー。年、離れすぎ?とも思ったけど、加藤治子さんと母親役の・大路三千緒さん(おしんのばんちゃん! しかも役名は”ふじ”)は実年齢が2歳しか年が違わなかったみたいです。
父が70、母が65の設定だったみたいだけど、姉妹の年齢はこのドラマでは明かされてませんでしたが、映画版(2003年公開)があることを知り、予告動画を見たら、映画版だと、長女(大竹しのぶさん)45、二女(黒木瞳さん)41、三女(深津絵里さん)29、四女(深田恭子さん)25だそうで、ドラマ版も設定上はこのくらいだと思います。映画版も79年の設定で作ったのねー。この作品は母が八千草薫さんでナレーションが加藤治子さんだったみたいです。
ドラマ版を見た後だと、この映画版のキャストすごく絶妙な感じ。四姉妹の中で一番母親っぽい性格をしてたのが二女の巻子だったので、八千草さんが母親役というのもわかります。
綱子は夫に先立たれて一人暮らし。息子はいるみたいだけど既に独立している。生け花の先生として出入りしている料理屋の主人と不倫している。巻子は、サラリーマンの夫(緒形拳さん)と結婚し、一男一女をもうけた専業主婦。滝子は図書館司書として働く眼鏡、ひっつめ髪の独身、咲子はボクシング選手と同棲中。
ある日、滝子が他の姉妹を集めて話があるという。4人が集まったのは巻子の家で、かき餅を食べながら話をする。そういうときに、お母さんのかかとみたいとか他愛もない話をするのが面白かった。会話がいろんな方向に飛んで本題になかなか入らないのも女性っぽい。
滝子が興信所で調べたところによると、父に愛人がいるという。しかも小学生くらいの男の子までいる。女性は40歳、子供はのちに父の子でないことが判明。父に尽くしてきた母に知られないようにするにはどうすればいいか話し合うが綱子の差し歯が取れたり、収拾がつかない。
翌日、巻子が綱子の家を訪ねるが、そこで綱子が不倫していたことを知る。走り去る巻子を追いかけて、自宅にあげる綱子。うな重を出すが、不倫相手と食べようと不倫相手が買ったものと知り、お重をひっくり返す巻子。一番おとなしい奥さんっぽい巻子だけど、自分の夫も浮気してるかも?と思っていたから、姉の行為が許せなかった。
だからと言って喧嘩別れするわけでもなく、別の時に家族が集まったときに、お寿司かうなぎどっち取って食べようか?なんて話になったとき、綱子が「おすし!」といったのに対し、巻子が「うなぎ!」と言い、二人で笑いあってる。
母のふじは、父親のことを信じ切ってると娘たちは思ってるけど、夫のポケットからふと男の子用のおもちゃが落ちたのを見て、ふすまに思い切り投げつけていた。
お堅い性格の滝子は父の素行を調べてもらった勝又といい仲になり、咲子はボクサーの恋人に合わせて自分まで絶食するほど、のめりこんでいたけど、恋人はそれが重荷で浮気したり…三女の滝子以外、もーみんな、浮気するかされるかなのはどうかと思った。でもこういう日常話は大好き。
本筋に関係ないけど、こういう話を見ると、ホント東京っていいなと思ってしまうのです。東北の田舎町出身、十数年東京で暮らした者としては、実家もほど近く電車やバスを使って、しょっちゅう何かあっては集まる姉妹がうらやましい。
母に父のことを知られずにいたと思っていたのに、ある日、新聞に三姉妹の40代の専業主婦が投書したという文章が自分たち家族の状況にそっくりで、巻子が書いたんだと他の姉妹たちに疑われるが、巻子は否定する。
しかし、ふじが懸賞好きだと聞いた巻子の夫からあの投書を書いたのは母自身ではないかということになる。父に問いただすこともせず、娘たちにも言わず、しかし、巻子が父の愛人宅を訪ねようとしたとき、愛人宅の前にいたのは母だった。母は急に倒れてそのまま帰らぬ人となり、父もまた長年囲った女性から別の人と結婚すると言われ、フラれた。
向田邦子さんというと、小学生の時だったか教科書に載っていた「字のない葉書」というエッセイが記憶に残っています。年代的にこういうドラマをリアルタイムで見てきた時代じゃないから、今初めて見て素直に面白く思えました。
橋田寿賀子さんは不倫と殺人は書かないと旦那さんと約束していたそうです。だから「おしん」の竜三もあんなにいい男なのに、おしんが男性に好かれることはあっても、竜三から誰かを、ってことはなくおしん一筋なんだなぁ。あ、しかしお加代様の夫…。
今回の話みたいにあっちもこっちも浮気したりされたりって世界観も昭和では当たり前だったのかもしれないけど極端すぎる気もする。巻子の夫もいろんな人の調整役みたいな調子のいい人だったのに、浮気相手と間違えて自宅に電話して、巻子にバレるし、なんだかなぁ。太田光さんの解説で巻子の夫役だった緒形拳さんはこの役が嫌で、パート2は降りたという話をしてました。私は、この役は別にそんな嫌な役とも思わなかったけど、男性としては情けないと思ったのでしょうか。
日常的な姉妹の会話とかホントに面白かったし、実家を訪ねた綱子と巻子が母と庭で白菜を漬けるシーンもすごく好きでした。長女と二女は戦中(戦前?)生まれ、三女と四女は戦後生まれで微妙な世代差もありました。




