TBS 1988年2月8日
あらすじ
「お笑い事件簿」のレポーターとして人気者になった桃(泉ピン子)に、P・幸代(浅田美代子)の推薦でドラマの仕事が入り、毎日が忙しくなっていく。この頃から、2年近く同棲してきた良介(三田村邦彦)との間に、目には見えないが決定的な溝が生じていた。彼への気苦労と、初の女優業の厳しさとの板ばさみの毎日に疲れた桃は、ある晩、春子(東てる美)がいる店"辰巳"へ来てしまった。
↑原作本ではなく、エッセイ集らしい。
2023.11.9 BS11(イレブン)録画。
ナレーション:奈良岡朋子
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神野桃:泉ピン子
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神野杏:紺野美沙子
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神野高子:林美智子
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青山幸代:浅田美代子
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伊能良介:三田村邦彦
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水川ディレクター:長谷川哲夫
司会者:鈴木泰明
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記者発表の司会:杉山真太郎
川村貞夫:渡辺寛二
清:坂本真吾
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劇中劇の出演者
服部美也子
向井修
橋本るり子
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女子中学生たち
鈴木和枝
丸崎静香
渡邊いずみ
その他:芸プロ
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大川勇:矢崎滋
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立野春子:東てる美
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神野平吉:藤岡琢也
「お笑い事件簿」収録後、テレビ局のロビーには女子中学生が集まり桃にサインを求めた。女子中学生が見るような番組なの~?
それにしても桃の服装やファッション、どう見てもあのドラマが放送された80年代後半っぽく見えるんだよな。昭和52,3年ってもっと違った感じだったと思うけど、そこはあまり細かく見る所じゃないんだろうね。
桃が青山にもらったドラマは「夫よりも妻よりも」という4月から始まる9カ月の連続ドラマで2月の第4週から収録が始まる。伊能を思い、いったんは断ろうとした桃だったがドラマには出たい。
マンションに帰って雑にテーブルに置かれた台本を伊能に見られ、ドラマに出たいと言うもののケンカになり、伊能は寝室に鍵をかけてしまう。桃は台本を破る。
翌朝、ソファで目覚めた桃。伊能は台本をセロテープで貼り付けていた。伊能は物分かりがいいのか悪いのかよく分からん。勇はドラマの仕事を入れるとキャバレーの仕事が出来なくなり、実家に仕送りが出来ないので、桃には内緒で青山にギャラ交渉した。
記者会見も開かれ、撮影も始まった。セリフがちゃんと入っておらず、ディレクターに何度もダメ出しされる桃は楽屋で泣き出し、辞めると言い出す。勇と青山がなだめてなんとかドラマは続行。
「夫よりも妻よりも」ってありそうなタイトルだなと思ったら本当にあった。
娘が幼稚園に行くようになり、水野誠司(芦田伸介)の生活は大きく様変わりした。食卓も、以前は味噌汁だったのがミルクに、刺身はオムレツに、みたいな日が多くなった。そして、誠司の目から見て、妻の治子(池内淳子)は、妻であることよりも母であることに熱中しているように見える。そんな治子に対し、時には寂しく、時には腹立たしく思う誠司だったが…。
橋田壽賀子脚本、石井ふく子プロデュースの単発ドラマみたいだけど、このあらすじ、今やったら炎上しそうな感じ。夫は子供が生まれても自分を優先してほしいみたいな感じじゃない? 自分は何もやらないのに。
それと、BS11で1976年の「ほんとうに」が橋田壽賀子、石井ふく子の初タッグみたいに宣伝してたけど、「夫よりも妻よりも」は1965年の作品でそんなことないじゃない。
ま、それはおいといて、いつもの辞める辞める詐欺も無事クリア。しかし、伊能との生活はすれ違い始め、伊能を待ちながらセリフを覚えられないと「辰巳」に駆け込み、春子に言って2階を貸してもらう。(つづく)
桃がブレイクしたのは昭和51年以降という設定だけど、泉ピン子さんのwikiを見ると、昭和50(1975)年あたりからドラマ出演している。
だけど、テレビドラマデータベースだと1968年の日テレ・日産スター劇場「ごちそうさま」というドラマにも名前を連ねている。星由里子さん、山田五十鈴さん、沢村貞子さん、関口宏さん、長門裕之さん…すごいメンバーだな。
「お笑い事件簿」ならぬ「ウイークエンダー」で話題になって出演した作品は1975年10月公開の東映映画「神戸国際ギャング」らしい。泉ピン子さんはハッピーという菅原文太さんの情婦役。
1975年は他にテレビ朝日「二人の事件簿」28話のゲスト(このドラマの主演は篠田三郎さん)、日テレ「はぐれ刑事」2話のゲスト、TBS「夜明けの刑事」44話のゲストといずれも放送日は1975年10月以降で一気に露出が増えた。
1975年11月から半年放送したTBS「花吹雪はしご一家」という森光子さん主演ドラマでレギュラー出演。森光子さんの兄役が荒井注さんでその息子役が左とん平さんでその妻。いとこ婚? ホームコメディで面白そう。
正直、伊能と桃のカップルはもういいや~。