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ドラマの感想など

【ネタバレ】日曜劇場 #32 コスモス(脚本/山内久)

1981年9月20日 TBS

 

あらすじ

100万円の報奨金につられて孫夫婦(藤真利子山本亘)が北海道の山奥で一人暮らしを続ける祖父のところへ同居の説得に出かける。今は亡き妻(日色ともゑ)との思い出に生きる祖父だったが…。

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「あかねの空」で娘婿だった山本亘さんが今回は孫のノリコの夫のススム。東京で暮らすノリコの父が祖父を東京まで連れ帰ったら100万やると言われ、夫婦共々北海道までやって来た。

 

祖父の家には旧制中学時代の教え子(牟田悌三さん)が来ていて、保険を勧めたり、土地を売らせて登別の老人ホームに入れようとしていた。

 

ススムは担任している生徒が自殺し、気持ちが不安定だったが、ノリコがさらにこの人ノイローゼなのとかダメ教師とか追い詰めるようなことばかりいうのが恐ろしくて。祖父を100万につられて説得しにきたことをススムにバラされて、ウワーッと泣き出すのも怖い。

 

妻を亡くし、一人の世界に入ることが多くなっていたが、ノリコとススムが言い争いになったときには、急に歌い出して場を和ませた。笠智衆さんの歌声好きです。

 

夜、ノリコは祖父の枕元に行き、涙ながらに一緒に東京で暮らしたいと言い、ついに祖父は了承した。翌日、実家に電話をしたノリコは100万100万とはしゃいでいた。

 

しかし、祖父は8月は花配りをしていて朝からいなかった。教え子の話によれば、戦争で亡くなった生徒達の家や墓に寄って、お線香をあげ、自分の畑で育てた花を供えていて、それを毎年やっているという。

 

今は山奥で畑を耕しながら暮らしている祖父の教師としての顔を知り、ススムは東京に戻って教師を続ける気になった。

 

ノリコは100万欲しさに説得するも結局祖父の答えは「ここにおりたい」だった。飛行機に乗った夫婦。ノリコの手には祖父が育てたコスモスの花束があった。

 

一人残った祖父の目には若き亡き妻の姿が見えていて、二人じゃれあっていた。

昨日今日と山内脚本の笠智衆さんを見たけど、偏屈で思い出に生きてるじいさんという感じで山田太一脚本の笠智衆さんの方が好きかな。

 

今回の話は兎にも角にもノリコが酷い孫過ぎて嫌だった。あんなに勝手な人いるんだろうか。ススムはノリコが祖父が好きだという気持ちも本当だと言ってたけど、金に目が眩みすぎ。

 

ススムの教え子が自殺というのも、いじめで自殺とかがテレビで取り上げられ始めた頃だったのかなぁとふと思いました。