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【ネタバレ】特集ドラマ「軍港の子~よこすかクリーニング1946~」

2023.08.10 NHK

 

あらすじ

戦後の神奈川県横須賀。米軍が駐留しアメリカの意向に振り回される大人たちは、保護すべき子供にかまう余裕はない。自分たちの力だけで生き抜くしかない戦争孤児たちは、米兵の靴磨きやたばこ拾い、時に犯罪に手を染めていた。が、あるきっかけで「クリーニング」の仕事に出会う。犯罪ではなく汗を流して働き、人に感謝されてお金を稼ぐ。自分たちが“生きていても良い”と思える経験によって、孤児たちは笑顔を取り戻し始める。自分たちの稼ぎで「家を借りて暮らす」というささやかな夢を抱くようになった子供たちだったが、さらに過酷な現実に襲われることになり…

原作は西田彩夏さん。脚本は大森寿美男さん。

 

お…現代パートから。正直、現代パートから始まる戦争ドラマはあんまり印象がよくない。現代と絡めなくていいのよ。それがないと遠い時代の話としか思えないと言うのもあるのかもしれないけどさあ。ちょっとさめるポイント。

 

横須賀でクリーニング店を営んでいた祖父が亡くなり、娘と孫娘で誰もいなくなった店の整理に行く。

 

小川今日一(きょういち) 13歳。クリーニング屋で働く。戦争で家族を失い、横須賀の遠い親戚に引き取られた。

 

今日一は配達の途中に倒れた子どもに気を取られているうちに配達の自転車ごと盗まれてしまい、店の主人である雄造にボコボコに殴られる。

 

父を亡くして母一人子一人だった今日一は母にあつらえなおしてもらった父の服を持って家出。

 

横須賀は空襲被害が少なく、焼け野原にならなかったので、米軍がたくさんいた。チョコレートをもらう子供たちの中に自転車の前で倒れた子どもを見つけて、今日一が追いかけたが逃げられた。

 

しかし、孤児たちの集まるところを見つけ、リーダーの岡田武弘に今日一は親戚の家から石鹸を持ち出し、クリーニングができると言って仲間に入れてもらい、武弘の紹介でパンパンのミサから仕事をもらう。さっそく大根おろしでビールの染み抜きをする。

 

伊勢佐木町で仕立て屋をしていた母は染み抜きに詳しかった。そんな母を空襲で亡くした。

 

アイロンがないと仕上げができないと言う今日一にミサはアイロンを貸してくれた。パンパンの家を出入りしている高木誠司から進駐軍から仕事をもらえばいいと言われるが、今日一はアメリカとは仕事をしないと断る。

 

今日一たちはクリーニング業を始めた。ミサの紹介で別のパンパンなどからも仕事を得た。ブローカーをしている誠司と話をするようになり、アメリカからの仕事も引き受けることにした。誠司はフィリピン・ダバオで母と姉を亡くし、浦賀に引き上げてきた。父は先に出征していて生死は不明。

 

今日一はミサの紹介でアメリカ人から仕事を紹介してもらうが、偶然、今日一を引き取っていた雄造に会い、殴られ、洗濯を二度としないと誓え、警察に突き出すと怒鳴られた。誠司はアメリカ人相手の仕事をしろと前向き。

 

洗濯したものを届ける途中、傷痍軍人に絡まれ、洗濯物をめちゃくちゃにされた。武弘と仲間割れして出ていった少年たちにやられて、武弘がけがを負った。養育院で妹を餓死で亡くしていた凪子は施設行きを拒み、パンパンをすると言いだすので、今日一は新たに仕事を探す。

 

ミサのところに行った今日一はアメリカ軍のデイクリーニングという仕事があることを教えてもらい、そこで働くことを決意する。

 

ミサのところにいた誠司と一緒に帰った今日一はこの間絡まれた傷痍軍人の井上にあとをつけられ、「非国民が!」と襲われた。逃げてる途中、誠司は米軍の車にひかれてしまい、米兵は誠司を車に積んで運んでいった。え…

 

またしても仲間が去っていく。兄妹でアメリカに引き取りたいと言ってくれた人がいたと言うが、出ていこうとしたとき、施設の男たちに無理やり車に乗せられて行ってしまった。

 

今日一と凪子と武弘はデイクリーニングに潜り込み、仕事を始めた。

 

ある日、誠司の父親が今日一を尋ねてきた。誠司の父に誠司の遺品を渡した。

 

今日一は軍服を洗いたくないからあそこには戻らないという。武弘は孤児ではなく土建屋の妾の子だと告白し、恥を忍んで家に帰るという。今日一は施設に入って学校に行きたいという。凪子は今日一といたいと一緒の施設に行くという。

 

瑞希のおじいちゃんが今日一でおばあちゃんが凪子なのね。まあ、しかしやっぱり申し訳ないけど現代パートは醒める。なんかPVみたいな感じでさ。なんで遺品整理にあんな格好なんだよ。

 

けど考えてみたら、終戦時13歳、昭和7年生まれくらいで、今、20代くらいの孫いるって、ちょっと…いや、祖父母世代が働きづめで30代くらいでようやく子供が持てて、親も30代で子供産んでたらまあまあありうるか? ひ孫でもおかしくないくらいだけどね。

 

最近昭和のドラマしか見てないから子役の「えーんえーん(棒)」とか「うわーん(棒)」という演技に見慣れてるので、現代の子役のうまさに驚く。それでもあまりあるほど昭和のドラマも魅力あるんだけどねー。

 

小川今日一役の小林優仁くんはなんだか見たことあるような気がしたけど、最近のドラマは見てないしな~と思ったら、「ワルイコあつまれ」の子供記者だった。

 

傷痍軍人の井上役の太賀さんはNHKの「15歳の志願兵」で初めて知ったので日本兵のイメージがあります。「いだてん」もあったしな~。

 

でも、本当は本当に戦争を経験した世代の描いたドラマを見たい。再放送したらコンプラ的に~とかあるんだろうけどさ、毎年無理に新作ドラマ作らなくていいから昭和の名作ドラマを見せてほしいなと思ってしまう。