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【ネタバレ】日曜劇場 #31 あかねの空(脚本/山内久)

1980年9月21日 TBS

 

あらすじ

一人娘(真野響子)とその嫁ぎ先の医者の反対にも関わらず、72歳で町内マラソン大会へ出場する男(笠智衆)。男の脳裏には、今は妻の他に一時愛した女(木の実ナナ)の記憶が巡る。老人の心象を通して〝生きる〟ことの意味をユーモラスに綴る。

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脚本の山内久(やまのうち・ひさし)さんは、今再放送を見ている「はね駒」のりんの祖父・橘徳右衛門役の山内明さんの弟だそうで。父が弁士、兄が俳優、弟が作曲家というすごい家族ですね。wikiにこの作品は載ってないけど、同姓同名の脚本家ってことはないでしょう、多分。

 

小学校の先生をしている娘・正子とその父。父は正子の結納の日にマラソン大会に参加すると言い張り、フラッとどこかに出かけたきり帰ってこなくなった。

 

近所の人と話をすると方々でトラブルを起こしていたことも分かる。娘の結婚相手は診療所で働く医師で、父を一人にするのが心配で診療所の隣にもう一棟建てることことになったが、父はそれが気に入らない?

 

妻は既に亡くなり、父は時々その妻と心の中で会話している。真野響子さんが母と娘の二役。

 

結納の日なのにマラソン大会に出場。取材に来た女性新聞記者を見て、浮気相手を思い出す。海軍出身、38歳のときに妻30過ぎで結婚し、結婚生活10年経って、ようやくできたのが正子だった。その間に戦友の娘・千原夏がバーをやっていて一時期、不倫をしていたが、子供を産ませてほしいと迫られて逃げた。

 

しかし、ヤクザの諍いに巻き込まれた夏が重体という事件を新聞で読み、会いに行き少し話をするが亡くなった?? 新聞記者と夏も木の実ナナさんの二役。昔の回想も笠智衆さんは全く同じ格好で演じるし、妻も愛人も二役で場面もコロコロ変わり、分かりづらいかも。

 

コースを外れた父を見つけたのは、父が可愛がっていた犬で、フラフラになりながらも走り続けてついにゴールした。

 

夕陽の見える丘で妻と心で会話する。ついてくる犬がかわいい。The雑種という感じの茶色いちょっと長毛の垂れ耳の犬でいつも父の後を追いかけていた。

 

結局父は何が気に入らなかったんだっけ? 正子の結婚相手にはよろしくお願いしますと頭も下げたし、やっぱり家を出て行かないとか言ってたけど、本気で言ってる感じでもないし? だけど笠智衆さんが出てるというだけで面白いドラマになってしまう。

 

あと札幌みたいな都会を舞台にした話より地元の人っぽい人がたくさん出ているような自然豊かな場所の方が景色も楽しめて好き。