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ドラマの感想など

【ネタバレ】橋田壽賀子脚本ドラマ 道 第17話「嫁の帰る日」

TBS 1979年3月1日

 

あらすじ

舞台はわんこそば屋の“伊和田”。 亡き夫の法要の日から始まる。 母にすればこの日に跡継ぎを決めてしまおうと長男の遺産相続と3人の娘たちの遺産放棄を提案する。 だが、長男の嫁はお店の跡継ぎを拒否する…

2023.7.10 BS11(イレブン)録画。

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主な登場人物

伊和田(いわた)家

わか(京塚昌子)…わんこそば屋「伊和田」の女主人。

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福太郎(小野寺昭)…長男。家庭裁判所の調査官。

亜紀(長山藍子)…長男の嫁。「伊和田」の若女将。息子が2人いる。

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高子/こうこ(結城美栄子)…長女。レコード会社のプロデューサー。28歳。

周子/しゅうこ(中田喜子)…次女。男子高の教師。25歳。

朋子(大竹しのぶ)…三女。獣医学生

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小玉栄二(佐藤英夫)…郁の夫。1979年1月末定年退職。

小玉郁(乙羽信子)…わかの姉。

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従業員

古出長子/ちょうこ(泉ピン子)…高子と同じ歳。福太郎が好き?

三浦太平/たへい(岡本信人)

中田国夫(尾藤イサオ)…朋子が好き?

松島時枝(茅島成美)

泊三生(金子扇太呂)…「心」では「一村」の従業員・太郎。

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酒井夏子(木原光知子)…亜紀不在のため雇われた山形出身の女性。24歳。

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時枝の息子・松島哲也(吉田紀人)…「心」のター坊。

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森村初子(園佳也子)…スナック葵のママ。

健(田島真吾)…亜紀の弟。グレて家裁送りになり、福太郎と亜紀の出会いを作る。

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長谷部克利(豊田清)…周子の生徒。

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清子/きよこ(奈良岡朋子)…栄二の知り合いのママ。

 

洋が入院して2週間。いよいよ翌日が退院だが、迎えに行ったわかが帰って来ない。わかはマンションを見に行っていた。福太郎が家を出ると知って長子はショックを受け、時枝に文句を言う。

 

病室

亜紀が退院後に伊和田に帰ると知り、ママも健も戸惑う。福太郎が好きで結婚したのだからついていくしかない。亜紀はママに健のことをお願いする。

 

伊和田家ダイニング

郁が夜食作り。周子は帰っているが、今が一番学校が忙しい時期で疲れ切った顔で帰ってくるので郁が一人でやっていた。

 

茶の間

福太郎にマンションを借りたこと、気に入ったら後々購入を考えていると話す。翌日は土曜日でわかは朋子に手伝いを頼む。退院後、すぐにマンションに移れるようにしている。嫌々家に帰ってもらっても嬉しくもありがたくもない。福太郎も朋子も亜紀がせっかく帰る気になってるのに追い出すようなものと反対する。

 

えー! なんでよ。福太郎は今まで通りでいいとか言ってるし、何言ってんだよ。なんでわかが責められる展開なのぉ〜!?

 

ダイニング

夜食を食べる従業員+郁。亜紀が帰ることに長子も郁もあからさまにテンションが下がり、郁は部屋を出ていく。克利は国夫たちのマンションへ。夏子は亜紀に気を遣って辞めた方がいいのかと言うが、わかは否定する。長子はガチャガチャ音を立てて食器を洗い始める。

 

翌日、わかが掃除機をかけている。高子は克利を使用人のマンションに行かせるなんて酷いじゃないと文句を言う。使用人て。朋子はそんなに克利が大事なら会社で面倒見ろと真っ当なことを言う。わかは、あとはお姉さんが帰ってくれれば…と言っているところを郁に聞かれてまた郁は機嫌を損ねる。

 

時枝は従業員一同として花瓶にいけた花を持ってきた。時枝さんは変な癖もなく公平でいいよね。ママ友でもあるからかなあ。でもそんなに親しそうじゃないところもいい。

 

