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ドラマの感想など

【ネタバレ】日曜劇場 #10 海はこたえず(脚本/浦山桐郎 中島丈博)

1966年11月6日

 

あらすじ

漁師の父親が失踪後、母と息子は村で黙々と家を守っていたが、ある日父親の愛人だという女がやってきて…。漁村というカラの中から脱出しようとする少年と少女のふれあいを、北海道積丹の寒村を舞台に描く。

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これまた古い作品で昭和41年です。白黒。ちょっと前までスーパー戦隊でもやっていたオールアフレコ方式かな。声と口が微妙に合ってないような。

 

祖母が亡くなり高校へ来れなくなった男子生徒・マツオ(建もの探訪渡辺篤史さん!)が先生に相談する。

 

今までは亡くなった叔父達の戦争の遺族年金を祖母が受け取っていて高校にも行けていた。祖母が亡くなったことにより、そのお金はなくなり、出稼ぎに行った父から金が送られてきたことはなかった。

 

家に帰ると、母と父の愛人という女がケンカしていた。この頃の高校生のお母さんってこんな感じかぁ〜。小学生の子供もいるのにおばあさんみたい。

 

昭和41年の高校生というと私の母と同世代ということかな。

 

愛人はそのまま町のバーで働き始めた。

 

マツオは漁師として働き始めた。ある日、同級生の女の子・タミコが海で袋を持ってうろついているのを発見した。袋を開けるとアワビが入っていて、密漁して売ろうとしていた。

 

タミコは家が貧しく中卒で缶詰工場で働いていたが、地元に帰って来て観光ホテルで働きはじめていた。マツオが咎めると怒って喧嘩になった。

 

そんな時、父親がカムチャッカで蟹漁に出て還らぬ人になったと知らされた。

 

愛人に知らせに行くと、漁師に誘ってくれた先輩が一緒にいた。先輩はマツオの父親に世話になったからと何かとマツオに親切にしてくれていたからショックを受けた。

 

愛人のバーを飛び出して海岸へ行くと、タミコが観光客とサイダーを飲みながら楽しんでいた。観光客は飲み終えたサイダーの瓶を岩に投げつけ粉々にした。ゴミもたくさん海に浮かんでる。

 

海を汚されたマツオが怒って殴りつけると、数人いた観光客から反撃され、ボコボコにされた。そこに先輩が来て助けてくれた。

 

先輩は確かに父の愛人を好きになったけど、マツオの父の話ばかりしていたと打ち明けた。

 

タミコはマツオの家を訪ねるが、マツオは海にいた。マツオは漁師になって、孝行息子のふりをして来たけど、自分が嫌になり船には乗らず、ここを出ていくとタミコに言う。タミコは街へ行っても馬鹿にされるよと忠告する。

 

ここから出て行きたいと言うマツオに、タミコがずっと好きだったと告白する。うおっ! タミコの抱きつきが長いと思ったらキスシーン!! 純朴な青年だと思ったのに。家族で見てたら気まずくなるやつ。

 

都会で人波にもまれるマツオ、で終わり。

 

漁師の親方や母親は、あんなにしてやったのに何で出ていくんだべと言ってたけど、閉塞感に耐えられなくなったんじゃないの。

 

昔のドラマは大袈裟な舞台調。効果音もいちいちデカくて怖かった。