ダイニング

郁と長子の機嫌の悪い理由が分からない夏子。

 

郁が自宅に電話すると電話に出たのは清子。郁は怒りまくって家に帰った。わかがさっさと清子のこと言えばよかったのに。

 

清子は郁に挨拶するとそのまま家にいる。栄二も慌てた様子もないし、本当に食事の世話だけしてもらってるのかな。

 

病室

朋子が迎えに来た。健は朋子だけが亜紀の味方だと言う。

 

伊和田前までギプスした洋をお姫様抱っこしてきた健だが、家に上がってと朋子が言っても逃げるように帰って行った。

 

ダイニング

亜紀とわかは和やかに挨拶をする。お昼の準備をしようとエプロンをあてた亜紀に夏子が挨拶する。亜紀が奥に行くと長子がまたしてもグチグチ文句を言い、夏子はこの家にもいろいろあるんだなあと一人納得する。

 

小玉家に電話したわか。栄二がわかと電話するそばで郁と清子が向き合って座っている。清子はタバコを吸っている。「おしん」!

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清子は栄二の留守の面倒を見てただけと平然とし、おもちゃ屋も一緒にやっていきたいようなことを言う。今日も仕入れのことで栄二と出かけるの言うと、郁が一緒に行くとついてこようとした。清子はヤキモチをやかせるためにやったらしい。

 

おもちゃ屋「メリーゴーランド」

突然、おもちゃ屋にノリノリになり、おしんばりに商売魂を見せる郁。栄二がヨーロッパに直接買い付けに行けばいいと言い出し、清子も栄二もドン引き。

 

茶の間

荷物をまとめて、仏壇に手を合わせて出ていく郁。亜紀には「亜紀さんが帰って来たからじゃないわよ」と一応念押し。

 

店を手伝う亜紀にわかは子供の面倒だけ見ていればいいと言われ、亜紀は複雑!?

 

帰ってきた福太郎は、いずれ別居のチャンスがあるとか言ってて…何言ってんだよ! 亜紀は嫁と認めてもらえてないみたいでと福太郎に言う。

 

わんこそば「伊和田」

わかと亜紀のやりとりを見ていた朋子は、あまり亜紀の仕事を取り上げるようなことをするなと言う。わかはこき使われるのが嫌で出て行った人なんだから、これなら別居した方がいいと言う。(つづく)

 

別居はみんな思ってるのにやれないのはなぜ?

 

BS朝日で毎週日曜に再放送している「大改造!!劇的ビフォーアフター」を見ていると、ほんの10年位前でも親や兄弟の面倒を見るために結婚せずそのまま家に残ったという人が意外といるんだなと感じます。家庭を持った兄弟たちが実家を残すためにお金を出すパターンとか。

 

この番組、リアルタイムでは見てなかったから、依頼者が結構高齢者が多くて驚くけど、古い家のリフォームなんだから当然と言えば当然か。これを当時は毎週放送してたのがまずすごい。「道」でのわかさんの「伊和田」に対する思いにあまり共感はできないけど、でも「ビフォーアフター」を見ていてもそこかしこにいたんだろうなというのは分かりました。

 

京塚昌子さん、乙羽信子さんのお芝居が面白い。わかと郁はポンポン言い合える姉妹なので、さっさと帰れ、絶対帰らないのやり取りも見ていて楽しい。奈良岡朋子さんはさすがの演技だったし、ベテランの芝居が見られるのは昭和ドラマの特権だね。

 

今日は25話。

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見始めるとあっという間。ただ、私が見ていたCSの日本映画チャンネルでは2話ずつだったり、「兄弟」だと4話ずつだったりの放送で、やっぱり1日1話じっくり見たいね。

 

関係ないけど最近、日本映画専門チャンネルで見たいドラマが最近なくなった。また山田太一特集やってほしいよ。NHKの「夏の故郷」も面白かったよ。